みなさんこんにちは。前回からの続きです。
大阪市の南部、堺市と高石市にまたがる「乗り継ぎの出来る支線」、「JR羽衣線」と「南海高師浜線(たかしのはません)」を巡った際の様子をお送りしています。

レトロな駅舎と、複線高架化準備がなされた痕跡を垣間見られた「高師浜駅(大阪府高石市)」でした。と、折り返しの電車が入って来ましたので、これで「羽衣駅」へ戻ることにします。

またもかぶりつき席から羽衣駅への帰路におつきあい頂きたいと思います。
ワンマン運転ならではの、ホームに設けられた大きなバックミラーが目に留まります。

2両編成の電車はゆっくりと発車。

カーブを右へ取りながら、かつては高級住宅街が立ち並んでいた沿線を縫うように走ります。


カーブを曲がり切ったところで、唯一の中間駅「伽羅橋駅(きゃらばしえき、同)」に到着。車窓からでも、こじんまりとした駅です。

「伽羅橋駅」を発車。今度は左へ大きくカーブを取ります。

高架線から降りて、しばし短い直線区間に入るところで、早くも並走する南海本線が見えて来ました。

手前は大阪方面、高架になっているのは関西空港・和歌山方面の線路です。


見た感じ、上下線の複線が並んでいるように見えますが、右側は大阪方面への南海本線と並走しています。
この区間の本線の高架化は来春を予定しているのだとのこと。

ほどなくしまして、南海本線のホームを切り描いた高師浜線の羽衣駅ホームが見えて来ました。こうして見ますと、間借りしている感じがします。

高師浜駅からわずか3分、終点の「羽衣駅」に到着。
車内放送では「JR鳳行きはお乗り換えです」とアナウンス。

「JR線乗り換え」とか「羽衣線乗り換え」と言わず「JR鳳行き乗り換え」とはちょっと独特な言い回しのように感じましたが、南海側の2路線(本線・高師浜線)から「JR羽衣線」を介して「JR阪和線」との連絡運輸が重要なものと認識されている現われなのかなと感じさせられるものでした。

乗客の降車後、一気に閑散とした高師浜線ホームの佇まいでした。

さて、ここからは帰路に就くことにします。

「JR線と接続している」ということがあってでしょうか、所在地を示す隣の「高石駅」ではなく、急行はこの「羽衣駅」に停車します。

関西空港からやって来た、空港急行に乗車。


20分弱で「新今宮駅(大阪市西成区)」に到着。
さすがインバウンドというべきか、大きなスーツケースを手にした外国人観光客が一気に降り立って行きました。
大阪市内ではすっかりおなじみの風景になりました。

ここからはJR環状線に乗り換え、帰宅した次第です。
さて、大阪市の南に位置する「乗り継ぎが出来る2つの支線」をあれこれと取り上げて来ました。
すっかり近代化された「JR羽衣線」に対し、大正から昭和の古き良き時代が残る「南海高師浜線」。対照的な両路線でしたが、また再訪してみたいと思えるものでした。
おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。