松山・広島割引きっぷで行く 春の瀬戸内を日帰り旅 その1 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。今日の話題です。

イメージ 1

イメージ 2

先日まで、今春のJRダイヤ改正で注目を浴びた「廃止路線の一部復活」、もとい「路線の延伸」が成ったという、広島市のJR可部線(かべせん)の新規開業区間、可部~あき亀山間(同市安佐北区)へ乗り鉄して来た、という記事をシリーズでお送りしました。

その際の記事はこちらもどうぞ↓
当ブログ
「JR西日本 全線完乗への道!その16~可部線・あき亀山駅へ」
(2017年3月21日アップ)

イメージ 31

タイトルにもあるのですが、広島へは、この「松山・広島割引きっぷ」という企画乗車券で入りました。
名称のとおり、広島と松山(愛媛県)とを経由、大阪へ戻るという乗車券なのですが、このきっぷを使い、四国・松山を経由して日帰り帰阪した旅の様子を、今日からはお送りしたいと思います。よろしければ、可部線の記事に引き続いてどうぞおつきあいください。

イメージ 4

ところで、新線開業の区間、なかんずく、あき亀山駅を訪問したのは開業の5日後だったということで、その余韻を沿線のあちこちで味わうことが出来ました。
はるばる、広島まで来てよかったなというのが率直な感想でした。

イメージ 3

さて、その折り返し列車に乗り込み、今度は広島方面へと戻って行きます。

イメージ 7

横川駅(よこがわえき、同市西区)からは山陽本線に入り、そのひとつ目…

イメージ 5

こちらの「新白島駅(しんはくしまえき、同市中区)」で下車。
一昨年、開業したばかりのあたらしい駅で、いちど訪問したいと思っていました。ですので、今回がいい機会になりました。

イメージ 6

ホームは2面、右上の重厚な高架は山陽新幹線です。
取り立てて特別な感じはしない、ごく普通な都会の駅という印象を受けるのですが…

イメージ 8

さっそく、改札を出ます。
西方面からやって来る山陽本線が少々、遅れているようでした。

イメージ 9

改札前からの階段を降りて行きますと…

イメージ 10

ちょうど、目の前の道路の中央を、この鮮やかなカラーの列車が通過して行きました。「アストラムライン」という、走行方式にタイヤを用いた「新交通システム」と呼ばれる鉄道で、広島市内中心部と郊外とを結んでいる路線です。

イメージ 11

この「新白島駅」は、そのアストラムラインとJRとの乗換駅です。

ですが、前者の開業(平成6年)以来、ここでお互いに交差しているのにも関わらず、さまざまな理由で交点に駅が設けられなかったという状況が長く続いていたのですが、一昨年の3月14日、双方に新駅が設けられる運びになりました。

JRの広島駅は、どちらかというと街のはずれにあるのに対し、アストラムラインや広島電鉄(広電)は市内中心部に路線を延ばしているという経緯もあり、これらの連絡という点で、この「新白島駅」は、広島近郊の交通網のあらたな結節点となったと言われているようです。

そういったことで、ぜひ訪問してみたいと思っていました。

イメージ 12

では、例によって駅周辺を細見してみたいと思います。

駅を北方向へ向いたところ。左右を横切っている高架は山陽新幹線(右側が広島方面、左側が博多方面)、その下には山陽本線の新白島駅が設けられていて、道路と、その中央を走るアストラムラインをまたぐ形で連絡通路が設けられているのがわかります。

イメージ 13

そこから反対側を向きますと…

イメージ 14

奥へ少し斜めになっている、この円筒状の建物が目を引きます。
実は、これが「アストラムライン 新白島駅」なのだとのこと。

しかし、実に独特な形状です。初見では、駅とは思えません。

イメージ 21

では、そちらへと向かってみることにします。

イメージ 15

跨線橋から。ドームの中は、大きな空洞になっていることがわかります。

ところで先ほどからこのドーム、なにかに似ているなと思っていたのですが、ひょっとすると、あの名作「風の谷のナウシカ」の「オーム」に似ているような、似ていないような。白と灰色の違いはありますが…(スイマセン)

イメージ 16

さて、先ほども触れたのですが、この「アストラムライン」は走行方式にタイヤを用いているので、軌道はコンクリート敷です。

一般鉄道とは異なる軌条の様子がよくわかるのですが、駅舎や線路が奥へ少し斜めになっているのは、この先で地下にもぐるためだとのこと。
しかし、道路を走る車の通行量の多いことに驚きます。

