みなさんこんにちは。前回からの続きです。
少しばかり間が空きましたが「近鉄特急で令和最初の伊勢志摩を巡る」と題して、先月に伊勢志摩を日帰りひとり旅した際の様子を、今日からは再びお送りしたいと思います。
シリーズもいよいよ佳境に入って参りました。
「松阪駅(三重県松阪市)」を出ること約1時間。車窓の左手に、この美しいリアス式海岸の風景が見えますと…
終着の「賢島駅(かしこじまえき、同志摩市)」に到着。定刻、15時18分着でした。
近畿・東海2府3県にわたって、広域な路線網を誇る近鉄の中でも、最南端に位置する駅です。
ヤフー地図より。
この「賢島駅」付近の様子ですが、複雑に入り組んだ海岸線の中で、離れ小島に乗り入れていることがわかります。
一帯の海は「英虞湾(あごわん)」。
名産の真珠養殖の筏が浮かべられ、美しい海や島の観光船巡りが人気だと言います。
さて、ついにやって来た「賢島駅」。
この、豊かな自然に囲まれた、のんびりとした雰囲気の駅からは、大阪・京都・名古屋方面へ直通の特急列車が運行されています。
乗車して来た特急列車は、折り返し「名古屋ゆき」になります。
さらに、既に入線している編成と連結して、8両編成で名古屋へ向かいます。
ところで、時刻は午後の3時20分を回ったところ。後は、この駅から「近鉄特急」で帰阪するのみになりました。
さて、志摩半島の玄関口に当たるこの駅までやって来た理由というのは…
これでした!
近鉄が誇る、超豪華観光特急「しまかぜ」に、始発駅のここ「賢島」から乗車するためです。
それも2編成が並んでいますが、向かって右側が「大阪難波ゆき」、左側は「名古屋ゆき」。
この夕方の時間帯、続行して発車して行くためなのですが、迫力ある光景がたまりません。
近鉄電車 公式ホームページより。
「しまかぜ」は、伊勢志摩への観光客輸送に特化した「観光特急」として、2013(平成25)年3月に「大阪難波・近鉄名古屋~賢島間」で、さらに翌年の10月には「京都~賢島間」で運行を開始した列車です。
これまでの近鉄特急のコンセプトとは一線を画した列車で、豪華な車内設備を兼ね備えることで「乗ること自体が楽しみとなる」として広くPRされ、大変な話題になりました。
そういったことで、デビューから早くも数年が経過しているのにも関わらず、いまだに大変な人気を博している列車です。
これまで、幾度か指定席を取ろうと試みるものの、ことごとく満席続き…だったのですが、今回のひとり旅では、実に運の良いことに指定が取れました。
さらに、指定されているのは客室の床面が高い位置に設けられている「ハイデッカー展望車両」の先頭という!
これは、大阪まで乗るのが本当に楽しみです。
「しまかぜ」には、実に魅力的な車内設備が揃っています。
そのひとつがこの大きな窓の「カフェ車両」。
「供食設備が設けられている列車」というのは今日では数少ない例になりましたが、こちらでは沿線の伊勢志摩名産をふんだんに使用した、オリジナルメニューの食事を味わえるのだとのこと。こちらも大変気になります。
ホームを進んで行きますと、その「レストランカー」と先発の「特急 名古屋ゆき」の二階建てビスタカーが並びます。豪華な出会いです。
いや~、本当に楽しみです。
次回に続きます。
今日はこんなところです。