みなさんこんにちは。今日の話題です。
先日、ヤフーでもトップページで取り上げられていたので既にご承知の方も居られるかとも思うのですが、ついに大阪環状線に新型専用車両として、「323系」が新規投入されることになりました。

9日付け朝日朝刊大阪版より。

こちらが外観です。
先般、広島地区に投入が発表された「227系」とも似ています。
現在、大阪環状線での専用車両としてはオレンジ色の「103系」、「201系」が運用されていますが、双方とも国鉄時代に製造されたもので、殊に103系は老朽化が進み、運転性能や省エネルギーや乗り心地などの点でさまざま問題があったようです。

車内イメージも同時に公開されました。
つり輪や手すりなどが黄色で統一され、視認性が向上されているのはここ数年のJR西日本の新型車両や体質改善工事施工編成と同じ様相のものですが、目を引くのは客用扉の横、混雑時には最も込み合う部分のスペースが広く取られていて、腰当て用のクッションが横に2本設置されています。座席数を減らしつつも、居住性を高めるという目的なのでしょうか。また、一部の先頭車での座席数減少、LCDモニターの設置や車内放送の自動化、空気清浄機が設置されるようです。
さて、この323系で最も注目されるのは、通勤型車両でありながら3扉車仕様となっていることでしょうか。これは少し驚いたことでもあったのですが、そういえば今年初めには平日通勤ラッシュ時に大阪環状線の列車を期間限定で全て3扉車に統一し、利用状況を実験する取り組みがなされていました。
詳しくはこちら↓
当ブログ
「JR西日本 207系 リニューアル工事計画が発表」(2014年9月23日アップ)
(こちらの記事の下半分で取り上げています)
「JRの通勤型車両=4扉車」というステレオタイプがあったので、意外と言えば意外だったのですが、これにも事情があるようです。
大阪環状線は、接続する他路線から快速列車が終日乗り入れしています。

こちらは阪和線・関西空港線から直通する「関空・紀州路快速」(223・225系)
(写真は225系)。

こちらは大和路線から直通している「大和路快速・区間快速」(221系)。
これらの快速列車は全て3扉車なので、現状は環状線では3扉車と4扉車とが混在しており、323系が「3扉仕様」としたのはこの状況を統一する目的、ということが大きいようです(「扉位置統一によるホームドア設置」計画も見据えてでしょうか。
ただ、朝ラッシュ時の大阪環状線を実際に通勤で利用しているわたしとしては「本当に全て3扉車で大丈夫なのか」などとも思ったのですが、先述の実験では大きな混乱はなかったそうなので、この「実証」も決め手になったのでしょうか。
「323系」は平成28(2016)年度から投入が予定され、平成(2018)年までに168両が出揃い、従来の「103系」や「201系」車両を全て置き換える、とのこと。
ここ数年で、運用される車両が大きく変貌しそうですね。
今日はこんなところです。