先週末、京阪電車で開催された「京都地下線開通30周年」を記念したクイズラリーに参加して来た際の様子をお送りしています。

最初のチェックポイント、「中之島駅(なかのしまえき、大阪市北区)」から寄り道をして、水の都・大阪をちょっと体感して来ました。
もとよりわたしは大阪人ですが、やはり、悠々と流れる川の流れを見ていますと、なにかしらほっとさせられるのは、そのためでしょうか。

やって来たのは「淀屋橋駅(よどやばしえき、同中央区)」です。
「御堂筋」に面した角ビル、京阪電車の案内ネオンはレトロさを感じさせるものです。わたしが小さい頃から、見慣れたものです。

構内に入りますと…そういえば、この日は「日本ダービー」。
CMでおなじみのあの4人がずらっと揃っていました。

ということで、沿線に「京都競馬場」のある京阪では、競馬開催日には急行が最寄りの「淀駅(よどえき、京都市伏見区)」に臨時停車する、というのが昔からの伝統になっています。この日も、もちろんそうでした。

さて、さっそくホームに降り立ちます。
4番線で少し待っていますと、この列車が入って来ました。


今年2月から、平日にも運転が開始された看板列車「快速特急 洛楽」に乗車します。先ほどの中之島駅からですと、途中の京橋駅で乗り換えると便利なのですが、わざわざこの駅まで来たのは、ここが始発駅なので着席して京都へ…というのが目的です。

専用ヘッドマークも、「毎日運転」ということになったことからでしょうか、徐々に年季が入って来たようにも感じます。気のせい?でしょうか。

午前9時30分、本日2本目の「上り洛楽」車中の人となりました。
思っていたより、結構空いていたのですが…

さて、淀屋橋駅から40分ほど、京都側の最初の停車駅である「七条駅(しちじょうえき、京都市東山区)」が近づいて来ました。地図中橙色は地上線路、赤色は地下線(今回、開業から30周年を迎えた区間)です。
では実際はどのようになっているのか…を車窓から見てみたいと思います。

「東福寺駅」(同)を出ると、線路は下り勾配にかかります。
と、そこで頭上にJRの線路群が見えて来ます。

大阪方面からですと、手前から「東海道新幹線」、そして「琵琶湖線・湖西線」の下をくぐって行きます。
ちょうど、このあたりが「地上線・地下線」の切り替え区間でした。

さらに勾配は下りにかかり、それに連れて側壁が高くなって行きます。
右上に架線柱が見えますが、かつてはそこが地上線が走っていた高さに相当するものです。

「クイズラリー」のリーフレットにあった、地下から列車が地上に出て来るまさにこの場所に当たります。
先ほど、中之島駅にあった「第1問目」の正解の扁額が掲げられているところですが、ちょうど地下線の入り口の頭上に掲げられているので、乗車中の列車からは、その文字までは見えません(・ω・)

地下に入り、左へカーブを取ったところで「七条駅(しちじょうえき、同)」に到着。ここで「洛楽」を下車します。
しかし「大阪からノンストップ」というのはやはり、特別な感があります。


さて、この駅ですが…
対面式のホーム、中央に柱が据え付けられているのは特に珍しくはありませんが、地下区間に入ってあまり距離がないところなので、比較的、地上から浅い位置に線路が設けられているのが特徴です。
そういったことで、この先の他駅とは異なり、地下区間特有の「ホームを降りて改札階まで階段やエスカレータで上下して…」というものではなく、「改札を入るとすぐホームがある」という割と便利な構造になっています。

京都方面への改札を出ます。と、その真ん前にはこのボードが。
「ようこそ七条へ」…最近、設置されたものでしょうか。

案内板の地図で見ますと「名所・旧跡があまたある京都市内への入り口」という場所にあることが、この先の駅名などからもわかります。

地上へ出て来ました。
左右(東西)は「七条通り」、奥から手前(南北)は「川端通り」で、京阪がこの区間で地下にもぐってから新設されたのが後者の「川端通り」です。

交差点の西側には「七条大橋」があります。

その「七条大橋」から、地下線に沿って流れる「鴨川」を南へ見たところ。
地上線時代には、左側の石壁部分へ張り出して、京都方面へのホームが設置されていました。「地下化から30年」という長い年月、痕跡を探してみるのですが、もとより何も残っていません。

ところで、ここから少し拡大してみますと、重厚な高架を発見しました。
先ほど、下をくぐり抜けた「東海道新幹線」です。

駅にあった案内図ですが、JR京都駅がすぐ近くにあることがわかります。
鴨川を渡ったすぐそばから、もう広い構内が展開されているのですが、徒歩では地下街を通って15分ほどでしょうか。
私事ですが、わたしは京都の大学(それも京阪沿線の)へ通っていたので、学生の頃、よくこの「七条駅~京都駅ルート」で移動したことがよくあったのですが、最近では、京都市内での京阪・JR間の乗り換えは、ひとつ手前の「東福寺駅(とうふくじえき)」が推奨されていることが多いようです。

ですが、地下駅から地上に出た市バス「七条京阪前」停留所から「京都駅前」への便は頻発していますし、なにより「七条駅」には「特急」も停車するので、便利なのは断然こちらのように感じられます(「東福寺駅」には「準急以下」しか停車しないので…)。

個人的には、そんな20云年前の、自由な学生時代の思い出が残る「七条駅」でした。その頃と比べても、さほど変わってはいないので懐かしいです。

では、「第2問目」のこの駅のクイズはこちらでした。
これは、結構大きなヒントですね。すぐにわかりました。
サービス問題でしょうか(笑)

では、「第3問目」のチェックポイント、隣の「清水五条駅」に向かうことにします。ちょうど、目の前に普通列車がやって来たところでした。
次回に続きます。
今日はこんなところです。