先日より、Nゲージ規格の鉄道模型「鉄道コレクション」について取り上げています。
前回の記事はこちらをどうぞ↓
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鉄道コレクション 「京阪電車大津線700型(80型塗装)2両セット」を細見する(2017年2月4日アップ)

ところで、おととい3日からはこのような商品も発売になりました。
大阪市交通局、その地下鉄御堂筋線で運用されている30000系という形式の「鉄道コレクション」なのですが、今日はこちらについて取り上げたいと思います。

出勤前に発売場所のひとつ、天王寺駅に立ち寄って2セットを入手することが出来ました。

しかしこのパッケージ、のっけから迫力があり格好がいいですね。この時点からでも期待出来そうです。

セットには3両が収められていましたが、先頭車両から見て行きたいと思います。
先ほどのパッケージでも写っていたのですが、印象的なブラックフェイスです。実に引き締まった感を受けます。

乗務員室まわりを観察してみるのですが、大阪市営地下鉄ならではの独自のデザインがばっちりと再現されています。
左側の黒枠内は交通局のマークで、通称「コマルマーク」と呼ばれるものです。
マークの「○」は大阪市の市域とか、大阪をローマ字表記した「OSAKA」の頭文字を、「コ」は市営地下鉄の路線網を表したものと言われています。
余談ですが、「コ」が「○」を飛び抜けているデザインなのは、将来的に地下鉄(コ)は市域(○)の外へ路線を延ばすという構想だったから、という説があるようです(実際、周辺の東大阪・八尾・守口市などへも地下鉄は路線を延ばしているので、これは実現しています)。

話が本題から逸れましたが、その右側、乗務員室の扉の横には空白のスペースが設けられています。裏面の説明を見てみますと、ここには付属ステッカーに収められている号車番号を随意に貼り付けることが出来るようになっていました。

号車番号表記がなされた御堂筋線車両(21系、リニューアル編成)。なんばにて。
この大きな号車番号の表記、こちらの30000系だけでなく、従来から各線で走っている車両のうち、近年リニューアルされた編成でも見られるものです。実際にこの表記のある編成に乗車していますと、ホーム階段や改札の位置などの目安になるので、個人的には便利なものだなと感じたりします。

中間車両は2両でした。模型という場面ですが、連結されていない場面というのは、普段なかなか目にすることが少ないものです。また地下鉄車両なので、一般的な鉄道で見られるパンタグラフは設けられていません。

御堂筋線をはじめ、地下鉄の多くは、軌道とほぼ同じレベルに設けられた第三軌条を用いて集電をしています(赤枠)。ですので、頭上はすっきりとしています。

また、大阪市の地下鉄では他都市同様にラインカラーが設けられているのですが、こちらの商品でももちろん再現がなされています。

御堂筋線のラインカラー、赤色が銀色の車体に映えて見えます。
赤色の由来については諸説あるのですが、市内のメインストリート・御堂筋の直下に路線が設けられているので、身体の中心部の心臓や動脈、血液の赤からイメージしたものとされているそうです(他の7路線のカラーにも、それぞれ謂れがあるようです)。

いや、期待していた以上の商品でした。満足、満足です。
しかしここまで書いて来て、この赤いラインカラーをしげしげと観察するにつけ、そういえば御堂筋線というのはいつも混んでるなあ…などと、ふと頭をよぎってしまいました('Д') 悪いクセだと思います(笑)
おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。