みなさんこんにちは。前回からの続きです。
先日、頂いた連休で福岡県、筑前・筑後地方をひとり旅した際の様子をお送りしています。
いよいよ、今回のひとり旅で訪問を楽しみにしていた「太宰府天満宮(福岡県太宰府市)」にやって来ました。
こちらに祀られているのは、言うまでもなく「菅原道真(すがわらのみちざね)公(845-903)」。
平安時代初期に現在でいう、国家の大閣僚として活躍した人物ですが、死去の2年前、晩年はここ太宰府に配流(いわば左遷)され、この地で生涯を終えたことが有名で、この天満宮は、道真公が葬られた場所につくられた「全国の天満宮の総本社」でもあるそうです。
さて、さっそく参拝をしようかと思うのですが…鳥居をくぐったところには行列が出来ています。
行列の先には「御神牛(ごしんぎゅう)」という、臥した牛の像が鎮座していました。
なんでも、この牛は「菅原道真公」のお使いなのだそうで、頭を撫でると学問の向上、身体を撫でると身体の悪いところが快復するというご利益があるとのこと。
頭を撫でて来たら良かったなと思います(笑)
その「御神牛像」の奥には、個人的に拝見してみたかったものがありました。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春ぞ忘れぞ」…
(意訳「春を告げる東風が吹けば、花を咲かせて(太宰府まで)その匂いを届けてくれ、梅の花よ。わたしが京から居なくなっても、春という季節を忘れないでくれ」…)
解説にもありますが、太宰府ゆきを命じられた道真公が、京を離れる際に詠んだ句として知られています。
この史実には伝説の付随があり、道真公を慕う京の梅木が、一夜のうちに京からここ太宰府に飛来した、という「飛梅(とびうめ)」が実際に境内に植わっているのだとのこと。これは後で拝見したいと思います。
参道を左へ折れますと、この朱色の欄干が目に鮮やかな特徴のある橋にたどり着きます。
「太鼓橋」という、境内の「心字池(しんじいけ)」に架かる橋です。
ここを通過することで、「過去・現在・未来」にわたる三世の邪念を祓うことが出来るのだとのこと。参拝する前からありがたいご利益ですね。
その「太鼓橋」の上から。純和風な庭園、長く枝を延ばした木々に苔がむす姿などを拝見しますと、ほっとします。
先ほど降り立った「西鉄太宰府駅」で見かけた光景はこれだったのですね。
水辺の穏やかな参道がまだまだ続きます。
また少し雨がぱらついて来ましたが、楼門をくぐる前にここで手水をします。
ここを抜けると、いよいよ本殿です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。