みなさんこんにちは。今日の話題です。

最寄駅に、「JR西日本」の「月刊広報誌」、「西Navi」が置かれていました。
「JR西日本」はエリアが広く、関西のみならず「北陸・山陽・山陰・九州」の情報が載っているので、毎号楽しみにしています。

その今月号ですが、気になる記事が掲載されていました。
「山陽新幹線 全線開業40周年記念」のものです。


「山陽新幹線」は、「ひかりは西へ」という「スローガン」のもと、昭和47(1972)年に「新大阪~岡山間」が開業、その3年後の昭和50(1975)年3月に「岡山~博多間」が開業したことで「全通」し、「東海道新幹線」と直通して「東京~博多間」の「大動脈」が完成しました。

開業当初は「初代新幹線・0系」のみの運用でしたが、「山陽新幹線」では特に「国鉄分割民営化=JR発足(昭和62年)後」は、「東海道新幹線」とはまた異なる車両が運用、また個性的なサービスがなされるなどして来ました。
平成23(2011)年3月には、「九州新幹線」との「直通運転」も開始され「関西から西九州各方面(熊本、鹿児島方面)へのアクセス」も大変便利になりました。

こちらは「最高速度の変遷」ですね。
開業当初は「0系」が「210km/h」、現在は「N700」、「N700A」が「300km/h」です。
「カーブの多い東海道新幹線」とは異なり、極力「直線ルート」を重視した結果、「トンネル」が「路線の半分以上を占める」状況ですが、個人的には「景色が楽しめる区間」も結構あるように思います。

さてこちらは手元にあった「交通公社(現在のJTB)時刻表 昭和51年7月号」です。
この7月には、「全線開業」から1年が経過し、「輸送形態を見直したダイヤ改正が行われた」と言います。
この「時刻表」と、「最新の時刻表」との比較をしてみたいと思います。

さっそく、「昭和51年7月号」の「新幹線」ページを見てみます。
この当時「新幹線」は「東海道・山陽新幹線」しかなかったので、「タイトル」も「新幹線」。わかりやすい。
また、「上下列車」が「同一ページ」で掲載出来るくらいの「ボリューム」だったのですね。

例に、「新大阪発」の「下り 一番列車」を見てみます。
当時は「ひかり51号 博多ゆき」です。

こちらは、「平成26年10月号」の「山陽・九州新幹線」時刻表から。
始発は「みずほ601号 鹿児島中央ゆき」、「九州新幹線」へ直通する便です。
これらの「停車駅」や「所要時間」を比較してみます。
「ひかり51号」 「みずほ601号」
新大阪 発 06:00 06:00
新神戸 発 (通過) 06:13
姫路 発 (通過) 06:29
岡山 着 06:58 06:50
発 07:00 06:51
新倉敷 発 07:14 (通過)
三原 発 07:40 (通過)
広島 着 08:06 07:26
発 08:08 07:27
徳山 発 08:41 (通過)
新下関 発 09:21 (通過)
小倉 着 09:30 08:12
発 09:32 08:13
博多 着 10:04 08:29
所要時間 4時間04分 2時間29分
と、比較してみると「一目瞭然」、「始発列車」に限るとなんと「1時間30分」もの時間短縮がなされています(それでも、当時の「新大阪~博多間」の「最速所要時間」は「3時間44分」、現在は「2時間22分」、実に「1時間22分」もの時間短縮です)。
やはり「最高時速」の「大幅な向上」が大きな要因だと思われますが、「ひかり51号」の停車駅を見てみると「新倉敷・三原・新下関」と言った「速達型列車」が停車しない駅にも停車しています。
これは推測ですが、「三原停車→瀬戸内~四国への航路連絡」「新下関停車→山陰本線(西部方面)への連絡」が理由としてあったのではないのではと思われます。
現在は「のぞみ」や「九州新幹線直通」の「みずほ・さくら」が「主要駅に停車するパターン」が確立されていますが、当時は「ひかり」「こだま」のみの運転だったので「停車駅」の「パターン」もこのように、「まちまち」だったようですね。
次回は、「山陽新幹線」で結ばれている「関西~九州間」の「交通事情」について、「当時と現在を比較」して少し掘り下げてみたいと思います。
今日はこんなところです。