鉄道イベント「ガチャコンまつり2017」を楽しんだあと、滋賀県の湖東地域を南北に走る近江鉄道を完乗し、貴生川駅(きぶかわえき、滋賀県甲賀市)から「信楽高原鉄道」に乗車しています。

「貴生川駅」から40分ほど、山の中をくねくねと終点の「信楽駅(しがらきえき、同)」に到着。1両編成のディーゼルカーの、短い旅でした。

しかし、ホームに降り立ってあらためて感じたのですが、このディーゼルカーも茶色と、やはり信楽の焼物をイメージしたものだったのでしょうか。

さて、焼物の里として有名な信楽ですが、駅の周辺にはそれにまつわる施設が点在していることが地図からよくわかります。「陶器神社」というのもあるのですね。

そうこうしていると、乗車して来た列車はいったん車庫に入庫して行きました。しかし、隣のホーム…


いや~これはすごい。タヌキだらけです。
全員、乗り込む訳ではないのでしょうが(笑)


まさに、信楽とすぐわかる風景ですね。
しかし、これは幾度見てもすごい迫力があります。

ところで「信楽高原鉄道」はここが終着駅なのですが、線路は少し先へと延びています。

ここまで山間を縫って走って来たのですが、この先はさらに山は深くなって行き、県境を越えると京都府に入ります。

ところで今朝、近江鉄道の米原駅でもらったリーフレットにあった「びわこ京阪奈線」という「滋賀県湖東地域と大阪とを結ぶ新線計画」では、ここからは「京田辺(きょうたなべ、京都府京田辺市)」まで約30kmの新線を建設、大阪へ向かうJR学研都市線につなぐ、という構想になっています。
実現すれば、あらたな交通網の完成になる訳ですが、果たして実現するのでしょうか。

さて、改札を抜けますと待合はこんな感じに混みあっていました。
観光地ということもあってでしょうか、地元の高校生たちに交じって、散策を終えたらしい観光客の姿も多く見られます。


こちらの駅長はやはり、タヌキが務めているようです('ω')ノ

ところで、この駅の売店では「信楽高原鉄道グッズ」がいろいろと売られていました。ちょっとのぞいて行きます。

キーホルダー、マウスパッド、レプリカの行先板…など、よくありそうなものが目に付くのですが、その手前…

結構、いい値段がするのですが、実はこれ「陶器製のきっぷ」でした。
それも、いろいろと種類があります。

毎年、年始にはその年の干支にちなんだ「陶器製きっぷ」が発売されるそうで、こちらは今年の干支「酉」のもの。絵柄がかわいらしいですね。
しかし、使用する時はどうするのでしょうか。ハサミを入れたら割れそうですし、いやいや第一、陶器にハサミは入れないですよね(笑)
こちらではこのきっぷ、新聞などで取り上げられることがあったりしたのを思い出したのですが、毎年楽しみにしている方も結構、多いそうです。

さっそく驚きの連続ですが、ともかく?駅舎を出ます。
こじんまりとしたたたずまいです。
では、この「信楽」についても、
「各駅停車全国歴史散歩26 滋賀県」
(京都新聞滋賀本社編 河出書房新社刊 昭和56年8月初版 絶版)
から拾ってみます。
聖武天皇以来の焼き物の里 信楽
狸が迎える陶器の町
貴生川から南へ、山あいをぬってコトコト走る気動車は、一見のんびりしたものだが、雲井(くもい)・勅旨(ちょくし)・信楽へと行くにつれ、廃線絶対反対の幟や看板が多くなり、信楽線の現実は厳しい(注釈:昭和62年7月、第三セクター方式で信楽高原鉄道に事業転換された)。
(後略、出典 P156)

ふと振り返りますと、誰かに見られている気がしました(冗談です)
駅舎の向かって右側には、いままで見たことのないほどの「巨大タヌキ」が鎮座していました。しかし、これはでかいですね。

では、折り返し列車までの間、陶都・信楽を散策してみたいと思います。

駅から、街の中心地へと目抜き通りを歩いているのですが…

さっそく、このタヌキたちが待ち構えていました( ゚Д゚)
大小さまざまなもの、それも表情もいろいろなものがありますね。


その信楽駅を降りる。信楽焼の名物狸の置物が迎えてくれる。
町を入る。陶器の山が、あちこちの店に所狭しと並んでいる。野積みされているものも多い。狸、蛙、植木鉢、タイル、食器、茶器、花器など。
建材から室内・室外装飾まで雑然とした風景。いかにも陶器の町らしい雰囲気に包まれる。(出典同 P156)

しばらく進みますと、小さな川を渡る橋に出ました。
さまざまなイラストの施されたタイルが美しく感じます。

実はこの川、先ほどまで乗車して来た「信楽高原鉄道」に沿って流れている川だということなのですが、山間の風景に少しほっとさせられます。

川を渡り終えますと、甲賀市の市民センターがあったのですが…

こちらの門番?もやはりタヌキでした。大小、さまざま居りました。
タヌキに見守られながら就労相談…


バス停の向こうにも、陶器を扱うお店があるのもここならではでしょうか。



どこまで行ってもタヌキの列が続きます。こちらのお店には仏さまも居られますね。タヌキばかりに目が行くのですが、傘立てや仏像などもたくさん陳列されていました。いや、実に新鮮な光景です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。