北鉄浅野川線で巡る ぶらり金沢近郊の旅 その9 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。
「JR金沢駅」へと戻って来ました。

「群馬・信州・金沢」にわたる旅も、いよいよ帰阪するのみというところになりました。

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昨春まで、この「金沢駅」には在来線特急がこの駅をはさんで多数運行されていたのですが、「北陸新幹線」の開業でここから西方向へ向かう列車、つまり「和倉温泉ゆき」をのぞく「富山・新潟方面」への在来線特急列車は「発展的解消」という形で廃止され、路線の運営も「JR」から第三セクターの「IRいしかわ鉄道」、「あいの風とやま鉄道」へと移管されました。

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一方、反対方向へ向かう「福井・京都・大阪・米原・名古屋方面」への在来線特急列車はまだまだ健在で、「サンダーバード号」や「しらさぎ号」が頻繁に運転されており、「特急銀座」といわれる「北陸本線」の姿は変わりありません。

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さて、乗車するのは「特急サンダーバード38号 大阪ゆき」です。
夕方のいい時間に発車するということで(さらに、日曜日ともいうことで)増結がなされた「12両編成」だとのこと。

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そのような事情で「指定席」を確保することが出来なかったので「自由席車両」の列に並びます。席は確保出来そうですが、結構な行列がすぐ後ろへと延びて行きます。

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列車の到着まで時間があるので、駅構内を観察。
高架の「金沢駅」ですが、富山方向に「切り欠き形」のホームがありました。

停車しているのは「七尾線(ななおせん)」の普通列車です。
この先の「津幡駅(つばたえき、石川県河北郡津幡町)」から分岐し、能登半島の中央に位置する「和倉温泉駅(わくらおんせんえき、石川県七尾市)」へと向かいます。

ところで、金沢駅に降り立つ度にこのホームを見て「他の部分が屋根で覆われているのに、なぜここは屋根がないのだろう?」と思っていました。
気になったので調べてみますと、かつて「七尾線」が電化される以前、運転されていたディーゼルカーの煙が高架内に滞留しないようにするためだったとのこと。

なるほど‥

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さて、ホーム反対側にも特急列車が停車していました。こちらも結構、乗客が乗り込んでいます。

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「名古屋ゆき」の「特急 しらさぎ号」でした。
北陸本線を米原駅(まいばらえき、滋賀県米原市)まて南下、東海道本線に入り「名古屋駅」まで運転される列車です。「米原駅」から先は「JR東海」の管轄になるのですが、「しらさぎ号」はすべて「JR西日本」の車両で運転されています。

そうこうしている間に「特急 サンダーバード38号」が入線して来ました。
自由席車両はやはりすぐに満席になり、発車間際には通路まで立ち客が出るほどの混雑ぶりでした。やはり、需要が高い列車なのだなと感じます。

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定刻、16時56分に「金沢駅」を発車しました。ここからは車窓風景をお送りします。

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六月の半ばでしたので、まだまだこの時刻でも陽が高い時期でした。
夕陽の中、しばらく先まで車窓が楽しめそうです。

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「加賀温泉駅(かがおんせんえき、石川県加賀市)」に停車。まもなく「福井県」です。

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列車は快速で飛ばして行きます。
「福井駅」を過ぎ、「足羽川(あすわがわ)」を渡りました。

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徐々に陽が傾いて来たところで「敦賀駅(つるがえき、福井県敦賀市)」を発車。
ここまで来れば、大阪まではまもなくという感を受けます。

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「敦賀駅」を出ると夕陽が差し込む方角が変わりました。今度は南下して行きます。

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さて、ここからは「北陸本線の名所」こと「ループ線」へとかかって行きます。

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こちらの地図を使って見ていきたいと思います。

「敦賀駅」を出た上り列車(米原・京都・大阪方面)は、地図にあるように「大きな円」を描いて進んで行きます。「ループ線」と呼ばれるもので、勾配を緩やかに登って行くための線路の敷き方です。

2つ前の車窓は「①」から望んだところ、上下線がわかれて行こうというところです。

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「②」からの車窓です。
「ループ線」の入り口にかかる場所で、左側へと大きくカーブを取っています。

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「③」からの車窓です。
「円の入り口」にあたる場所で、下り線(敦賀・福井・金沢方面)への線路をまさに跨ごうかというところです。

この後はトンネルを経て、円形に進み勾配をやり過ごして行くのですが、トンネルの真っ暗な中でもかなりのカーブがあることがわかりました。

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トンネルを抜けると、再び右手に「下り線」が近づいて来ます。短い時間でしたが、興味深い区間でした。

ちなみに、「上り線」のみが「ループ線」になっているのは「上り勾配を緩やかに越えるに当たり、山肌をぐるぐると回って徐々に距離を稼ぎながら標高を上げていくため」とされています(「下り線」は勾配を下るので「ループ線」は必要ないという見解です)。

ここを過ぎますとほどなく「福井県」から「滋賀県」へと入ります。

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徐々に陽も暮れて来た、というところで「新大阪駅(しんおおさかえき、大阪市淀川区)」に到着。普段見慣れた、大阪の光景に戻って来ました。

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いよいよ「大阪駅」です。

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「金沢駅」から2時間40分ほど、ようやく「大阪駅(おおさかえき、大阪市北区)」へ到着しました!変化に富んだ「北陸本線」の車窓でした。

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「わずか2日の旅」だったのですが、実に変化に富んだ、中身の濃い旅でした。

ところで今回の旅、目的は「義母の定年退職を労う旅」でした(^^)v
自分だけ楽しんでいたような感もあったのですが(笑)車中でゆっくり話をすることが出来たので、大変いい機会だったなあと感じた次第です。

長らく、お疲れさまでした(^^)v

では、本日の行程のまとめです。

平成27(2015)年6月15日(日)

別所温泉 09:47発→上田 10:17着
普通 ワンマン上田ゆき(「自然と友だち1号」ラッピング編成)
上田 10:42発→長野 10:53着
「あさま 605号」 長野ゆき
長野 10:58発→金沢 12:06着
「かがやき 507号」 金沢ゆき
北鉄金沢 13:30発→割出 13:35着
普通 ワンマン内灘ゆき
割出 14:05発→内灘 14:17着
普通 ワンマン内灘ゆき
内灘 15:24発→北鉄金沢 15:41着
普通 北鉄金沢ゆき
金沢 16:56発→大阪 19:37着
特急「サンダーバード38号」 大阪ゆき
大阪 19:52発→京橋 19:59着
普通 環状外回り(京橋・鶴橋・天王寺方面)

未乗線区の乗車
(JR東日本)
北陸新幹線 上田~上越妙高間 92.7km(全線完乗)
(JR西日本)
北陸新幹線 上越妙高~金沢間 168.6km(全線完乗)
(北陸鉄道)
浅野川線 三口~内灘間 3.5km(全線完乗)

長躯にわたり、おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。