先週末の18・19日、関西ではすっかり春の名物イベントとなった「万博鉄道まつり」が行われました。
あちこちでもう花もぎょうさん咲いてるやろし、きっときれいやで、などと嫁と娘を誘ったのですが、残念ながら所用があるということだったので(泣)わたしひとりで、会場の万博記念公園(大阪府吹田市)へ行って来ました。
先日の記事で可部線を広島市内まで戻って来たところなのですが、ちょっと割り込んで?この様子をお送りしたいと思います。

まずは最寄り駅から大阪市内へ出て、地下鉄堺筋線に乗り換えます。
途中の「天神橋筋六丁目駅(てんじんばしすじろくちょうめえき、大阪市北区)」から阪急千里線になるのですが、これで会場の千里丘陵へと向かいます。
余談ですが、大阪ではこの駅をわざわざそう呼ぶ人はまず居らず「天六(てんろく)」と呼んでいます。このように地名を徹底的に?略すのは、大阪独特の習慣でしょうか。

悠々と流れる淀川を、長い鉄橋で渡ります。もうすっかり春の装いで、暖かな陽射しが車内を包みます。ですので、すこぶる眠たいです(笑)


まず、到着したのは「淡路駅(あわじえき、大阪市東淀川区)」。
駅名標の表記で分かるのですが、四方面(梅田・天六・京都・北千里方面)へ向かって線路が分岐するという、交通の要衝になっている駅です。
ここで梅田駅からやって来る、京都方面への列車との接続でしばし停車。

そういえばここまで座っていたのは、編成の中間に組み込まれていた運転台つき車両の、その真横でした。絶妙の位置ですのに、ぜんぜん気づきませんでした(笑)

「左側のマスコン(自動車ではアクセル)のハンドルは、独特のひょろっとした形状なので、きっと東洋電機製造の…」などと、いまさらながらそれにも気づきます。
こういった様子を観察するのは楽しいものですが、そういえば速度計が見当たりません。阪急電車には詳しくないのですが、固定編成として使用されているからなのでしょうか。
3300系という、地下鉄堺筋線乗り入れの際に製造された形式でした。

淡路駅を発車。複雑なポイントを、実にゆっくりと通過して行きます。

右へ分かれて行くのは京都線。そしてその奥には、大きな工事中の躯体が見えるのですが、城東貨物線を旅客線化する、おおさか東線の「淡路駅(仮称)」でしょうか。
これが出来ると、わたしなどは地元路線から新大阪駅まで行くのが大変便利になるのですが、完成はもう少し先のようです(南半分はすでに開業すみ。新大阪駅までの北半分は平成30年度に完成予定)。

終着の「北千里駅」(大阪府吹田市)のひとつ手前、こちらの「山田駅(やまだえき、同)」で下車しました。

会場の「万博記念公園」へは、鉄道では大阪市内から直接アクセスしていないので、どこかの駅で「大阪モノレール」に乗り換えなければならないというのが現況です。ですので…

ここで乗り換えることにしていました。
「モノレール山田駅」は、阪急の駅とは隣接したところにあります。

「大阪モノレール」の名物、改札口に入ったところにある「ミニ図書館」。
これはいいシステムやなあと、乗るたびにいつも感心します。


ホームに上がりますと、予想外に結構な混み方でした。
時刻表を見て納得したのですが、これから向かう「鉄道まつり」の他に、万博記念公園近くのスタジアムで、Jリーグ「ガンバ大阪vs浦和レッズ」の試合が組まれているとのこと。
そういうことで、臨時列車も結構な頻発具合です。普段の倍はあるでしょうか。

ところでこの「山田駅」は、目的地の「万博記念公園駅」のひとつ西隣の駅です。

うねうねと延びる、モノレール線路の下には「中国自動車道」、「大阪中央環状線」が走っています。この日は三連休の中日だったのですが、西方向へ向かうクルマの多さが目につきます。

その奥には、あっ、あれはもしや!
普段、目にするのとは違う方向からですが、あまりにも有名なあの塔が…

一駅、乗車して「万博記念公園駅」(同)に到着。
実は「大阪モノレール」には支線もありまして、この駅から分岐しています。

乗車して来た列車とお別れ。
「日清チキンラーメン」ラッピングの編成でした。
高い場所を走るモノレール、さらにこの派手な装いでは、余計なお世話?ですが、十分広告効果がありそうですね。

たくさんの乗客とともに改札を抜けます。
この一帯の新名所となった、「ららぽーと」などが入居している「EXPOCITY(エキスポシティ)」の大きな観覧車が見えました。

さて、ここから少し進んだところ、万博公園や「EXPOCITY」へ向かう坂道の途中は、モノレールを観察するのに最適な場所のように思えます。
先ほどの「太陽の塔」もバッチリ見られます。
線路が、なにやら複雑な構造になっているのがわかるのですが…

先ほど、「この駅からは支線が分岐している」ということを述べたのですが、ちょうど、その支線(彩都線、さいとせん)からの列車が、駅に近づいて来ました。

中央を通る、二本の線路はいわば「本線」に当たります。
大阪空港から門真市までを結んでいる路線なのですが、ちょうどその「門真市ゆき」が発車して行きました。こちらも、ラッピング編成です。

彩都線からの列車がポイントを越えて、駅構内へと入って行きます。
観察していますと、通常の鉄軌道のそれとは異なり、モノレールの線路構造というのはかなり大掛かりなようにも感じられます。そういうことでこの場所からは、明らかに鉄道ファンではなさそうな若いカップルなども、これちょっとすごいんとちゃうの?などと話しながら、しきりにカメラを構えていました。
そういったことも、別の意味で気になるのはおやじくさいですね(笑)

それでは、さっそく会場の「万博記念公園」へと向かいます。
しかし、ここから遠目に見てもたくさんの人出です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。