京阪電車深草駅 新駅舎を細見する~その3 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。今日の話題です。

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先月31日(金)の始発から新駅舎となった「京阪電車 深草駅(ふかくさえき、京都市伏見区)」の「細見ウォッチングを敢行する」という企画をお送りしています。

今日は「大阪方面ホーム」の様子を見て参りたいと思います。

前回、アップした「京都方面ホーム」についてはこちらをどうぞ↓
当ブログ
「京阪電車深草駅 新駅舎を細見する~その2」(2016年4月5日アップ)

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新設された駅舎を通り、大阪方面ホームへと向かいます。
(新駅舎については、後日項を改めてレポートします)

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ホームへ降りて来ました。「大阪方面ホーム」、京都側(最後部部分)です。

画像右側には、駅東側へ出る通路とエレベーターが設けられていて、その壁面が線路の際まで迫っています。

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ところで、この線路の右側にある敷地が妙な広さです。

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場所を変えて、3枚前の画像、黒いフェンスの場所から眺めるとこんな感じ。

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この「微妙な広さの敷地」は、ホーム大阪方へも続いています。

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ホーム大阪側の先端部分へとやって来ました。
たくさんの土嚢が積まれていますが…

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実はこの「微妙な広さの敷地」には、駅改良工事までもう1本、線路が敷かれていました(赤い矢印)

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こちらは、京阪電車イメージキャラクター「おけいはん」のポスターです(先代の「5代目おけいはん・中之島けい子」)。「祇園祭・天神祭へ向かう姿」をイメージしたものですが、これが撮影されたのは何を隠そう「改良工事前の深草駅」です。

よくよく見ますと、画像左奥に少し嵩上げされた、くだんの「もう1本の線路」があることが確認出来ます(さらに、かつてはその左奥の「木が茂っている箇所」にも、もう1本線路が敷かれていたそうです)。

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また場所を変えて見てみます。

この「微妙な幅の敷地」から線路をはさんでちょうど反対側、駅の西側の様子ですが、現在はマンションが建っている場所(画像右側)には「昭和55(1980)年」まで「深草車庫」が設けられていました。

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「深草車庫」があった頃の時刻表より(昭和51年9月12日改正)。

車庫に出入庫する列車があったので、大阪・京都方面ともに朝夕には「深草始発・終着」の列車が設定されていました(赤い○)

この車庫の廃止後は、「昭和53(1978)年」に開設され、広大な敷地を誇る「淀車庫」(同)へとその機能が移設されたのですが、以降も車両を留め置くために「留置線」は2本残され、時代経過とともに1本に削減され、今回の「駅改良工事」で全て撤去されました。

晩年、1本のみ残っていた「留置線」は、専ら「多客時に運転されていた臨時特急」が時間調整をするため利用されていたようです。

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ただ、この「留置線」があるが故に懸案であった「ホーム拡幅」や「新しい駅舎の設置」のためのスペースが捻出出来ない状況が長年続いていましたが、今回、利用頻度が著しく低下していたその「留置線」を撤去、跡地を活用して「駅改良工事」が行われる運びになりました。

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「大阪方面ホーム」へ戻ります。

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先ほど「留置線を撤去しホームを拡幅した」と述べたのですが、「京都方面ホーム」と同様に「旧ホームの痕跡」である「黒色ブロック」がこのように残っていました(拡張前は「黒色ブロック」の奥はすぐ線路だった)。

正確に計測した訳ではありませんが、「1.5メートルほど」は拡張されているようです。

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「拡幅された大阪方面ホーム」のショットをもう少し。

このようにして見ますと、かつてのホームは幅が狭小であったことが伺えます
(撮影している場所は、拡幅前には線路の真上に当たる)。

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さて、そんな「深草駅大阪方面ホーム」には「貴重な年代物の遺産」があります。

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ところどころ剥げた塗装、それでいて暖かみを感じる「木製ベンチ」です。

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都会ではなかなか目にする機会がないものです。

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先ほどの「おけいはんのポスター」ですが、実は「おけいはん」はこのベンチに座っていたのですね。雰囲気があります。

このベンチも、残りの工事が進められる中で去就が注目されます。

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再び、ホーム終端部へと戻って来ました。

ちょうど「待避線(4番線)」には「回送列車」が入り、「特急列車」の通過待ちをしているというところでした。

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ここでも、バリケードの間から「旧駅舎」を垣間見てみます。

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「京都方面」のそれよりかは階段の幅には余裕があるように感じますが、エレベーターやエスカレーターを設置するのにはスペース的には難しかったようです。

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ところで、この「回送列車が4番線(待避線)に停車している絵」ですが…

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最後尾がホームからはみ出しています。

「客扱いをしない回送列車ならではの光景」と思えるのですが、この「深草駅」のホーム長さは「最大7両編成対応」となっています(この「回送列車」は8両編成)。

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「駅改良工事」の概要ですが、ここには「旧駅舎を撤去した後、上下線のホーム延伸工事を行う」という趣旨の記載がありました。

駅の両側(大阪方、京都方)ともスペースがなかったこの駅だったのですが、上述のように「京都方にスペースが捻出出来る」という目処が経ったので、工事完了の際には保安面でも大きな改善が図られるようです。

次回に続きます。
今日はこんなところです。