みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「令和最初の伊勢志摩」を近鉄特急で巡る日帰りの旅、その様子をお送りしています。
さて、まずやって来たのは「大阪上本町駅(大阪市天王寺区)」。朝の7時半過ぎでした。
ここは近鉄電車の大阪方のターミナルで、「近鉄百貨店」などが入居している拠点駅です。
行き止まり式のホームがずらりと並び、いかにもこれから旅に出るのだという気分にさせてくれる、風格のある佇まいです。
ただし、この駅には「地下ホーム」もありまして、そちらはまた行先が違う方面のものです。
伊勢方面へ向かう「大阪線」列車の大部分は、この「地上ホーム」にやって来ます。
さて、これから伊勢志摩へと向かう訳ですが…
乗車するのは、この「地上ホーム」から発車する「7時50分発 宇治山田(三重県伊勢市)ゆき」。
改札を入って右端のホームが、伊勢志摩方面へ向かう特急列車が主に使用しています。
もうすでに2列車が発車待ちをしていました。
紺にオレンジの塗装の車両、これが「近鉄特急」です。
関西人としては、この塗装を見ると伊勢志摩、あるいは、名古屋の方面へ行くねんやなぁと感じるものです。
近鉄電車ホームページ「鉄路の名優」より。
発車待ちをしていたこの車両は「12200系」と呼ばれるものです。
先ほども触れましたが、この紺とオレンジを身にまとった車両は、この「12200系」と言わず長年にわたって「近鉄特急」を象徴するものだったのですが、近年では塗装の変更が進み、もうなかなか見られないものになってしまいました。
同じく、近鉄ホームページより。
今年の4月から施行される「改正健康増進法」を受け、国内では数少なくなった「喫煙車両(座席に座ったまま喫煙が出来る車両)」を連結しているこの車両は、他の近鉄特急の車両や新幹線などでよく見かける「喫煙ルーム」の設置も行われず、運用から外れることになっています。
もともとは、「大阪万博(昭和45年開催)」に合わせて大量に導入された車両、ということもあり、老朽化も進んだことによる廃車の流れになっているようです。
ということで、廃車間近なこの車両をじっくりと観察出来る、最良の機会になりました。
屋根上には、大型の菱形パンタグラフ。
最近では、大都市圏の私鉄ではほとんど見られなくなったものです。
行先表示も、いま流行りのLCDではなく昔ながらの「方向幕式」。表記がいかにも「昭和」という感を受け、実に味わいがあります。
次回に続きます。
今日はこんなところです。