みなさんこんにちは。本日は、二本目の話題をお送りします。

今日は「3月17日」。
いつも利用している、JR西日本の列車内には、このように「ダイヤ改正」の広告が掲出されていました。
そう、今日がその「ダイヤ改正」の日です。

今春の「JR西のダイヤ改正」でも、さまざまな点が変わるようですが、個人的に気になっているのが「おおさか東線 衣摺加美北駅(きずりかみきたえき)」の開業でしょうか。
おらが街・東大阪に、実に26駅目の「新駅が誕生する」ということで、こちらではちょっとした盛り上がりになっています。
そういったことで、今日は早起きして、その「衣摺加美北駅」を訪問して来た様子をお送りしたいと思います。

まず、やって来たのはその「おおさか東線」の始発駅「放出駅(はなてんえき、大阪市鶴見区)」です。
ここで地元の「学研都市線」から「おおさか東線」へと乗り換えることにしています。

時刻は、ちょうど朝の6時になったところ。
次の「おおさか東線 久宝寺ゆき(きゅうほうじ、大阪府八尾市)」ゆきは「6時12分発」。
しばらく時間があるのですが、実はこの12分発の列車は「放出発・久宝寺ゆきの始発電車」です。
都市圏としては珍しく、始発が朝の6時台というのはここくらいでしょうか。

やって来たウグイス色の「201系」に乗り込みます。
反対側には、すでに新駅「衣摺加美北駅」を通って来た、この「放出駅止まり」の列車が入線して来ました。
あちらの方が一歩先だったですね。

さて、「久宝寺ゆき」は定刻に発車。この路線は多くの区間で高架を走るので、わりと遠くまで景色が望めるのが特徴です。
車窓右手(西方向)には「あべのハルカス」の姿も見えます。

そして、車窓左手(東方向)には…
わたしをはじめ、中河内の人間にとっては「母なる山」、「生駒山(いこまやま)」の向こうから、徐々に朝日が昇って来ようという光景でした。


「放出駅」を出ることわずか10分ほど、いよいよ新駅「衣摺加美北駅」に到着。放出発、久宝寺ゆきでは最初に到着した列車です。
「初物見たさ」という同好の人々と思われる人たちで、ホームは下車した人々でにぎわっています。

ちょうど、反対側の「放出ゆき」が出て行くところでした。

さて、この「衣摺加美北駅」ですが、ホームはいわゆる「対向式(たいこうしき)」と呼ばれる構造になっています。
平成20(2008)年の「おおさか東線」の開業時から、この駅を挟む区間は駅間が長かった(2.7km)こともあり、ここには新駅を設けられるような構造になっていたそうです。


コンコースへ降りて来ました。
そこかしこからあたらしい建物のにおいがするのと、作業員の方々の姿がたくさん見られるのは、開業初日ならではの光景でしょうか。

改札を出ますと、まず目に入って来たのがこの柱のモニュメントでした。

この「おおさか東線」の路線図になっています。なかなかおしゃれです。


今回、開業した「衣摺加美北駅」を含む「おおさか東線」は、現時点、先ほど乗車して来た「放出駅」と「久宝寺駅」とを結んでいる路線です。
ですがそこから先、つまり「放出駅」から北側の区間の建設も進んでいて、来年春の完成がその目標になっています。
「モニュメント」に記されているように、将来的には「新大阪駅(大阪市淀川区)」までこの「おおさか東線」は延伸される計画で、その際には、運転形態も大きく変わることが予想されています。
それ以上に、この沿線や、放出で接続する「学研都市線」などからですと「新大阪駅」までの交通アクセスが格段に向上することになるので、こちらも大きな期待を持てるところです。来春が楽しみです。

そんなことを思いながら、構外へと出て来ますと…先ほど、見かけた作業員の方々が記念撮影をされていました。
深夜から早朝にわたる作業に当たられたのでしょうか、お疲れさまでした。

駅舎全景を望む。

午前9時から「記念セレモニー」が行われるそうで、その準備がはじまっていました。
生駒の山から昇って来た朝日が、まるで後光のように感じられます。

ところで、駅から道路をはさんだこちらのコンビニ、なにかありそうな…


この「衣摺加美北駅」開業を記念して、こちらでも催事を行うようです。まさに、地域を挙げての祝事ですね。

テントにあった「柏田小学校」は「かしだ」と呼びます。
同じおらが街ではあるものの、広い市域ですので、このあたりにはあまりなじみはないのですが。


再び、駅へと戻りまして、駅周辺の地図を拝見してみます。
この駅、所在地は「大阪府東大阪市衣摺」なのですが、敷地の一部が「大阪市平野区加美北」にかかっているということで、双方の地名を採って「衣摺加美北駅」という名称になったとのこと。いわゆる「合成駅名」です。
ちなみに、地図を見る限りでは他線は近隣を走っていないようですが、この地図では下(西方向)には「地下鉄千日前線」が走っており、駅でいうと「北巽駅」や「南巽駅」(いずれも大阪市生野区)にあたるところです。

そういったことでしょうか、駅舎に取り付けられていた地名表記は、東大阪側の「衣摺6丁目」でした。

続いては、運賃表を観察してみます。

大阪駅、天王寺駅へは「220円」、「京橋駅」へは「180円」。
現在のところ、いずれの駅へも乗り換えが必要なのですが、場所的にはキタ、ミナミへも便利なところのように感じます。

記念に「みどりの券売機」で「入場券」と「乗車券」を購入。チケッターも捺して貰えたので、いい記念になりました。

それから、なんと「駅スタンプ」も見つけました。
住宅街と工場が密集しているという駅なので、まさかスタンプがあるとは思わなかったのですが。

スタンプには「街道が育んだモノづくりの駅」とありました。
古くから、この周辺が「大阪と奈良とを結ぶ街道沿いにあること」と、先ほども触れたように「東大阪名物の中小企業・町工場が林立している」という特徴が捉えられた、なかなかいい意匠のものだなと感じます。


さて、40分ほどの滞在だったでしょうか。早くもそろそろ、帰路に就くことにします。


静かな、駅ホームでした。よく考えますと、土曜日の早朝ということもあってでしょうね。


ここからは「放出ゆき」に乗車します。ホームの閑散さに比して、わりと座席が埋まっていました。


そして、再び「放出駅」へ。乗車して来た列車は「回送」となり、引き込み線へと入って行きます(反対側は「学研都市線」です)。

駆け足でしたが、今日開業した「衣摺加美北駅」訪問記をお送りして来ました。
「おらが街にあたらしく出来た駅」ということで、それだけでうれしくなる出来事だったとともに、そして、来年に控えた「新大阪駅延伸」…
期待がさらにふくらむ「おおさか東線」と「衣摺加美北駅」でした。
今日はこんなところです。