「京阪特急」65周年!記念ヘッドマーク編成を追って~その8 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。
「京阪特急65周年」に関連して、期間限定で掲出されていた「記念ヘッドマーク」について取り上げています。

「撮り鉄」、「乗り鉄」の後、「樟葉駅(大阪府枚方市)」前の「くずはモール」内、「SANZEN-HIROBA」にやって来ました。

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この「SANZEN-HIROBA」には、「テレビカー」こと「旧・3000系特急車」が保存されています。

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この車両にも、うれしいことに「記念ヘッドマーク」が掲出されていました。
赤・白地の「特 急」という、「京阪特急の運転開始からわずか2年間」だけ使用されていた、「元祖・特急マーク」の復刻版です。

ではここで、この「特急マーク」について触れて参りたいと思います。
この「SANZEN-HIROBA」にある、「京阪電車の歴史」を紹介したパネル展示です。

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そのパネル展示ですが…

「京阪特急」は、昭和25(1950)年9月1日に運転を開始しました。当時は、朝夕のみの設定で、現在の「通勤・通学列車」としての意味合いが強かったようです。

「初代・京阪特急」には、戦前に製造された「1000形(2代目)」という車両の中から、状態のよいものを整備して「特急車両」として充当していました。
この車両が登場した頃、世界的に「鉄道車両に流線型を導入する」というデザインが流行していたこともあり、この車両もそれに範を得ています。

そして、翌年の昭和26(1951)年、「初の特急専用車両」として「1700形」という車両が登場、これにより「特急の終日運転」が開始されました。

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こちらがその「1000形(2代目)」車両です。「2両編成」というのが時代を感じます。

「特急用」に整備され、車内設備も、現在の「京阪特急」に連綿と続く「転換クロスシート(座席の方向を、手動で自由に換えられる2人掛けのシート)」が備え付けられていました。

また、塗装は「上半分がベージュ、下半分が朱色」だったようで、今回、取り上げている特 急というヘッドマークは、それに合わせたものだったと推測されます。


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正面、ヘッドマーク付近を拡大してみます。確かに、このデザインの復刻ですね。

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さて、この「復刻版特急ヘッドマーク」ですが、「文字のフォント」に「独特な特徴」が見られます。

具体的には、画像「黒い○」で囲った、
①「、」が外向きになっている
②「ク」の「とめ」と下の「ヨ」がくっついている
③「ヨ」から、真ん中の横棒がはみ出している

といったところでしょうか。

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そして、この「独特な書体」なのですが、このヘッドマークが掲出されている「旧・3000系」にも影響を与えているようです。

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「旧・3000系に取り付けられている字幕」です。
「字が傾斜している」という差異がありますが、先ほどの〇で囲った3箇所」、それらの特徴が一致します。

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もうひとつの「記念ヘッドマーク」、「京阪特急 65th SINCE1950」を再び見返してみますと、この「特急」の文字も同様のものでした。


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そして、「京阪特急のシンボル」、「鳩マーク」の登場は昭和27年7月。
こちらの「鳩マーク」の「特 急」という文字も独特なものですが、先ほどのものとは異なり、飾りが多い印象があります。


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樟葉駅へ戻って来ました。
ちょうどと言いますか、先ほど、この駅まで乗車して来た「2枚看板つきの特急列車」が京都方面から折り返して来る時間になっていました。

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「65年を経て復活した”元祖・京阪特急”」でした。

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「京橋駅(大阪市都島区)」まで戻って来ました。
「中央改札口」には、駅員さんによる「メッセージボード」があり、いつも通る度にその内容を楽しみにしているのですが、今回はこれでした。

かつての「京阪特急の代名詞」であった、「大阪・京都間のノンストップ特急」が、この秋の行楽シーズン、「臨時快速特急 洛楽(らくらく)号」で今年も復活します。
一昨日の9月19日(土)から、11月29日(日)までの「休日ダイヤ」で運転されるようです。こちらも気になります。

時代の変遷にわたって、さまざまな変貌を遂げてきた「京阪特急」、今後はどのような進化をするのか興味深いところです。

8回にわたって、おつきあいありがとうございました。
今日はこんなところです。