イメージ 17

駅舎の前にやって来ました。やはり特徴的なデザインですね(*^^)v
夜にライトアップされたりしたら、きっと幻想的になるのだろうななどとも感じます。

イメージ 18

こちらは、駅構内にあった路線図ですが…

下から四駅目のここ「新白島駅」の先、半環状的に結構な数の駅が設けられています。終点は「広域公園前」(同市安佐南区)という駅で、Jリーグ「サンフレッチェ広島」のホームスタジアム(エディオンスタジアム広島)の最寄りだとのこと。

イメージ 29

そういったことで、構内にはこのような広告も見られました。
プロスポーツチームと、アクセス鉄道とのコラボレーションですね。

イメージ 19

ところで、この「新白島駅」ですが、周辺の地図をあらためて観察すると、同じような名称の駅がいくつか点在していることがわかります。

「新白島駅」(赤枠、JR山陽本線・アストラムライン)
「白島駅」(黒枠、アストラムライン)
少し離れたところには
「白島電停」(青枠、広島電鉄)です。

ちなみに、「広電」の名で親しまれている「白島電停」の開業は大正元(1912)年とのことで、それ以外は平成に入ってからの開業と、その歴史には大きな差があることも特徴的です(こちらの「白島電停」は白島支線の終着駅)。

イメージ 30

ところで、この「白島」という地名の由来について、ちょっと気になる経緯を毎度おなじみ、Wikipedia#白島(広島市)で発見しました。参考までに…

地名の由来
白島(はくしま)
白島が島だった頃の箱島(はこしま)に由来している

「広島」の地名の由来とする説
・広島は16世紀末から、太田川河口を埋め立てて建設された人工都市である
が、その地名の由来は、現在でも定説は無い。現在ではほとんど取り上げられないが、「白島は、かつて”しろしま”と呼び、これがなまって”ひろしま”になった」という俗説が、かつてあった。
・昭和20年代までは、実際に白島を「しろしま」と言う人が少なからずおり、この説を信じる人も居たが、前述の通り「白島」は元は「箱島」であり、信憑性の無い俗説と言わざるを得ない。

先ほどまで乗車して来た、可部線沿いに流れていた「太田川」が山から押し流して来た土砂が堆積し、河口付近で三角州になった場所というのが、現在の広島中心地、ちょうどこのあたりにも相当するのだそうです。

そういうことで、古来から埋め立てが行われていたのですね。
よく考えると、「白島」も地名に「島」がつくくらいですし…
水に関連しているというのは、なんとはなしに想像が行きました。

余談ですが、いつだったか、はじめてこの駅名を時刻表かで見た時、てっきり「白鳥」だと勘違いしていました。おしゃれな駅名だなと(笑)

話は戻りますが、「はこしま→しろしま→ひろしま」
そう言われれば、なんだかありそうな転訛ですね。
定説ではないとのことですが、なんとなく事情はわかるような気がします('◇')

イメージ 20

前置きが長くなって恐縮ですが(笑)改札を入ることにします。

イメージ 22

イメージ 23

ドーム内、大小の窓があちこちに設けられていて、あたたかな陽射しが差し込んで来ます。今日のような天候のよい日にはいいですね。

イメージ 24

構内の自販機なども、車体のカラーになっているのもご愛敬です。

イメージ 25

ホーム階へと降りて来ました。といいますか、鉄道駅というよりかは、美術館やおしゃれな商業施設にいるような錯覚を受けます。

イメージ 26

ドーム部分は地上で、隣には道路が走っており、その下にホームドアが備えられた、線路が設けられていることがわかります。
いわゆる「半地下方式」の駅なのですが、この明かり取りの窓の大きさのなせる業とでもいうのでしょうか、薄暗いイメージはいっさい感じません。

イメージ 27

しかし、この手の「新交通システム」としては、全国的に見ても路線の規模が結構大きいように思えます。そういったゆえに、以前から興味があったのですが、次回はぜひ乗りつぶししてみたいと思います。

イメージ 28

ここから向かうのは終着の「本通駅(ほんどおりえき、同市中区)」。
広島の中心地で、商業施設などが集まっているところ、中国地方随一の繁華街として知られているところです。

次回に続きます。
今日はこんなところです。