先月30日、8000系車両を使用した特急列車で、座席指定車両「プレミアムカー」が8月20日より運転開始される、というプレスリリースが京阪電車からなされました。
昨日、取り上げました記事はこちらもどうぞ↓
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京阪特急「プレミアムカー」8月20日に運転開始が決定
(2017年4月2日アップ)

「プレミアムカー 8月20日運転開始」のプレスリリースと同じ日、平日の朝ラッシュ時に大阪方面へ向かう、全車両座席指定の「ライナー」列車を導入するという記事も発表されました。
今日は、こちらの話題について取り上げたいと思います。

プレスリリースの概要を見ますと、平日朝ラッシュ時、大阪方面への「着席保障」を目的としての設定です。
淀屋橋駅(大阪市中央区)ゆきが枚方市駅(大阪府枚方市)と樟葉駅(同)からそれぞれ1本ずつ、設定がなされるようですが、京橋駅からはその座席指定は解除されるとのこと(「プレミアムカー」車両は除外)。

「ライナー」列車には、くだんの「プレミアムカー」を連結した8000系車両が充当されるとのこと。
専用の「ライナー」幕表示が設けられるようですが、列車の性質上、種別としては特急と同じ扱いにはならないようです(特に、樟葉発の二便目は枚方市駅も通過!し、枚方市駅発の一便目と同様、京橋駅までノンストップで運転)。

特急車両の主力・8000系が現在のところ、特急料金が別に必要でない全席自由席なため、というのもその理由でしょうか。といいますか、今夏の「プレミアムカー」導入以降も、それ以外の車両は、別料金不要の自由席のままです。
そういうことで、今回、設定が発表された「ライナー」列車は、本来「別料金が不要の自由席も座席指定にする」という、いわゆる「着席保障列車」としての性格があるようです。
「ライナー料金」は300円(「プレミアムカー」車両では400円)とのこと。

こちらは8月20日以降、8000系特急が「特急」として運転される際の「プレミアムカー」の料金表なのですが、「ライナー」列車が運転される「樟葉・枚方市~淀屋橋間」のそれと同じ設定(400円)にされています。
「プレミアムカー」車両の扱いは「特急」「ライナー」とも同じようです。
それ以外、普段は別料金が不要の、転換クロスシート(座席の方向を自由に変えることの出来る二人掛けの座席)が主な他車両では、先ほど述べたように300円の「座席指定料金」が必要になる、ということです。


「ライナー券」は、特急に導入される「プレミアムカー」同様、専用サイトでのクレジット決済、駅での直接購入のシステムが導入されるようです。
殊に首都圏で設定が多く見られる「ラッシュ時のライナー列車」ですが、このように別料金が必要な設定以外で、普段、特別料金が不要な車両を用いるというシステムは、関西ではあまりないケースではないか(今後、座席指定専用車両として連結されることになる「プレミアムカー」は除いてですが)と思われます。この形態、あの「京急ウィング号」を想起しました(相違がありましたら申し訳ありません)。

ちなみに、運転開始は「プレミアムカー」運転開始の翌日、8月21日(月)からだそうです。
8000系特急への「プレミアムカー」導入ともども、こちらの「ライナー」列車設定も、京阪電車の大きな変化を感じさせる出来事のように感じられます。
ここまで来ますと、まだまだなにかありそうな気もしますが(笑)
今日はこんなところです。