京阪電車 10月1日から京阪線2駅の名称を「石清水八幡宮」「龍谷大前深草」に変更 後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

(ヤフーブログ 2019年5月17日アップ分)

 

 

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今秋の10月1日、京阪電車の京都府内2駅の名称が変更されるという話題についてお送りしています。

 

 

京阪電車の公式プレスリリースによりますと、

「八幡市駅(やわたしえき、京都府八幡市)」が

「石清水八幡宮駅(いわしみずはちまんぐうえき)」に。

「深草駅(ふかくさえき、京都市伏見区)」が

「龍谷大前深草駅(りゅうこくだいまえふかくさえき)」と変更されます。

 

今日はそのうち、前者の「石清水八幡宮駅」へと改められる「八幡市駅」について取り上げたいと思います。

 

 

こちらは「八幡市駅」周辺の地図です。

目に留まるのは、地図の左側、大阪市内から流れる「淀川(よどがわ)」がこのあたりで「桂川(かつらがわ)」「宇治川(うじがわ)」「木津川(きづがわ)」の三つに分岐していることでしょうか。

 

鉄道が開業する以前は、これらの河川を用いた京と大坂とを結ぶ水運交通が盛んで、古くから交通の要衝として重要な地点でもありました。

川をはさんで両岸ともに山々が迫る狭隘な土地ということもあり、殊に対岸の「JR山崎駅」周辺では、「本能寺の変」の後、豊臣秀吉が明智光秀を破った「天王山の戦い(1582年)」の舞台にもなったことでも知られています。

 

 

現在の駅名「八幡市駅」、そして所在地の「八幡」の名は、この三つの川が分岐、合流する地点を望む、駅西側の「男山」山頂に鎮座する国宝「石清水八幡宮」に由来しています。

プレスリリースの解説を見ても、駅名称の変更の目的というのは「一目瞭然」といったところでしょうか。

 

 

普段は静かなたたずまいの「八幡市駅」ですが、その「石清水八幡宮」への初詣客で正月三が日にはこのように大変なにぎわいを見せます。

 

 

実はこの「八幡市駅」の駅名変更、明治の開業以来これがはじめてではないとのこと。駅名の変遷を少し調べてみますと…

 

「八幡駅」明治43(1910)年4月15日~(京阪電車の開業に伴う)

「石清水八幡宮前駅」昭和14(1939)年12月25日~

「八幡町駅」昭和23(1948)年1月1日~

「八幡市駅」昭和52(1977)年11月1日~(八幡町の市制施行に伴う)

「石清水八幡宮駅」令和元(2019)年10月1日~ 

 

戦時中の約8年間には、新駅名に近い名称を名乗っていたことが分かりました。

昭和初期の「八幡駅」→「石清水八幡宮前駅」への駅名称の変更の経緯はわかりかねるのですが、時代は変わり、山頂の八幡宮も数年前、国宝に指定されたこともあって、プレスリリースにもあるように、観光資源としてのPR効果を期待したものだということが理解出来るものです。

 

 

ところで、この「八幡市駅」に隣接して、こちらも京阪が運営している「男山ケーブル」の「八幡市駅」があります。

 

先述している「石清水八幡宮」への参拝客の輸送を目的に営業されているものですが、今回の駅名変更とともに、こちらのケーブルも駅舎や車両を大幅にリニューアルし、さらにケーブル線自体の名称も変更されることが同時に発表されました。

大きな変化ですが、次回はこの「男山ケーブル」について取り上げたいと思います。

 

次回に続きます。

今日はこんなところです。