みなさんこんにちは。前回からの続きです。
10月でデビューから50年を迎えた、JR西日本の看板列車「新快速」、その歴史をひもといた、特別展が行われている「京都鉄道博物館(京都市下京区)」を訪れた際の様子をお送りしています。
さて、いよいよ博物館の本館にやって参りました。さまざまな車両が並ぶエントランスです。
こちらの博物館で名物と言えるのが、この国鉄型特急電車の二種でしょうか。昭和30〜40年代に登場し、平成の世まで活躍した車両です。
まずはこの、ブルー帯の「581系」特急電車。
ただの特急電車ではなく、昼間は四人がけ座席、夜間は三段寝台と、客席のレイアウトを自在に組み換え出来る、世界初の「寝台電車」として登場したものです。
都合、昼間は一般の特急、夜間は寝台電車として、まさに休む暇なく走り続けた、現在では想像のつかないほどのものだったようです。
ある種、交通手段として鉄道が主役だった頃を象徴するものだと感じます。
そして、隣には朱色が入ったこの車両。
大阪、京都駅ではおなじみ「特急雷鳥」のヘッドマークを掲げているのですが…
特徴は、鼻先が長く延びたボンネット。
「489系」と言う特急電車で、かつて、日本一の急勾配が介在した、群馬・長野県境の「碓氷峠(うすいとうげ)」を通過出来る、特殊な装備を持った車両です(その標高差、66.7パーミル。100m進むに連れて高さ66.7mを昇り降りする勾配)。
そして、目を惹くのはやはりこれでしょうか。
山陽新幹線で活躍した「500系新幹線」。
営業最高時速は、実に300km/h。
デビューした時には、大変な衝撃でしたが…
東海道新幹線にも乗り入れを果たしたものの、座席数や扉位置などが特殊なために山陽新幹線専用車両に。後継の新型車両の登場で、現在では短編成に組み換えられ、「こだま号」での活躍へとその役割を変えました。
正面から。まず、こういった角度で眺めることなど出来ませんので、楽しいものです。
しかし、すごい鼻っつらだなと感じますが、新幹線史上、大きな功績のあった車両であるのにはいささかも変わりありません。
そして、壁面に目をやりますと…
西日本を中心に走っていた、数々の名列車に掲げられていたヘッドマークがずらり。
こうして見ますと、デザインも実に多種多様なものがあるなと感じます。一昔前までは、これらがごく普通に運転されていましたから、旅情があったのだなと思えます。
その中でも「トワイライトエクスプレス」のヘッドマークが燦然と存在感を示しているように感じます。
ご存知、大阪から札幌を結んでいた、国内随一の超豪華寝台特急でした。
ところで、こちらの博物館には、その「トワイライトエクスプレス」で使用されていた、実際の客車と機関車も展示されています。
車内の様子も窓越しに見られるので、ぜひに拝見してみたいのですが、まず目的の「新快速50周年」展示を終えてからにしたいと思います。
そういったことで、特別展が行われている2階フロアにやって来ました。いや、楽しみです。
次回に続きます。
今日はこんなところです。