みなさんこんにちは。今日の話題です。
先日に引き続きまして、京阪樟葉駅前(大阪府枚方市)にあります、大型ショッピング施設「くずはモール」内の京阪電車の鉄道博物館、「SANZEN-HIROBA(さんぜんひろば)」での期間限定展示について取り上げたいと思います。
(前回、取り上げました大津線の次の展示です)
「大津線」に関する期間限定展示の訪問記はこちら。
当ブログ↓
「SANZEN-HIROBAを訪ねて その50」
(平成27年7月14日アップ 「その52」まで、3回にわたって記事をアップしています)

ということで、「SANZEN-HIROBA」に再び、やって来ました。

今回、訪問した際に行われていた展示はこちら。
京阪グループの比叡山鉄道が運行している「坂本ケーブル」です。

さて、この比叡山鉄道についてですが、どちらかと言うと「坂本ケーブル」という名称の方で知られています。
「鉄道」という名称ですが、一般鉄道ではなくてケーブルカー(鋼索線・こうさくせん)のみの路線です。

その「坂本ケーブル」の所在地ですが、この地図「赤い○印」で図示したところです。
びわ湖沿いに大津市内を走る、京阪石山坂本線(いしやまさかもとせん)の終点、坂本(さかもと)駅から徒歩で10分ほど、山の方角へ入ったところの「ケーブル坂本駅」から比叡山内に位置する、「ケーブル延暦寺駅」までを結ぶ路線です。

さて、この「坂本ケーブルについての説明書き」から入りたいと思います。
京都と滋賀の県境にそびえる比叡山は、古くから幾多の修道者、そして仏教家が鍛錬と勉学に勤しんだところとして知られています。
豊かな緑と多くの文化財があるところですが、京都側・びわ湖側とも、ふもとまでの鉄道が開業していても比叡山内の交通は整備が進んでおらず、大正期に入ってその整備が計画されるようになりました。そこで計画されたのがこの「坂本ケーブル」で、文面にもあるように聖域・比叡山とその守護社である「日吉大社」(滋賀県大津市)に注意を払いながら、昭和2(1927)年に開業しました。
現在、総延長2015mの路線は「日本最長のケーブルカー」として知られています。
ところで、一番最後にある「高低差561m」の「叡山(えいざん)ケーブル」…という件がありますが、これは、はじめて知りました(>_<)

ちなみにその高低差日本一の「叡山ケーブル」、上の地図では「煉瓦色○印」です。
「坂本ケーブル」から「比叡山内シャトルバス」に乗り継ぎ、「延暦寺」、「根本中道」などを通り、「叡山ロープウェイ」を経由して「ケーブル比叡駅」から「叡山ケーブル」に乗車すると、「ケーブル八瀬駅」(京都市左京区)へ抜けられ、比叡山縦断が出来るという訳です。ちなみに、「叡山ケーブル・ロープウェイ」とも、やはり京阪系列の京福電気鉄道が運営しています。

その比叡山鉄道、通称「坂本ケーブル」の「概要」がありました。
路線延長は2015mで、先ほど触れたように「日本最長」のもの、最大勾配は333パーミル(1000m進むごとに333mの高さを上下する勾配)と、結構な高低差があります。
その他、橋梁は7か所、トンネルは2か所と、ケーブルカーにしては多い部類に入るということだそうです。
そういったことで、車窓は結構、変化に富んだものがあり、わたしも過去乗車したことがあるのですが、季節ごとで車窓からの景色が全く異なるという、大変興味深い路線でもあります。

その「季節ごとの車窓の変化」については、ちょうどいいことに(?)パネル展示がありましたので、ご紹介したいと思います。
こちらは冬の路線。
比叡山は冬季では結構な降雪があるため、このよう本格的な雪景色が堪能出来ます。また、ケーブルからはびわ湖の迫力ある眺望が楽しめるということも特徴でしょうか。

こちらは紅葉の頃でしょうか。美しいですね。

こちらは夏でしょうか。びわ湖対岸まではっきりと眺望が楽しめますね。
正面のキレイな形の山は、「近江富士」こと「三上山(みかみやま)」ですね。
正面のキレイな形の山は、「近江富士」こと「三上山(みかみやま)」ですね。
次回に続きます。
今日はこんなところです。