「鉄道コレクション 第25弾」を細見する~その2 「国鉄阪和線(阪和電気鉄道)クモハ20015・ | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。
年末に発売された人気鉄道模型シリーズ「鉄道コレクション 第25弾」を開封しつつ、そのラインナップを順繰りに細見してあれこれと語る、ということをしています。


イメージ 10

今日、取り上げますのは、「第25弾」でも目玉の車両になっているという、この「国鉄クモハ20015・クハ20103号車」の2種です。
こちらもぜひ入手したかったものでしたので、揃ってよかったです。

イメージ 1

さっそく、自作レイアウトへ入線させてみます。
昭和40年代のはじめまで、大阪天王寺・和歌山間とを結ぶ「国鉄阪和線」(現在の「JR阪和線」)で、主力車両として使用されていたものでした。

もともとは戦前製だという「旧型電車」と言えど、オレンジをまとったこの姿、それを感じさせないほどの、なかなかのいい雰囲気を放っています。

イメージ 2

運転台回りを観察してみますと…
窓下の「ウインドウ・シル」(車体強度を上げるために車体側面に設けられた補強材)、それを固定するための「リベット」がいかにもものものしい感じを受けますが、個人的には先ほど触れたように、この「オレンジ塗装」というのが、それを和らげているかのように感じます。


イメージ 3

これを側面から。

イメージ 4

その、延々と横に続く「ウインドウ・シル」の上には二段窓がズラリ並んでいます。重厚な印象を強く受けます。

イメージ 5

運転台とは反対側の「妻面(つまめん)」を観察してみますと、側面には乗務員用の扉があります。

商品名にある「クモハ」というのは「運転台・モーターともに取り付けられている普通車両」という意味なので、1両でも走行が可能なスペックです。
しかし、かつては「両運転台車両」だったのでしょうか。


イメージ 6

続いては、この「第25弾」のパッケージデザインにもあった、こちらの車両についてです。

イメージ 7

形式名「クハ25013」。同じく、阪和線で使用されていた車両です。
「クハ」という記号は「モーターを持たない、運転台付き車両」という意味です。
ということで、この車両1両だけでは自走が不可能、という訳で、先ほどの「クモハ20015」などと編成を組み、運用されていたようです。

イメージ 8

ところでこの「クハ25013」、最初に紹介した「クモハ20015」とは、外見がちょっと異なります。

イメージ 12

その最たるものが、この窓にかかった「優美なカーブ」ではないでしょうか(画像赤枠内)。実に特徴的なものです。

イメージ 9

こちらも、側面を観察してみるのですが…

イメージ 14

イメージ 11

すべての客用窓が、その優美さを感じささせる、同じ意匠になっています!
それも、先ほどの「クモハ20015」とは異なり、窓自体が「一枚窓(窓横の桟が入っていない)」になっているではないですか!

こちらも「戦前製」ということなのですが、当時の車両は「二段窓」が常識だったので、この車両がいかに先進的なデザインだったかということが伺えます。


イメージ 13

ということをつらつらと述べたのですが、実は、開封している間、想定外のことが…
その理由と、戦前製にも関わらず、これほど先進的なデザインでもって、この車両が登場した所以については、次回に項を移したいと思います。

次回に続きます。
今日はこんなところです。