松阪晶子さんとの出会い 後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

こんばんは。
今日も松阪晶子さんについてのお話におつきあいください。
今回は、セカンド・アルバム「伝わりますか」の個人的な感想とレビューです。前回、ご紹介したファースト・アルバム「夢を眠らせない」の翌年、すでにシングルカットされていた4曲を含む全10曲の陣容で、1995(平成7)年4月8日にリリースされました。
 
個人的な見解ですが、この時期の晶子さんは、一つの転換期、また絶頂期を迎えていたように思います。

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おりしも、「渋谷公会堂」(現在はネーミングライツで「渋谷C・Cレモンホール」)でファーストライブが開催されたのが、時を同じくした1995(平成7)年4月18日でした。
 
また、この時期に、シングル「伝わりますか」が某英会話学校(最近、自己破産しましたが…)のCMイメージソングとして、テレビで頻繁に放映されているのをみて、「晶子さんもいよいよメジャーになったものだ」と「心強い思い」をしたのを覚えています。
 
「ショートカットで元気いっぱいの松阪晶子」から「髪を伸ばし(生来ここまで伸ばしたことがなかったそうですが)大人になった松阪晶子」へと変遷を遂げたのもこの頃です。
 
さて、セカンド・アルバムのリリース前にシングルカットされた4曲である「一粒のダイヤを探して/ある休日に…」(1994年10月)、「伝わりますか/君の夢を」(1995年2月)は、前回ご紹介したファースト・アルバム「夢を眠らせない」の骨子となっている、「ロック調」(この頃、ラジオにゲスト出演したり、音楽雑誌のインタビューの内容を拾ってみると「(あれは)自分の中のとがった松阪晶子の表れ」と発言されていたように記憶していますが)が少し影をひそめ、「自信を得た自分」から発展し、「そういう自分を理解し、受容してくれる存在の大切さと、その時の率直な感情」を表現しているものだと思います。
 
セカンド・アルバム「伝わりますか」の骨子は、そこから得られた、「恋すること(から愛することへ)の過程」を描いたものだと私は感じます。
 
収録されている各楽曲の勝手な、個人的な感想です。
 
「気持ちをシェア出来る存在が居てくれれば、二人の前には何も怖いものなどない」
(収録曲「大丈夫二人なら」「君の夢を」「あなたが溢れてる」)
 
二人のつながりに、疑問を感じた時、そして別離の時(「壊れた時間」、「嘘つき」)
 
お互いのせつない思いを探る(「伝わりますか」)
 
「悩み」の過渡期にある親友を、かつて同じように悩んでいた頃の自分の姿に昇華させ、そっと背中を押そうとする姿(「ある休日に…」)
 
そして、ファースト・アルバムのリリースから間もない時期のシングルカット。
その「気風」が残っている過渡期の楽曲から。

「自分のするべきこと」が少しずつ分かり出し、その過程で「自分を磨いて行こう」とする意志の表れ(「一粒のダイヤを探して」)
 
特筆すべきことがあります。
「一粒のダイヤを探して/ある休日に…」は、同じシングルのA・B面としてリリースされていますが、実は根底にある「テーマ」は「リンクしている」というのです。
 
「(磨かないと価値がない)原石」である「一粒のダイヤ(自分のするべきこと、自分を磨くこと)」を得た「自分自身」に対し、いまだ「一粒のダイヤ」は何なのか、ということを「悩みながら取捨選択」している「親友」の姿を、かつて同じように悩んでいた「自分自身」の姿に「オーバーラップ」させ、「そっと友の背中を押して応援している姿」だ、というのです(音楽雑誌によるインタビューの弁)。
実に、絶妙です。
 
もう一つ。
よくあるカップルのケンカの様子を描いた(「ケンカするほど仲がいい」でしょうか)
(「ボクサーになる彼女」)
これは、晶子さんの楽曲の中で、現在に至るまで唯一と言ってよい、コメディータッチの楽曲です。
 
「日々、痛み、傷つきながら夢を抱くことの大切さを知る」(「ファースト・アルバムの骨子」)ことを経て、「いろいろな衝突がありながらも信頼出来る相手を得て、恋(から愛)へ感情が揺れ動く」(これが「セカンド・アルバムの骨子」だと思いますが)様子を描いた晶子さんですが、実は、この2年後、サード・アルバムをリリースしています。
 
次回以降(次回ではないとは思いますが笑)、このサードアルバムについて触れて行ければと思っています。
 
おつきあいありがとうございました。
今日はこんなところです。