昭和レトロに触れる~近鉄百貨店上本町店 「わたしたちのうえほんまち 80年のあゆみ展」を訪問して | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。

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今日の話題は、新聞に先日折り込まれていたこの広告チラシについてです。

大阪・ミナミの「なんば」にもほど近い「近鉄百貨店上本町店」(大阪市天王寺区)で「開業80周年」を記念した催事が行われる、というもの。

そのメイン行事として行われている「記念パネル展」に興味を引かれたので、先日、訪れてみることにしました。

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ということで、「近鉄百貨店上本町店」へとやって来ました。
ここは百貨店の1階入り口付近なのですが、一歩振り返ってみると…

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近鉄電車の「大阪上本町駅(おおさかうえほんまちえき、同)」の改札がすぐ目の前にありまして、電車から降車した乗客はフラットに百貨店へやって来ることが出来るようになっています。「ターミナル駅」ならではの構造です。

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では、さっそく店内に入ってみたいと思います。

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9階の催事場へとやって来ました。メインイベントの「パネル展示」が行われていたのですが、想像していたよりも規模が大きいものでした。

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のっけからなかなか時代を感じさせられる写真です。楽しみです。

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「おもしろい仕組みだな」と思ったのが、来場者が各パネル写真に対して自由に感想などを書き込めるスペースが設けられている、ということでしょうか。

「抽選で商品券プレゼント」という記載も見られますが…

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さて、ここで展示されている写真の中で、まず目を引いたのがこの「中世の城郭」を思わせるこの大きな建物です。

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大正末期に建築、のち昭和初期に増築された、百貨店の本館と「上本町駅」とが同居していた「ターミナルビル」です。この一帯では「ランドマーク的存在」だったようで、さまざまな角度からのショットが数多く展示されていました。

ちょっと取り上げてみたいと思います。

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大正末期から昭和初期、建設当時の様子。こちらは「絵葉書」だそうです。

この頃は全国的にこういった「名所旧跡」などが絵葉書の図案となり、殊に外国人の間では人気の商品だったのだそうです。現在ではなかなか想像がつきませんが…

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こちらは「昭和43(1967)年以前?」と撮影の年代が記載されています。
駅前には「大阪市電」の姿が見られます。

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では、この「上本町ターミナル」についての経過については毎度おなじみ「Wikipedia #大阪上本町駅」から拾ってみます。

…開業時の駅は現在よりも北にあった。駅前には大阪市電が走り、上本町六丁目電停から九条高津線で大阪ミナミの繁華街へ、上本町線で四天王寺、さらには大手前上本町線で大阪城や大阪府庁へと、大阪市街の東玄関として抜群の立地を誇っていた。
1926(大正15)年、駅前の道路拡張に伴い上本町駅は南側に移転する。この時に武田五一(たけだ・ごいち、1872-1938。現在の広島県福山市出身、建築家。国会議事堂の建設などに関与、大阪市地下鉄のシンボルマーク=通称、コマルマーク=をデザインした)・片岡安(かたおか・やすし、1876-1946。現在の石川県金沢市出身。建築家、大阪商工会議所会頭などを歴任)の設計による日本初の駅ビルが建設され、大阪市内の一大ランドマークとなった。
当初は食堂や貸店舗・本社事務所などが入居していたが、1931(昭和6)年には増改築の上、ここに大軌(だいき、現在の近鉄奈良線の母体となった「大阪電気軌道」)百貨店をオープンさせた。これはのちに近鉄百貨店上本町店となり、現在まで営業を続けている。
駅ビルは戦後、難波線建設に伴う駅改装工事により建て替えられた…

ということで、かつては市内各方面への大阪市電が多数、発着していた「一大拠点」だったことがわかります。

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また、このロマンを感じさせる「中世の城郭」は、昭和45(1970)年3月に完成した「近鉄難波線(きんてつなんばせん、この駅から難波駅までを結ぶ地下線)」の開業に合わせ、現在あるターミナルビルに建て替えられるまで使用されたとのこと。

時期的に、大阪万博の開催を期しての近代化だったようです。

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ではもうすこし、パネル展示を拝見して行きたいと思います。

次回に続きます。
今日はこんなところです。