信州・諏訪湖と、足を延ばして松本を巡った旅、いよいよフィナーレです。

松本駅から、中央東線の普通列車に乗車すること30分ほど。
またも「岡谷駅」(長野県岡谷市)へと戻って来ました。

電車はさらに東へ進み、県境を越えた「小淵沢駅」(こぶちざわえき、山梨県北杜市)へと向かいます。その先は韮崎、甲府、大月…と至り、神奈川県をかすめて東京へと、中央東線の鉄路は続いています。

時刻は、午後4時20分を過ぎたところ。これから帰阪の途に就くのですが…

構内の発車案内を見ますと「豊橋」という、なんとも遠くの地名を見つけました。もちろん、愛知県の豊橋です。

先日の記事でも触れたのですが、この岡谷駅の少し先、辰野駅(たつのえき、同上伊那郡辰野町)からは、案内にもあるように「飯田線」という路線が分岐しています。これはその「豊橋ゆき」の発車案内でした。
飯田線は長野・静岡・愛知三県にまたがっていて、緑濃く、実に山深いところを縫うようにして走る「長大ローカル線」として知られる人気路線なのですが、山のない長野県の中央部のここ岡谷から、太平洋側の豊橋まで至るこの「16時34分」の列車が豊橋駅にたどり着くのは、なんと夜の11時前です。
一度は、各駅停車で乗り通したいなと思っているのですが(^O^)

改札を出ます。
ホームもですが、駅の構内も帰宅途中と思しき学生でいっぱいでした。

さて、ここでは少し時間があるので、コンビニを兼ねた待合所で時間をつぶします。旅の時には毎度おなじみ、地元紙チェックをしてしまいます。

「長野県の県紙」と言われるのは、奥のラックに見える「信濃毎日新聞(信毎)」だそうです。その他にも「長野日報」や「中日新聞(長野版)」も見られ、信州というのは地元紙が多い部類に入るのかなとも感じます。

駅舎の外へと出て来ました。諏訪湖からやって来た時にも感じたのですが、レンガを模したものでしょうか、茶色の壁面は瀟洒な印象です。

ところで、先ほどから述べておりますように、ここからは帰阪することにしています。

駅前のロータリー、そのかたわらに…

そうです、大阪駅に直通する「高速バス」に乗ろうという訳です。
諏訪湖周辺の茅野、上諏訪などを経由しているもので、この岡谷駅もその経路に入っています。

「えらいバスの本数が多いんやなあ」と思うのですが、これは中央道を通って新宿駅前へ向かうものです。3時間半ほどで到達出来る距離なのですね。
それに対し、下の京都・大阪便は昼行・夜行便が一本ずつ、大阪・梅田までは5時間半ほど要しています。
これから乗車しようというのは、その16時50分発の便、梅田には22時半頃に到着するものです。これくらいの所要時間ならば、夜行のそれとそうそう変わりないですね。運行しているのはこちら信州の会社「アルピコ交通」です。

ここでバスの到着を待つことにしました。
皮肉というのでしょうか、帰る段になって雨は止み、薄日まで射し込んで来ました。今日は、実に雨に振り回された日でした(+o+)

待つことしばし。彩やかな塗装の、この「大阪ゆき」の高速バスが入って来ました。時間はかかるのですが、これで乗り換えなしで帰れます。

座席はインターネットから予約していたのですが、決済はしていなかったので、果たしてどうなるのかと思っていましたら、運転台の横に自動券売機があるのでそこで乗車券を購入するように、と運転士さんから。
てっきり、停留所に係員の方が来て手売りするのかと思っていたのですが、最近はこのように近代的なシステムなのですね。座席は前方の「3D」です。

指定された「3D」席から。2人掛けのシートだったのですが、長距離路線ということもあってでしょうか、実にゆったりとしています。
車内は3分の1ほどが埋まる感じで、岡谷駅を出発しました。
次回に続きます。
今日はこんなところです。