京成電鉄で巡る 東京・下町散策 その10 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。「葛飾柴又」を散策しています。

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「寅さん記念館」の裏手には「江戸川」が流れています。

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訪問した際は5月も下旬に入った頃。初夏を思わせるような日射しの中、時折吹き抜ける風が心地よく感じました。

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対岸はもう「千葉県」です。河川敷、向かって右手には「成田スカイアクセス線」を構成する「北総鉄道(ほくそうてつどう)」の鉄橋が架かっています。

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映画「男はつらいよ」の各作品でも、この「江戸川の河川敷」はたびたび登場するのですが、それから鑑みますと歩道はきれいに舗装されていることに気づきます。

「土埃の立つ中、寅さんが柴又へ帰って来る」というシーンとはちょっと印象が異なります。

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さて、先ほどの「寅さん記念館」にはこのようなポスターもありました。

「信州小諸(しんしゅうこもろ、長野県小諸市)」での「男はつらいよ」作品の定期上映会の案内のようです。

「小諸」は古くから「島崎藤村(しまざき・とうそん、1872-1943。小説家、詩人)」や「懐古園(かいこえん、小諸城跡)」などで知られている地ですが、実は「第40作 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」(1988年12月24日公開)で登場し、それが縁で「渥美清こもろ寅さん会館(現在は閉館)」が開館するなど、ゆかりのあるところです。

しばらく、江戸川の河川敷を歩いたのち駅へ戻ることにしました。
「3度目の柴又訪問」でしたが、その度にいつも違う発見があるように感じます。

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駅前に戻って来ましたが…
こちらは、駅前の広場にある「たばこ屋」さんです。

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実はこの「たばこ屋さんの店先」でも「男はつらいよ」の名シーンが生まれています。

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先ほどのポスターですが…それが、この「名言」です。

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こちらは、「帝釈天」から「寅さん記念館」の間に設けられていた、「男はつらいよ」作中に出て来る「寅さんの名言録」です。やはり、この言葉もありました。

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この「名言」が登場するのは「第39作 男はつらいよ 寅次郎物語」という作品です。

全48作の中では「最終期」に入りつつある作品なのですが、この頃になると、作品の内容は「寅さん自身」より「甥の満男」をメインに据えたものが多くなって来ます。
高校、大学受験、就職試験…などで悩む満男に、その時々で寅さんが「かなり有効なアドバイス」を送っている場面が多く確認出来るのですが、この「名言」はその一つなのではないかとわたしは思います。

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「おじさんのことを悪く言う人も居るけれど、僕はあの人にもたくさんいいところがあることを知っているんだ」と、この頃の作品には、このような満男の弁があります。

「男はつらいよ」を鑑賞していますと、その根本には「常に家族を大切に想っている寅さん」、そして「家族から大切に想われている寅さん」という関係性を感じるのですが、寅さん自身がそういった「家族を大切に想う気持ち」を伝えるに当たって、なかなかどうして「実はそれは難しいことなのだな」、と考えさせられます。

「表現の仕方が下手なだけではないのか」と言われればそこまでですが、寅さんのように「不器用でも、相手にその気持ちが少しでも伝われば、それはすばらしいことではないか」、と「男はつらいよ」シリーズを鑑賞していて、わたしは思います。

次回に続きます。
今日はこんなところです。