みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「近鉄百貨店上本町店」(大阪市天王寺区)が開業80周年を迎えるに当たって開催されている記念パネル展にやって来ています。

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現在の「上本町ターミナルビル」が建設された、昭和50年代初期の様子。
左が駅と百貨店が同居するターミナルビルですが、右側(方角では西)にも高層の建物があるのがわかります。

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この建物は商業複合施設の「上本町ハイハイタウン」というビルです。昭和54(1979)年に完成したものですが、地下には居酒屋や安くておいしい定食屋がたくさんあるなど、こちらも「上本町のランドマーク」として知られています。

実はわたしはこの周辺の高校に通っていたので、この「ハイハイタウン」にはよくお世話になりました('ω')ノ

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さて、パネル展示はまだまだ続きます。
「上本町駅」は「天王寺区」に所在している駅だということで、区内にまつわるものも
展示されていました。

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「大阪市地下鉄 地下鉄谷町線」の延伸開業(谷町四丁目駅~天王寺駅間)。
昭和43(1968)年とのこと。

大阪万博を控えたこの頃、市内では市電が全廃され、地下鉄網の整備が世界的に見ても前例にないほど急ピッチで進められたといいます。

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こちらは「天王寺駅」。昭和30年代のものだそうですが、やはり現在の姿からとは想像もつきません。

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そしてこの写真もありました!
昭和62(1987)年秋に「天王寺駅」近くの「天王寺公園」で開催された「天王寺博覧会(てんぱく)」というイベントの様子なのですが、当時、小学生だったわたしも、親に幾度か連れて行ってもらったことを思い出しました。パビリオンの内容などはあまりはっきり覚えてませんが…

この時期は「国際花と緑の博覧会(花の万博、1990年)」など、大阪で大きなイベントが相次いだものです。いまから回顧すると「バブル真っただ中」の頃だったですね。

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さて、先ほど取り上げました駅西側の「ハイハイタウン」なのですが、その完成前にはさまざまな店が雑居していたとのこと。こちらは、その店舗街のショットとのこと。

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ギラギラしたネオン、いかにも「大阪らしい」という光景ですね。
最近ではこういった情景はあまり見なくなりました。

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展示の最後には、この「近鉄百貨店」の前身、「大軌百貨店」が開業した昭和11(1936)年当時の館内図がありました。
「地上5階・地下1階」という陣容で、1階には「上本町駅」が入居しています。

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最上階の「5階」には「大食堂」が入っており、大変な人気を博していたとのこと。
ということで…

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その往年の「大食堂」を再現した「イートインコーナー」が会場の一角に設けられているではないですか。これは懐かしい。

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メニュー数は限られているようですが、見ているだけでも子どもの頃に立ち戻ったかのようです。

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昔は「百貨店」というと、現在のようにはおいそれと行けるところではなかったように感じるのですが、そんな中で親に連れられ、こういった「大食堂」でごちそうを食べさせてもらえることは、年に数回の「特別なイベント」だったように思えます。

いや、懐かしいです。

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「レイアウト」や「店員さんの衣装」も当時を再現したものなのでしょうか。
現在からしますと、新鮮な感さえ受けます。シンプルだからゆえなのでしょうか。

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展示はこの他にもさまざまなものがあったのですが、大変興味深いものばかりでした。平成も28年を数えるという今日、拝見して来た「昭和の記憶」というのは遠いものになりつつあるのだなと、少しく感慨にふけってしまった次第です('◇')ゞ

「パネル展示」は13日(火)まで行われているとのことです。

今日はこんなところです。