みなさんこんにちは。今日の話題です。
朝日大阪夕刊 令和元(2019)年9月30日付け 1面より。
関西では大きな話題になっていたのですが、開業から100年以上の歴史を誇り、利用客から長年親しまれて来た「阪急梅田駅(大阪市北区)」が「大阪梅田駅」に改称する…ということが大見出しになっていました。
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「阪急・阪神が今年10月から『梅田駅」を『大阪梅田駅』に駅名変更」(2019年7月31日アップ)
https://ameblo.jp/kyle-of-lochalsh/entry-12499444157.html
「梅田界隈」には、記事にあるように、この「梅田」を冠した複数の鉄道会社の駅が点在しています。
確かに、土地勘のない利用客にはわかりづらいと長年、課題になっていたことのようです。
今回「大阪梅田駅」と改称されるのことになったのは、その「阪急」と「阪神」の「梅田駅」です。
ただし、隣接している「JR線」の駅は「大阪駅」。
歴史はそちらが古いのですが、後年になって開業した私鉄・地下鉄では「梅田」という名称を揃って名乗っているのが昔からの特徴でした。
「駅名が統一されなかった理由」というのは諸説あるようですが、ライバルだった旧・国鉄との差別化を図ったであるとか、昔から親しまれた地名であったから「梅田」を使用することにした…など言われているようです。
実は「隣接している駅なのに名称がまるで違う」という事例、大阪ではこの「大阪―梅田」以外でもたくさん見られるものです。
同夕刊 令和元(2019)年10月1日付け 9面(社会面)より。
特に、この「阪急梅田駅」の場合、長年ライバル関係だった「旧・国鉄→JR」への対抗心、また、阪急グループの中心地として発展して来た「一大ターミナル・梅田のプライド」というものが、相当大きな象徴だったように感じられます。
これと同時に、阪急の京都方のターミナル「河原町駅(京都市下京区)」も「京都河原町駅」へと改称されました。
駅名改称の理由としては、近年急増しているインバウンド需要に沿ったものが多大だったようですが、そういった経緯や歴史を鑑みると、相当な決断があった「駅名改称」だったのではないかと思われます。時代は変わったなあと、個人的には強く感じます。
ところで、同じ10月1日には、他の関西私鉄でも駅名改称が相次いで行われました。
「阪神電車」では「鳴尾駅(なるおえき、兵庫県西宮市)」が「鳴尾・武庫川女子大前駅」に、
「京阪電車」では「八幡市駅(やわたしえき、京都府八幡市)」を「石清水八幡宮駅」、「深草駅(ふかくさえき、京都市伏見区)」が「龍谷大前深草駅」に改称されました。
これらは、いずれも駅近くにある史跡・大学の名称を入れ込んだもので、先ほどの「大阪梅田駅」へのそれとは少し趣きが異なる改称のように感じられます。
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「京阪電車 10月1日から京阪線2駅の名称を『石清水八幡宮』『龍谷大前深草』に変更 前編」(2019年6月28日アップ)
https://ameblo.jp/kyle-of-lochalsh/entry-12485924446.html
「駅名」というのは、それが立地している地域のイメージにもつながるものでしょうから、それによって今後どのようにその地域が変貌し、発展して行くのか、ということは気になるところです。
時代が移り変わり、利用客にわかりやすい駅名改称がなされるようになったのだなとつくづく感じる次第です。
今日はこんなところです。