昨日の記事に引き続き、アメリカ歴史後半です。
前半はこちらから。⇓
1861年〜1865年まで続いたアメリカ市民戦争というのは、アメリカにとってとても大事な出来事でした。というのも、アメリカ史上初、政府(北)vs市民(南)の軍事的戦いであり、戦いの理由は、およそ300年続いた奴隷解放をかけた戦争、しかも結果的に、奴隷制度廃止が宣言されたからです。ちなみに、南部の市民たちは軍隊を持っていなかったので、一般市民はもちろんですが、黒人奴隷たちも奴隷制度継続をかけて戦わされたという、黒人たちにとってはなんだか腑に落ちないであろう戦争だったに違いありません。予想ですが。
前半でも申し上げましたが、市民戦争で政府が勝利を収めたことにより奴隷は解放されたものの、黒人差別は根強く残ることになります。黒人は野蛮で暴力的だというステレオタイプは、奴隷解放のあとから出来上がったと言われるほど、彼らは迫害を受け続けます。
1960年代、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師はのちに暗殺されてしまいますが、それまでの期間、徹底した非暴力で黒人差別撲滅運動を先導しました。彼を先頭にした平和のマーチーに向けて、警察は警察犬を発動させ、警棒でリンチし、消火用のホースで放水しマーチを食い止めました。当時の記憶が強く、今でも犬への恐怖症を抱いている黒人のおじいちゃんおばあちゃんは多く存在します。ブラック・パンサーという黒人差別撲滅グループは、どちらかというと過激に自分たちの平等を訴える集団でした。また、有名なマルコムxはキリスト教からイスラム教に改宗をし、白人への批判を強く表現しました。マルコムさんとキングさんは相対的な行動をしていたので犬猿の仲だと言われていますが、目指すものは同じ同志として実は対話を重ねていたという話しもあります。マルコムさんについてはまた別の記事で書くつもりでいます!
当時の運動は相当な影響力をもたらし、黒人は白人と同じ権利をついに獲得。色差別を違法とし、黒人白人問わず、同じように生活ができるようになったはず、でした。
それでも、黒人嫌悪が完全に拭いきれるわけではなく、黒人というだけで良い学校に入りづらいとか、せっかく入れても学校から突然除籍され学歴をつむことができず、結局まともな仕事にも就けないとか、同じ犯罪を犯したのに黒人は死刑で白人は軽い刑で済んだり、冤罪で逮捕された黒人が死刑にされることも数え切れないほどありました。それから住居エリアについても、黒人エリアと白人エリアは分割されており、安定した仕事に就けない(就かせてもらえない)黒人は貧困に苦しむわけです。
60年が経った今、悲しき気かな、状況はさほど変わっていません。
貧富の差は圧倒的に人種でわけられています。政治家の99%は白人、歴代大統領の98%は白人(オバマ前大統領だけですね、白人以外で選ばれた大統領)、弁護士の90%は白人、医者の90%は白人…これはやはり、教育システムの不平等が顕著にあらわれています。教育システムについては別の記事で触れていく予定です。
最近起きた事件をあげます。
−スピード違反で止められた黒人運転手が警察に銃殺される。(被害者の武器所持なし)
−無違反で止められた黒人運転手が警察に射殺される。(被害者の武器所持なし)※被害者の子どもはバックシートにいて、射殺の瞬間を目撃。
−近所をランニング中に近隣住民に射殺される。(被害者の武器所持なし)
−バードウォッチング中の黒人男性が、リードなしで犬を散歩している女性に、リードをするようお願いしたら警察をよばれる。(被害者の武器所持なし)
−警察官が誤って入ったアパート、その住人だった黒人が“不法侵入者”だと勘違いされて殺害される。(被害者はソファーに座りテレビを観ながらアイスクリームを食べていた)
−偽$20札を使用した疑いで逮捕された黒人は、警察官が8分以上、膝で首を押さえつけられて窒息死。
警察官に射殺される市民の数は、白人より黒人の方が圧倒的に多いです。例え射殺された黒人が無実だったとしても、射殺した白人警官は殺人罪に訴えられることはめったにありませんね。せいぜい禁錮数年、良ければ懲戒免職くらうだけ。それから黒人が歩いているだけで警察を呼ばれてしまう事も多発しています。
“黒人は野蛮で暴力的”だから、たとえ銃やナイフを所持していなくても、“危険物”として対応されます。
よく、黒人は被害者意識が強いとか、未だに奴隷制度を根に持っているとか言っている人をみかけます。特にアジア人に多いんですよね。そういう方々に考えてほしいことは、先にあげた事件の数々です。もし自分が、いつ、どこで、突然、射殺される確率が他のどの人種よりも高かったら…安心して道を歩けますか?安心して生活できますか?安心して我が子を外につれていけますか?
黒人として産まれると、親から、家族から、“差別を受けるのは当然。相手に恐怖心を与えないように接しなさい”と教育されるのが一般的です。例えエクストラで丁寧に話したとしても、肌の色が濃いだけで相手に恐怖心を与える不甲斐なさ。
奴隷制度は廃止されました。でも、黒人差別社会はまだ続いているんです。これが、アメリカの現実。
やはり一番の国内の問題であり、私が今後記載していく内容は黒人差別が中心になるので、第二次世界大戦、ベトナム戦争、ヒッピーの誕生など今回は触れませんでした。ご了承ください。
以上、アメリカの歴史後半でした。
ジョージフロイトの死を機に始まったプロテス卜は想像以上に大きくて、何かしら国としての法律が変わるかな、と思いましたが、何も変わらないでしょうね、断言できます。大統領がプロテストを止めさせるために軍隊出動命令を出したときに、彼が今回の出来事含め、BLMとかどうでもいいんだなと確信しました。やっぱり彼は大統領というより、ただの自己中なビジネスマンです。プロテスト如きで軍隊動かすって、さすがミリタリー経験皆無のド素人。軍隊は自分の護衛だと勘違いされていらっしゃる。
長々とした記事読んで頂きありがとうございました