先日の記事でも述べたのですが、現在、思わぬ「大人の夏休み」に入って居ります。1ケ月という長い間になりました。
長女をどこかへ連れてやりたいですし、次女の面倒をゆっくり見てあげたいですし、果たしてどうするか…と思ったのですが、嫁からちょっと英気を養っておいで、とありがたい一言があるではないですか。

ということで、これを引っ張って来ました。
「JTBのMOOK JR・私鉄全線 乗りつぶし地図帳」
(JTBパブリッシング刊 2013年4月初版)。

「いつかは全国のJR線を全線完乗!」とおぼろげながら?狙っているわたしですが、この本をぱらぱらとめくっていますと、未乗のJR線区はまだあちらこちら(群馬、新潟、宮城、岩手、青森、北海道)に残っています。
そんな中、東北地方、とりわけ太平洋側のJR路線に乗っていないことにあらためて気付きました(赤線は既乗区間)。

このあたりもですね。宮城・岩手両県の県境に当たるところですが…
先の東日本大震災、大津波で大きな被害を受けた地域のうちに当たります。
そういうことで、せっかく頂いたお休みですので、梅雨真っ盛りとなった初夏の宮城・岩手を、それらJR線未乗区間の乗り鉄や、ちょうど同日に「コボスタ宮城」で行われる予定の「東北楽天vsソフトバンク」首位攻防戦もあるということで、これらを主な目的に(嫁の理解をありがたく頂いて!)ひとり旅して来ることにしました。
あの震災から6年余り、被災地に赴くのはそれ以降はじめてなのですが、その現実の様子もしかと目にして、触れて参ることが出来る、という機会にもなりました。この事実は風化させてはならないことだと、遠く関西からですが、震災の発生以来、これはずっと思っています。
一市井のわたしがたやすく語れることではありませんが…
果たして、どのような旅になるのでしょうか。
シリーズになりますが、よろしければどうぞおつきあいくださいませ。

7月2日(日)、まずは旅の初日です。
最寄り駅の始発で京橋駅(きょうばしえき、大阪市都島区)へ、そして環状線に乗り換え。環状線は新型の323系でした。


大阪ともしばしのお別れです。


これでまず新今宮駅(しんいまみやえき、同浪速区)へとやって来ました。
今回、東北へ行く訳ですが、出入りには関西空港からLCC(格安航空会社)の「ピーチ航空」でまずは「仙台空港」へ入ることにしています。
LCCならではということもあってでしょうか、関空発の仙台ゆきはとんでもない(ほどでもないのでしょうが)早い時間(午前7時10分)の出発なので、わたしなどでは始発でもぎりぎりになるほどです('ω')ノ
新幹線のように、発車ぎりぎりに駅にたどり着けばいい訳ではないので…


新今宮駅からは、南海電車に乗り換えて関空へ向かうことにしています。
うちの最寄駅はJR線なので、ひとつ手前の天王寺駅(てんのうじえき、同天王寺区)から「関空快速」に乗ればいちばんいいのですが、接続が悪いので並行する南海でないと間に合わない…という、実はちょっと時間にあまり余裕のない往路になってしまいました。
安く行ける早朝の便なので、そのあたりは仕方ないのでしょうが。


ところでさすがにこの時間なので、ホームはがらがらです。
なんともなしに、ホームをぼんやり眺めていますと…

「あべのハルカス」ですね。ここは隣の駅なので、よく見えるはずです。

そうこうしているうちに「空港急行」が到着。
まだこのような時間なのに、8両という編成です。

この時間から、わたしのように安く上げたい層がたくさん居るんかな?と思うのですが、見た感じは思ったほどではないようでした。
いい感じの空き具合、朝日を浴びて南下して行きます。

走ること30分ほど、ひときわ目に留まる「スカイゲートビル」が見えて来ます。泉佐野駅(大阪府泉佐野市)を過ぎると、ばらばらと車内は席が埋まる感じになりました。しかし、いい天気です。

隣のりんくうタウン駅(同)に到着。
この駅を出ると、すぐに関空連絡橋を渡ります。



午前6時27分、無事に関西空港駅(同)に到着。
南海電車で来たのは、ひさしぶりのように感じます。
しかしこの急行電車、結構な人が乗っていたのですね。
朝早くから大変なものです。人ごとのようですが(笑)
もちろん、全員が旅行者ではないのでしょうが。
24時間営業の空港なので、関係者の人々も陸から遠く離れたこの場所へ通勤するとなると、なにかと大変なのではないかといつも思います。

十八番?の細見ウォッチはちょっと時間が厳しいので、残念ながら断念。
さっさと改札を抜けます。ここでは、JR線からの乗客が合流してたくさんの人波です。

あまりのんびりして居られないことにはたと気づきます(笑)
搭乗予定しているピーチ航空のカウンターへ向かうのですが…

関西空港にはふたつの旅客ターミナルがありまして、メインの第1ターミナルは平成6(1994)年の開港時から稼働しているものです。
だいたいは、こちらから出発、そして到着することが多いのですが、今回のピーチ航空は平成24(2012)年、さらに北西の海上を埋め立てて完成した「第2旅客ターミナル」を使用しています。

ちなみにここは「国内初のLCC(格安航空会社)専用ターミナル」という触れ込みなのですが、商売敵?の「ジェットスター航空」は便利な「第1旅客ターミナル」を使っているので、どういったことで棲み分けされているのか、どうなのか?同じLCCにも関わらず、ちょっとわかりづらいように感じたりします。
そういうことで、ここから少し離れた「第2旅客ターミナル」へ行かねばなりません。くせで、ついつい反対側の第1ターミナルへと行きかけたのですが…

駅からは道路をはさみ、ホテル日航が入っている「エアロプラザ」という建物の1階から、くだんの連絡バスが出ているとのこと。
まったく余談ですがこのホテル、わたしと嫁の結婚式と披露宴の当日、新婚旅行の前泊で利用したホテルです。
だからということではないですが、別に手間ではないような(笑)


ありました!無料の連絡バスはすぐに発車。


ここで、海上を渡っているのがわかります。
割と離れているので、時間が気になるのですが…

5分ほどで「第2旅客ターミナル」に到着。
離陸の30分少し前、すぐピーチ航空のチェックインをしないといけません。
初っ端からこれほど慌ただしいのは、あまり記憶にないくらいです(汗)
次回に続きます。
今日はこんなところです。