みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「JR九州 全線完乗」を目指す旅、「第一日目」の様子をお送りしています。
「田川後藤寺(たがわごとうじ)駅」(福岡県田川市)に到着したところです。


さまざまな列車が停車していますが…
この「田川後藤寺駅」、実は「交通の要衝」として知られている駅でもあります。

愛用の「JR・私鉄 乗りつぶし地図」から。
ちょっとわかりにくいですが、「地図の中心」にあるのが現在わたしが居る「田川後藤寺駅」。
この駅には「日田彦山(ひたひこさん)線」「後藤寺(ごとうじ)線」、そして「平成筑豊鉄道」の合計「3路線」が乗り入れしています。

こちらは、前回の記事でもご紹介しました、
「各駅停車全国歴史散歩41 福岡県」
(西日本新聞社編 河出書房新社刊 昭和54年11月初版 絶版)
という書籍ですが、この中に、「昭和54年当時」の「田川後藤寺駅周辺」の路線図が掲載されていました(同P225より)。
この当時、「JR」は「旧・国鉄」でした。
また、「石炭黄金時代」を象徴する、「石炭」を輸送するための「ローカル線」が「網の目のように残っていた時代」で、「当時の概略図」にはその「名残」が見られます。
「日田彦山線」「後藤寺線」は現存する路線です。
「後藤寺駅」から分岐する「国鉄糸田(いとだ)線・田川線」、隣の「伊田(いた)駅」から分岐する「国鉄伊田線」は、幸運なことに「平成筑豊鉄道」という「第三セクター鉄道」に転換され、現在も運行されています。
ところが、「伊田駅」から分岐し、「田川線」を乗り越していた「国鉄添田(そえだ)線」は、現在は「廃止」となっています。
「概要図」を見てお気づきの方も居られるかも知れませんが、なぜか「田川線」と交差する箇所に「乗換駅」がなく、「上伊田」という駅が別にあります。
これは、もともと「設立した鉄道会社」がそれぞれ異なっていたためで、「戦中」にこれらが「国有化」された時点で「乗客の利便性を考慮」し、「伊田駅」から「添田線 香春(かわら)方面」に「連絡線」が設けられたようです。
逆に考えると、当時、この周辺の鉄道網の「主要なお客様」は「人間」ではなくて、「石炭様」だったのでしょうね。
そういうことで、この当時の「時刻表」の「地図」などを繰ってみたのですが、それはもうすごいですね\(^o^)/
ただ、「良い乗り継ぎなどを考慮する点」では、「楽しくて仕方なかった」のかも知れませんね。



ということで、駅構内には「乗り換え案内」がいっぱいです。
なかなか複雑で、慣れていない者にはちょっと迷いそうな感じがします。

さて、この「田川後藤寺駅」ですが、下車した際には構内のあちこちに「切り花」が飾られていました。

キレイな「梅の花」です。


各ホームを回ってみましたが、さりげなく「季節の花」が飾られていて、地元の方々の「あたたかい心遣い」を感じますね。とても好感を持てます。

構内の端、「0番のりば」にやって来ました。
このホームからは、「筑豊本線」の「新飯塚」へ抜ける「後藤寺線」が発着しています。

ちょうど、「新飯塚ゆき」の「ディーゼルカー」が停車していました。

「駅名標」です。
さて、しかし、この光景…どこかで見たことのあるような…
そう、このシリーズで、「小倉駅」から「日田彦山線」に乗車し、ここ「田川後藤寺駅」までやって来た際の光景と、「全く同じ」だったのです!
その際の記事です↓
当ブログ
「JR九州 全線完乗への道!その」(2015年1月28日アップ)

その時は、こんな感じ。「暑い夏の日」でした。
停車していた「ディーゼルカー」も「キハ30形」という形式で、全く同じです。

「13時19分」、定刻に「新飯塚ゆき」の「1両編成」の列車が発車して行きました。
(「訪問当時の6年ほど前」は「13時16分発」でした)

さて、「不思議な感慨」に浸ってしまいましたが、この「0番線」から「北方面」、つまり「日田彦山線」の「小倉方面」、「平成筑豊鉄道」の「金田、直方方面」を望みます。
広々とした構内です。「架線」が一切ないので、普段「電車」に慣れているわたしとしてはとても「開放的」な感を受けます。
かつては、「石炭輸送」で大賑わいだったのでしょうね。

その「0番線」の先にあった「のりかえ案内板」です。
もうすっかり色褪せていますが、実に味があります。

さて、この「0番線」の反対側には「1・2番線」があります。
右側が「1番線」、左側が「2番線」で、「2番線」は先ほど触れた「旧・国鉄路線」を継承した「平成筑豊鉄道」の列車が発着しています。

「色鮮やか」なカラーリングとラッピングで、隣の「キハ47形」とは実に対照的ですね。

さて、改札に向かうことにします。ここでも「キハ47形」が停車していました。

線路間には「花壇」が設けられています。
地元女性会の方が手入れされているようですね。


「暖かい九州」とは言え、まだ「3月に入ったばかり」でしたので、あまり「花」は見られませんでした。ただ、「パンジー」がキレイに植わっていました。
先ほどの「切り花」と言い、この「花壇」と言い、このような地元の方々の「さりげない心遣い」というのは、実に印象に残りますね。

駅構内を徘徊すること10分ほど、ようやく改札を出ました(笑)
小ぎれいな駅舎です。
さて、「次の列車」までは「1時間程度」あります。
昼の1時を過ぎているので、まずは「昼食」にしたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。