【再UP】JR北海道 全線完乗への道!その37~「札沼線 新十津川ー北海道医療大学前間」が廃止⑥ | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

(2016年7月16日アップ分を再編・再掲)

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

 

 

「新十津川駅(しんとつかわえき、空知管内新十津川町)」から「札沼線(さっしょうせん)」に乗車、「石狩当別駅(いしかりとうべつえき、石狩管内当別町)」へと向かっています。乗客は、わたしを含めて3名ほど。みなさん、乗り鉄同業者のようでした。

 

 

「新十津川駅」を出ますと、「石狩川」の向こうには5kmほど離れて「函館本線」が並行しており、ともに「札幌」へと向かっています。

目を凝らしてみるのですが、やはりこの列車からはその様子を伺うことは出来ません。

ところで、この「石狩川」の流域には不思議な形をした湖沼があちらこちらに見られます。

もともとこの川はかなり蛇行した形状だったそうで、これらはその名残だとのこと。


ちなみに「石狩」という名前はアイヌ語、「イ・シカラ・ペッ(それ・回流した・川)」から来ているものだそうです(諸説あり)。

地図を見ていますと、これは頷ける由来です。

 

 

「札沼線」の札幌寄りの区間は「学園都市線(がくえんとしせん)」という愛称で呼称されており、「札幌都心」に直結している発展著しい路線なのですが、始発の「新十津川駅」からしばらくはこのようなのどかな田園風景の中、「空知平野」を走ります。

 

 

車窓右側、方角で言いますと西方向には雄大な雪山が連なっています。


標高704メートルの「ピンネシリ(敏音知)」という山なのですが、先ほどの「新十津川」からほど近いとことに登山口があり、人気のある山々なのだそうです。この山の向こうは「日本海」です。

 

 

 

丁寧にひとつひとつ、1両編成のディーゼルカーは各駅に停車して行きます。

そして、車窓には延々と田園ののどかな風景が続いて行きます。


田んぼによって多少の差異があるのですが、だいたいは「田植え直後か」といった印象です。

 

 

ところで、この日は朝から大変な強風が吹き荒れていました。

「新十津川駅」に到着した時点では少しはおさまっていたのですが、車窓から見るに田んぼの水が波打っているほど、また風が強くなって来たことが伺えます。

 

 

かと思えば、雲が抜けて陽が射しこんで来る…という瞬間がやって来ます。

なかなか慌ただしいですが、車窓は緑いっぱいで心地よいものです。

 

 

列車は、空知平野の真っただ中から少し山側へ移動したようで、次第に緑が濃くなって行きました。豊ヶ丘(とよがおか)にて。

 

 

そんな中、「ピンネシリ」がちらと見える、実に味わいのある光景が展開されます。

 

 

このあたりでは、石狩川対岸を走る「函館本線」はいつの間にか遠くに離れているようです。

 

 

札沼線主要駅のひとつ、「石狩月形駅(いしかりつきがたえき、空知管内月形町)」に到着。


実は、「新十津川駅」からこの駅までは「列車の行き違いが出来る駅がない」ということで、「入った列車がそのまま終着駅で折り返して来る」といういわゆる「閉塞区間」になっています。ただ、その距離は30kmほど、列車も50分ほどを要するという長大さです。

 

 

徐々に乗客が増えて来まして、こちらも沿線主要駅のひとつである「北海道医療大学駅(石狩管内当別町)」に到着。

「空知管内」から、いよいよ道都・札幌が所在する「石狩管内」に入りました。

 

 

ところで、今回の旅でいいアクセントになっているのが、味わいのあるこの「JR北海道独特のホーロー製駅名標」です。


ここまでさまざまなところで見かけたのですが、この駅でもやはり設置されていました。ただ「ひらがな表記」ですので、駅名の長いこの駅のものではこのような感じ、「目いっぱい」という印象を受けます。

 

 

「札沼線」はこの駅から電化されていて、なおかつ「学園都市線」という愛称で呼ばれています。

つまり、札幌駅からの電車はこの駅で折り返しになるので、発車待ちの「札幌ゆき」がホームに停車している姿が見られました。

 

いよいよ、札幌が近くなったということを感じさせられます。

 

 

「北海道医療大学駅」を発車。

広大な田園の中ですが、次第に住宅が増えて来たことがはっきりとわかります。

 

 

ところで、現在乗車しているこの「キハ40形」というディーゼルカー、座席には「二人掛け」の他にはこの「1人掛け」というボックスシートがありました。

なかなかゆとりがあるように思えますが、ここ以外にはあまり目にしたことがない、特徴あるものです。

 

 

 

 

午前11時03分、「新十津川駅」から1時間20分ほど、「札沼線(学園都市線)最大の途中駅」という「石狩当別駅(いしかりとうべつえき、石狩管内当別町)」に到着しました。


美しい「ピンネシリ」と空知平野の田園地帯の中をじっくりと走るという、実にゆったりとした列車の旅でした。

 

 

しかし、強風はおさまるどころか、ますます強くなって来ました。列車の運行に支障がなければよいのですが…

ここで、またも次の列車まで待ち合わせがありますので、いったん改札を出てみたいと思います。

 

 

次回に続きます。

今日はこんなところです。