16日に寝屋川車両基地(大阪府寝屋川市)で開催された、京阪電車の「ファミリーレールフェア2016」を訪問した際の様子をお送りしています。

「メイン会場」とも言える、工場内の展示を巡っています。
そんな中、朱と金に彩られたこの展示物にたくさんの観客がしきりにカメラを向けていました。これはいったい何かというと…

「プレミアムカー 試作モデル展示」でした。
ということは、実際の車両ではなくてこれは「モックアップ」ですね。

内外装のデザインを拝見しますと、これはいままでの「京阪特急」とは一線を画す、実に豪華なもののように感じます。

この「プレミアムカー」は、来年度から「京阪特急」のうち、イラストにある8000系車両で運行される便に連結される予定の全席座席指定車両です。
京阪特急の60有年余の歴史の中で「座席指定車両」が登場するのは、ごく一部の例(昭和30~40年代に設定されたという京都への観光客輸送を目的とした行楽列車)を除いてはじめてのことだということで、今年9月のプレスリリース以降、話題になっています。

車体は朱色がメインになっていて、車両に一か所のみ設けられた客用扉は「金色」であしらわれています。見た目にもこれは「特別感」とともに「豪華感」がありますね。

今回の展示では車内には入ることが出来なかったのですが、1・2列で展開されている特徴的な形状のリクライニングシートが、これまでの京阪にはなかった設備であるがゆえに大変新鮮な印象を受けます。これが「京阪電車」であるとはにわかに信じられないほどです。

その他、大型テーブルやコンセント、微粒子イオン発生器の装備、また車内には専属アテンダントの乗務…などがすでにプレスリリースで発表されています。
この「プレミアムカー」についてはこちらもどうぞ↓
当ブログ
「京阪特急プレミアムカー」デザインが発表!(2016年9月3日アップ)
デザインイラストの発表だけではなく、モックアップを拝見して、来年度の登場がなお楽しみになりました。ビジネスユースのみならず、観光輸送などの場面でも「必ず座れる」というのは、別料金が必要といえども高い需要がありそうです。

ところで、工場内の片隅ではこのようなものも置かれていました。塗装塗り替え中の車両ですね。1000系という車両で、他の通勤車両と比べて窓の桟が細いのが特徴です。

いくらオートメーション化が進んでも、塗装の際には現在でも新聞紙を使っているのですね。おもしろいものです。

客用扉、側面窓の他にも、上部の「行先表示器」が取り付けられている部分(赤い印)もこまかくカバーされているのにも関心します。
今年もさまざまなものを見ることが出来ました。来年も、いまから楽しみです。

さて、今回の「ファミリーレールフェア」では開場直後から、京阪電車グッズ売り場にはこのように長蛇の列がひきもきらずでした。
わたしも帰路に並んで購入して来たのですが…

それがこちら、「Bトレインショーティー 京阪5000系 旧・新塗装」(バンダイ)と「鉄道コレクション京阪電車2600系A・Bセット」(トミーテック)です。
ともに「Nゲージ」(線路幅が9ミリ)に準拠した鉄道模型で、ともに発売は今月29日なのですが、この「ファミリーレールフェア」で先行発売されたものです。
それでは、次回以降はこの両商品について取り上げたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。