みなさんこんにちは。前回からの続きです。
題目にもありますが、例年になく「京都への観光輸送」に力を入れている「京阪電車」の様子をレポートしています。
先日、所用があり、京都まで「特急」でやって来たところです。

到着したのは「出町柳駅」(京都市左京区)。
「京阪本線・鴨東(おうとう)線」の「終着駅」で、ここから「鞍馬・貴船・八瀬方面」といった、京都の奥座敷へ向かう「叡山電車」の「始発駅」でもあります。

実はこの「鴨東線」、「三条~出町柳」間の2駅のみを有する非常に短い路線なのですが、開業から今年で「25周年」とのこと。
これを記念して、「叡山電車出町柳駅前」で「記念乗車券」や「各種グッズ販売」がなされるということで、ちょっと覗きに来た次第です。

こちらが件の「記念乗車券」です。
「鴨東線」は、平成元(1989)年10月に開業した「全線地下路線」で、大阪方面からの「京阪本線」と一体的な運用がなされている路線ですが、それ以上に、「京都市電の廃止後、鉄道との連絡がなかった叡山電車との連絡が可能になった」という、大変大きな意義を持つ事業だったと言います。
「大阪方面」から「出町柳」までの直結で、「経営難」に陥っていた「叡山電車」は一気に息を吹き返し、先ほど述べた「鞍馬・貴船・八瀬」あるいは「大原・比叡山方面」、どちらかと言うと、これまでは「アクセスしにくかった観光地」への利便性が格段に向上し、観光目的の乗客が大幅に増加したそうです。
また、沿線の住宅開発も進み、「通勤・通学」といった部分でも乗客の増加が目立つようになりました。
中小私鉄では珍しく、ここ「出町柳」駅からは、昼間時でも「毎時8本」の列車が設定されているなど、活況を呈しているようです。

「乗車券」の裏面です。しかし、どこかで見たことのあるような…
過去、こちらの記事で、取り上げたことがありました!(^^)!
当ブログ↓
「SANZEN-HIROBAを訪ねて その6」(2014年5月13日アップ)

今回の「特設販売会」で「記念乗車券」を購入すると、この「記念ヘッドマークシール」を頂けるということなので、これも「出町柳」駅まで出向いた目的の一つでもあります
(乗車券自体は、大阪方の駅でも発売されています)。

さて、前回の記事で少し触れましたが、「今年の京阪電車の秋」は「例年とは一味違う」ということで、本題に入りたいと思います。
やはり、メインは「京阪間ノンストップ快速特急『洛楽』」号の運転なのですが、今年は、先ほど触れた沿線の観光地へ向かう「叡山電車」あるいは「京都バス」(いずれも京阪系列の会社ですが)との接続を図った、「ネーム列車」が運転されていることでしょうか。
車内吊り広告の最上段から、
「出町柳」→「八瀬比叡山口ゆき臨時『きらら』号」→「ケーブル」→「比叡山」 への
「比叡山連絡 洛楽」号。
「出町柳」→「鞍馬ゆき『きらら』号」 への「鞍馬・貴船連絡 洛楽」号。
「出町柳」→「京都バスの臨時特急便」→「大原」 への
「大原連絡 洛楽」号。
さらに、これらの「連絡快速特急」が停車しない「中間駅」からの乗客の利用も想定して、「連絡特急・連絡快速急行」まで設定されています。
殊に、「快速急行」は、通常、この時間帯には設定がなされておらず、必然的にダイヤ調整を施しているので、そういったところからも、「今までにない本気度」のようなものを感じます。

また、今年「初夏シーズン」でも運転された「宇治・伏見 おうじちゃまEXPRESS」も、今秋も運転されるとのこと。
この「臨時列車」は、今年の「初夏シーズン」で乗車しました。
その際の記事です↓
当ブログ
京阪電車「宇治・伏見 おうじちゃまEXPRESS あじさいスペシャル」号で宇治・伏見
散策 その1 (2014年7月1日アップ 6回シリーズです)
その他、「臨時列車」ではないですが「イベント」などにちなんだ期間限定の「副標(ふくひょう、ヘッドマーク)」を装着した編成も多数運転されています。
「撮り鉄ファン」の方々には、それこそもう大変な事態かと思われます(笑)

さて、最後に。
もうこの広告が出るシーズンになりました。
わたしは毎年購入しているのですが、この広告を見ると「一年って早いなあ…」とつくづく感じてしまいます。まだ2か月以上あるんですけどね…
次回は、今秋のその「一味違う」という「洛楽」号のダイヤなどについて、考察してみたいと思います。
今日はこんなところです。