みなさんこんにちは。前回からの続きです。
福岡県「筑前・筑後」を巡るひとり旅、初日は「大牟田駅(おおむたえき、福岡県大牟田市)」駅前でレンタサイクルをお借りして、ユネスコ「世界文化遺産」に登録されたかつての「三井三池炭鉱」関連史跡を巡っています。
有明海沿岸の「三池港(みいけこう)」に近い「三井三池炭鉱 三川坑(みかわこう)跡」を訪問しています。平成に入っても操業が続けられ海底に坑道が延びる「三井三池」最後の炭鉱としても知られているそうで、こちらにもぜひ訪問してみたいと思っていました。
さて、有明海の海底に続く坑口の様子を見て来ました。
こちらの「三川坑跡」の見どころというのが、その坑口から地上へ延びるレールの先…
地下の坑道と、地上とを結ぶ重要な輸送手段だった「人車(じんしゃ)」の点検場(車庫、とも言えるでしょうか)も、当時そのままに遺されているということでしょうか。
それでは、ここからはその人車と、錆びたレールが一面に広がる、構内の様子をちょっとご覧頂きたいと思います。
立ち入り禁止になってはいますが、線路の先にも付帯する施設がたくさん立ち並んでいました。用途はわかりかねるのですが、単に採炭するだけではなく、炭鉱の運営にはたくさんの設備が必要だったのですね。
そして、構内には鳥居と神社も設置されています。
「山ノ神神社」とのことで、坑道の安全を祈願する目的で手厚く信仰されていたようです。
前回の記事でも触れましたが、大変な危険を伴う炭鉱という環境、ここのみならず炭鉱には、必ずと言って良いほど、安全祈願のための神社が構内には設けられていたとのこと。
日本古来からの「山の神様への崇拝」という現れを感じます。
そういったことで、駆け足ながらも、操業当時の面影をあちこちに遺す「三川坑跡」を探索して来ました。
ただ、構内に手づかずのまま遺された数々の設備を見るに、単にレトロ、ノスタルジックだという以上に、過酷な環境で従事されていた方々の大変な労苦があったからこそ、決して大袈裟ではなく、今日の日本の繁栄がもたらされたのだろうと、身が引き締まる思いにもなった貴重な訪問が出来ました。
来て良かったなと感じます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。