みなさんこんにちは。前回からの続きです。
大阪市内中心部を南北に結ぶ、新路線「なにわ筋線」の建設が大きく動き出した、という話題を昨日からシリーズでお送りしています。

ここはその新路線の拠点のひとつとなる、「JR難波駅」(大阪市浪速区)のひとつ手前、「今宮駅」(同)です。
こちらの駅、大和路線(関西本線)と大阪環状線との共同駅ということで、趣味的には?興味深い駅だということで、途中下車してみた次第です。

右側が「大和路線」、左側が「大阪環状線」です。
分岐しているさまがよくわかります。

そのうちの、環状線の高架を少し観察してみるのですが…

手前の高い部分に設けられているのが「環状内回り(新今宮、天王寺、鶴橋方面)」、その下の右側が「環状外回り(西九条、大阪方面)」です。
この先にはホームが設けられているので、内回り・外回りではホームの場所や高さがおのずから異なった構造であることがわかります。

周辺の地図です。環状線はこの先、北西方向へ分岐し「芦原橋駅」(あしはらばしえき、同)へと向かっていることがわかるのですが…

本題の大和路線は、急勾配(左端に「20‰(パーミル)」の標識がある)を下り、地下に設けられている「JR難波駅」へと向かって行きます。
「なにわ筋線」は、その先へも地下で線路を延ばすという計画です。
ちなみに、この地下道には「なにわトンネル」という名称がつけられているのですが、今回の記事の主題「なにわ筋線」に合わせているかのようです。

ここで、快速電車が通過して行きました。普段の快速では、ベージュ地の221系が充当されることがほとんどなのですが、一部では運用の都合上、この普通列車用の201系や、103系も用いられることもあるようです。

くだんの「なにわトンネル」へと、身をくねらせながら勾配を下って行きました。

それでは、駅構内を観察してまわりたいと思います。
ここは2階部分に当たるのですが、左側から、
「3.環状線外回り(西九条、大阪方面)」
「2.大和路線下り(JR難波ゆき)」
「1.同上り(天王寺、王寺、奈良方面)」という配置です。


「4.環状線内回り(新今宮、天王寺、鶴橋方面)」は先ほど触れたように、頭上の3階部分に位置しているという、変則的な位置関係になっています。

大和路線ホームから、天王寺・奈良方面を望む。

頭上の4番線を通過した、奈良方面への大和路快速が新今宮駅へと向かうというところでした。このようにして文字で起こしてはいるものの、配線がなかなかややこしく感じられます(汗)

それでは、最上階の3階にある「4.環状内回りホーム(新今宮、天王寺、鶴橋方面)」へと向かうことにします。


割り合いに狭いホームです。この駅には、昼間時には普通列車しか停車しないためでしょうか。しかし、駅前の「ホームセンターコーナン」が目立ちます。

おもしろい対比を見つけました。環状線の駅名標なのですが…

こちらは大和路線のもの。環状線のそれは、黒抜きの特注なのですね。
といいますか、環状線では他の駅でも同様のデザインが用いられています。


ところで、このような複雑な構造のここ「今宮駅」なのですが、かつて環状線には長年、駅が設けられていませんでした(環状線「今宮駅」の開業は平成9年と最近になってからでした)。
それに合わせ、大規模な線路の切り替えがこの駅周辺で行われたのですが、
その工事がはじまる直前の記録(平成8年2月)を見つけて来ました。
例によって、対比してご覧頂きたいと思います。

大和路線、上り列車がホームを通過。

そして、地上駅時代の駅の様子。珍しく、雪が降った日だったようです。
左側に、すでに高架線路が見えているのですが、これは現在、3階部分にある「環状内回りホーム」に当たります。

大和路線、JR難波ゆきホームから望んだところですが…

かつては、このような地上駅の状況でした。
このあと、大和路線上下線もほどなく高架化されました。

こちらも大和路線、駅のJR難波方を望んだところですが…

「環状内回り」線路と、このあたりで交差していました。
いずれも、現在とはまったく異なる様相になっていることに驚きます。

なにかと特徴の多い、今宮駅でした。
すぐ隣にはくだんの「なにわ筋」が通っているのが地図から読み取れます。

それでは、15分あとにやって来た、次の普通列車で「JR難波駅」へと向かいます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。