JR北海道 全線完乗への道!その41 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。
表題の旅もいよいよ終盤、帰阪のために札幌駅から新千歳空港へと向かっています。

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河川敷にも緑濃い「豊平川(とよひらがわ)」を通過。
札幌市内の住宅密集地を抜けて行きます。

ちなみに「札幌」という地名は、やはりアイヌ語で「サッ・ポロ・ペッ」(乾いた・大きな・川)、もしくは「サル・ポロ・ペッ」(葦・大きな・川)という、札幌郊外の山岳地から流出したこの川が、広大な石狩平野に出たこのあたりの様子を表したものに由来するものだとのこと。

この情景からでは、現在では想像がつき難いものです。

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しばらくしますと、眼下に別の線路が分岐して行きました。
「岩見沢・滝川・深川・旭川方面」へと向かう「函館本線」です。

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列車は、徐々に札幌郊外へと入って来ました。

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さて、現在乗車しているのは「千歳線(ちとせせん)」です。

札幌近郊の「白石駅(しろいしえき、石狩管内札幌市白石区)」と、太平洋岸に近い「沼ノ端駅(ぬまのはたえき、胆振管内苫小牧市)」を結ぶものですが、先ほどの画像にあったように、沿線は札幌都市圏のベッドタウンとして人口も多く、住宅密集地が続く中で、このような鬱蒼とした森林群も見られます。

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そんな「住宅密集地」と「森林群」が混在する車窓を抜け、札幌駅から20分ほどで到着したのがここ「北広島駅(きたひろしまえき、石狩管内北広島市)」でした。

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さて、今回の旅日記では「北海道の地名」についてたびたび取り上げておりますが、実に「7~8割の地名がアイヌ語に由来するものである」と言われているそうです。
ただ、その中でも、江戸末期から明治初期にかけて、北海道へ入植した道外からの人々、またその出身地に由来する地名も点在していまして、その最たるものがここ「北広島」だというのです。

では、そのあたりの事情についても、今回の旅のおとも、
「各駅停車全国歴史散歩 北海道1・2」(北海道新聞社編・河出書房新社刊、昭和54年6月初版、絶版)から拾ってみます。


札幌の新興住宅地 北広島

ベッドタウン広島
 厚別副都心(新札幌駅を中心とした地域、石狩管内札幌市厚別区周辺)が影響のなかにふくめて考えているものの一つに道営北広島団地がある。
 札幌市の東南に隣接しているが、行政上は札幌郡広島町。
明治一七年、広島県人・和田郁次郎(わだ・いくじろう、1847-1928。実業家、現在の広島市南区段原出身。道内ではじめて本格的な稲作に成功)らが移住地の調査に訪れ、翌一八年和田ら一八戸が移住してきた。
 そのため同ニ七年、豊平村(現札幌市豊平区)から分離独立するとき広島村と命名した。
   国鉄の駅名は「北の広島」だから。

 生いたちからもわかるようにもともとは農村だが、このところ札幌のベッドタウン的性格が濃厚だ。
 昭和四六年、一万人を少し超えた人口が五三年には三万人を突破、昭和五四年現在三二市の北海道では三三番目の市はここ広島町だろうといわれる。
 なにしろ北広島駅の西に広がる道営北広島団地だけで計画戸数八○○○戸、同人口三万一○○○人。(中略)民間団地も加わってツチ音の小さくなることがない。(後略)

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ちなみに、「広島町」の市制施行は記載の17年後、平成8(1996)年9月に行われ現在の「北広島市」となっています。
市の人口は当時の倍、6万人弱に増加しているとのことで、都市開発が一気に進んだことが伺えます。

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時刻表を繰る度に、「北海道にあって広島!」と気になっていた地名でした。
推し量っていた通り、やはり「広島県」に由来する地名だったのですね。

長年の疑問が氷解したので、実にすっきりしました( ^^) 

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ここで「快速エアポート号」の待ち合わせをするということで乗り替えることにします。空席が出来たようで、運よく着席することが出来ました。

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引きも切らぬ住宅街の中を疾走、ほどなく景色がこのようにぱっと開けました。
「新千歳空港」です。

一昨日、到着したばかりなのですが、あまりにも内容が濃い旅程でしたので、さながらひさびさのように錯覚してしまいます。

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「南千歳駅(みなみちとせえき、石狩管内千歳市)」を発車。
おととい、空港からこの駅に降り立った時と同じような強風なのですが、今日はどんよりとした空模様ですので、それとはまったく異なる印象です。

北海道到着直後、最初に途中下車したこの「南千歳駅」についてはこちらもどうぞ↓
当ブログ
「JR北海道 全線完乗への道!その6」(2016年5月31日アップ)

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ここからは地下にもぐり、空港駅まではもうすぐです。

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午後3時27分、「新千歳空港駅(しんちとせくうこうえき、石狩管内千歳市)」に到着。
わずか3日の「乗り鉄の旅」でしたが、実に長く、内容の濃いものでした。

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余韻に浸る間もないのですが、空港のターミナルビルへと移ります。
「関西空港ゆき」の出発までは、あと1時間半ほどあります。

次回に続きます。
今日はこんなところです。