みなさんこんにちは。前回からの続きです。
少し別の話題をはさみましたが、先日、頂いた連休で福岡県、筑前・筑後地方をひとり旅、そのシリーズの続編をお送りしたいと思います。
「山陽新幹線」で早朝に大阪を旅ち、福岡県最南端の「大牟田(おおむた)」近郊に点在する、ユネスコ「世界文化遺産」に登録された、かつての「三井三池炭鉱」史跡群をレンタサイクルで巡って来ました。
見るもの聞くものはじめてのことばかりでしたので、まさに目からウロコで、大変勉強にもなった史跡巡りになりました。
周り切れていないところもありましたので、いつかまた機会を設けて、再訪したいと感じたところです。
さて、レンタサイクルで市内を巡って来たのですが…今度は「JR大牟田駅」の西側にある「西鉄(西日本鉄道)大牟田駅」にやって来ました。意外にもこじんまりとした駅舎です。
その「西鉄大牟田駅」の真ん前に、この小さな路面電車が保存されていました。
車外の解説より。
「204号」というこの車両、昭和18(1943)年に「木南車輛(きなみしゃりょう。大阪府堺市に本社のあった車両メーカー。現存せず)」というメーカーで製造され、その当時運行されていた「西鉄大牟田市内線」で活躍していたものだとのこと。
三井三池炭鉱で活況を呈していたこの「大牟田」と県境を越えた「荒尾(あらお、熊本県荒尾市)」との間を結んでいた路面電車でした。
車内にも入ることが出来ました。
時代柄、車内の各所は木製です。
独特のニスのにおいがほのかに香り、いいものだなと感じます。
運転台には、大型のマスコン(「主幹制御器」とも。自動車で言うと「アクセル」に相当)。
路面電車ならではの大きさです。
昭和27(1952)年の路線廃止後、同じ西鉄の「福岡市内線」などへ転出、同路線の全廃(昭和50年)後は、関門海峡を越えた「山口県光市」で「児童図書館」として余生を送っていたとのこと。
こんな図書館が近くにあれば、毎日通いたいものですが、今年になって、この大牟田に里帰りして来たということです。
あらためて修復されたので、保存状態も良好のように見られますので、良かったですね。
この車両も、かつての「炭鉱都市・大牟田」を物語る、大切な車両なのだなと感じます。
さて、ここからは「西鉄」に乗ることにしていました。
時刻は午後4時を回ったところ。
まだまだ日は高いのですが、ここに来てまた雨が激しくなったので、先へ進むことにします。
博多方面へはJRと競合している西鉄、福岡市内の中心部「西鉄福岡(天神)」へは、特急列車が30分おきに運転されていますので、大牟田からですと西鉄の方が利便性は良さそうです。
と、ここで…
改札を入りますと…なんといま話題の、あの人気観光列車が停まっているではないですか!
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」です。
見られたらええなあと思っていたので、ラッキーです!
次回に続きます。
今日はこんなところです。