
まずはこちらから。二枚窓の、赤い電車が目に留まりますが…
JR線・浜松駅に隣接している、新浜松駅から北へ向かう「遠州鉄道」という鉄道で、「25号」という形式の車両が特別運行されるというものです。
唸るようなモーター音の「吊り掛け式」という、いまや乗車する機会も少なくなった旧型のモーターを搭載した車両の特別運行ということで注目されていたとのことですが、いつもブログに来てくださっている、Ma-103さんのお誘いで先日、この特別運転に体験乗車しようということになりました。
そういうことで今日からは、浜松へと日帰り旅したその様子をシリーズでお送りしたいと思います。よろしければどうぞおつきあいください。

ところで、浜松へ向かうに当たり道中、どういったルートで向かうかということも大きな楽しみでもありました。ちょっと悩んだのですが…

まず地元駅からやって来たのは、毎度おなじみ「京橋駅」(大阪市都島区)です。早起きして時刻は朝の5時半を過ぎたところです。

環状線に乗り、10分ほどで「鶴橋駅」(大阪市天王寺区)に到着。
広い構内に、キャリーバックなど大きな荷物を持った乗客がちらほらと降り立って行きます。朝のラッシュ時の、このホームいっぱい乗客で埋め尽くされる見慣れた光景とはちょっと異なるので、なんだか不思議な気分です。


まず、ここから乗車するのは「近鉄電車」です。
朝一番の「アーバンライナー」で名古屋へ向かうことにしています。


ホームに降りて来たところで、ちょうど午前6時を回ったところでした。

まだまだ朝早い時間帯なのですが、わたしと同じく名古屋や、伊勢志摩へ向かう観光客でしょうか、こちらのホームは意外にも混みあっていました。
土曜日ということもあってなのでしょうか。

ほどなく、名古屋ゆきの「アーバンライナー」が入って来ました。

鶴橋を発車、車内はこのような感じでした。
ホームの様子を見ていますと、結構混みあっているのかと思ったのですが割に空いていました。

名古屋へは約2時間。「アーバンライナー」には幾度も乗車したことがありますが、個人的には、この所要時間くらいがいちばん寛げるような気がします。
逆に、先日の記事で取り上げた京阪特急「プレミアムカー」では、「アーバンライナー」のような設備に比して乗車時間が短くてもったいないなあという気分になったりします。個人的な印象ですが…


鶴橋を出て10分ほど経ったところだったでしょうか、車窓の右手に高安車庫(大阪府八尾市)が見えて来ます。近鉄特急も、最近は徐々にこの新塗装の車両が増えて来ました。

主に団体専用列車で使用されている、シブい塗装の「かぎろひ」がちょうど出庫して行くところでした。元車両は近鉄特急なのですが、内装は大きく手が加えられている車両です。一度は乗ってみたいのですが…

このあたり、JR大和路線(関西本線)と並行する区間に入って来ました。

大和川(やまとがわ)を渡ると、もうすぐ奈良県です。


30分ほどで「大和八木駅」(奈良県橿原市)に到着。
ここからも、ぱらぱらと乗客が乗り込んで来ました。

さて、ここから先は景色が一変、山間部へと入って行きます。




近畿地方と東海地方とを分かつ布引山地(ぬのびきさんち)を長いトンネルで越え列車は快速で進んで行きます。もうすでに三重県へと入っています。

乗車してから1時間を少し過ぎたところでしょうか、列車は左へ急カーブして行きます。ここまでは「大阪線」、その先は伊勢志摩方面なのですが、ここから「名古屋線」へと転線するためです。

名古屋線の線路が目の前に見えて来ました。

そして合流。東へ向かっていた列車はここからは向きを変え、「名古屋線」を北東へと進んで行きます。太陽の位置も変わりました。




さて、しばらくしてから列車は「津駅」(三重県津市)に到着。
ご存じ日本で一番短い駅名ですが、ひらがな表記がやはりユーモラスです。



列車は伊勢湾沿いに近いところを走っていまして、津を出ると車窓にはこのように工業地帯が広がって来ます。
四日市の臨海工業地帯に近いところ、ここは塩浜駅(三重県四日市市)、ずらっと並んだタンク車は、近鉄駅に隣接している「JR貨物」の塩浜駅です。

工業地帯と、びっしりと立ち並んだ住宅街が印象的なのが「名古屋線」の車窓です。山間部を走る「大阪線」とは様相が異なるところですが、大きな川を鉄橋で次々と渡って行くのもそのひとつ、揖斐・長良・木曽の三川です。

その三川を越えると、いよいよ愛知県に入りました。
車窓から、オレンジ帯のJR東海のディーゼルカーが見えますと…


大阪・鶴橋から約2時間、近鉄名古屋駅(名古屋市中村区)に到着しました。
結構、久しぶりの名古屋です。

やれやれ、やっと着いた!というのはまだまだ早くて、目的地は浜松だというのを思い出しました('ω')ノしかし、ゆっくりくつろげた2時間でした。
次回に続きます。
今日はこんなところです。