「創校150周年記念運動会」だけ | 無精庵徒然草

無精庵徒然草

無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 ← セブ・フォーク 著『アストロラーベ 光り輝く中世科学の結実』(松浦 俊輔 訳 柏書房) 「中世の本当の姿とはどのようなものであったのか、当時の世界観に基づいて解説しつつ、さらに高度なエクァトリウム(惑星計算器)まで、驚くような緻密な科学と宗教の関わりについて明らかにしていく。」

 

 日曜や月曜はお湿り程度の雨。これじゃ、熱中症寸前の庭木には逆に酷な雨だったろう。今日火曜日も曇り気味だが雨は期待できない。富山の最高気温は36℃の予報。熱中症アラートが発令されている。庭仕事したいが、開始予定の四時半に中止かやるか決める。

 

 セブ・フォーク 著の『アストロラーベ 光り輝く中世科学の結実』を5日(土)に読了。大著を読破した実感強し。

 本書の発端は、「今から70年前、デレク・プライスという人物がある稿本を調べたところから物語は始まる。そこには「アストロラーベ」という言葉とチョーサーと読める単語が書かれていた。おそらく500年間開かれたことのないこの稿本とイギリスの詩人チョーサーとも読める人物の名前。もしかするとこれまで未発見の新たな原稿なのか…という出だしで本書は始まる。しかもアストロラーベとは何なのか…。」から始まる。チョーサーは、あのチョーサーに他ならない。

 内容案内の「中世の本当の姿とはどのようなものであったのか、当時の世界観に基づいて解説しつつ、さらに高度なエクァトリウム(惑星計算器)まで、驚くような緻密な科学と宗教の関わりについて明らかにしていく」という通りの本。中世像をとことん覆してくれて爽快ですらあった。付箋貼りまくり。

 例えば、「今日では、中世の学者は世界は平らだと信じていたと広く思われているが、それはおおむね十九世紀に作られた伝説だ。」「それはワシントン・アーヴィングの、ひいきめに言えば「想像力豊かな歴史」とでも呼べる一八二八年の作品、「クリストファー・コロンブスの生涯と航海」で広まった。アーヴィングはその主人公を、「天性の才能」に動かされて、スペイン宮廷の無知な教会人からの激しい反論にもめげず、西へ航海するとインドへ行けると論じたように描いた」のだった。

「そのような単純な争いは存在しなかった」のだ。

 以下、(吾輩の無知素養のなさを)これでもかと突かれる連続。

「中世から現代科学まで、一本の線が続いている。それはもちろん破線ではあるし、また確かにまっすぐではあに。しかしこれまでの章に出てきた三角法で自分も苦労したことがあるなら、中世の人々は、こんな手間のかかる計算を電卓もなしに実行したのだから、今の人より頭が悪かったわけではないことは認められるだろう。」言われてみると真っ当過ぎる指摘。

 中世の教会人の頑迷さが科学技術研究の阻害になっていたというのも紋切り型の俗説。

「確かに中世はいくつかの科学上の行き詰まりにつまづいた。しかしそれは私たちも同じだろう。ローマの農民パラディウスは、鉛は有害であることを知っていた――それでも私たちは二十世紀の終わりまで、自動車をとおして、私たちが呼吸する空気中にそれは流し込み続けた。」

 まあ、転記したい箇所は多すぎて止めておく。

【著者プロフィール】セブ・フォーク(Seb Falk):歴史学者でケンブリッジ大学の講師。そこで中世史と科学哲学を教える。研究者としては中世の科学機器を中心に研究を行っている。2016年、BBC New Generation Thinker に選ばれた。

 

 サマセット・モーム作の『お菓子とビール』を読み始めた。文句なしに楽しみで手にする。アンヌ・ブッシイ著の『神と人のはざまに生きる: 近代都市の女性巫者』共々充実の読書となっている。 (08/07)

 

 作家の源氏鶏太の名をこの読メで(恐らく初めて)目にした。というか、数年前、この自分が話題にして以来 初めてか。その方の感想にコメントしようとも思ったのだが、思えば我輩は記憶する限り一冊も読んでない。が、我輩のような昭和の人間にはあまりにも馴染みの作家……

 と言うのは正確ではないかも知れない。戦後昭和を代表する人気作家だった、というより大ヒット映画の原作者の印象が強い。

 源氏鶏太が富山市出身の直木賞作家と知ったのはそれほど昔のことじゃない。あるいは帰郷して間もない十数年前のことだったかもしれない。しかも源氏鶏太の生家は富山市の中心部にあり、仕事柄週に何度かは作家の近所を車で通る(生家の場所を確認したことは未だない……)。

 富山出身か所縁の作家は少なからずいる。恩田陸、高山羽根子、山内マリコ、滝口修造、柏原兵三、木崎さと子、角川源義、池波正太郎、堀田善衛……そしてこの源氏鶏太である。が、我輩には彼が富山市出身の印象が帰郷するまでまるでなかった。恐らく富山のことは話題にせず、専らサラリーマンの出世競争を喜劇タッチで描いていた(という先入観)があまりに強かったからか(原作は読んでないのだから、印象というか先入観か)。

 それでも数年前、古書市で同氏の文庫本を発掘し、読もうとした……が、数頁で堪えきれずに放棄。あの熱気は高度経済成長のもたらす狂奔。その渦中だからこそのもの。今の我々……それとも我輩には読むにたえない……のかどうか、改めて冷静に見直すべきか、大いに迷うところだ。 (08/07 18:14)

 

 ← ユヴァル・ノア・ハラリ 著/リカル・ザプラナ・ルイズ 絵『人類の物語 Unstoppable Us ヒトはこうして地球の支配者になった』(西田美緒子 訳 河出書房新社) 「人間だけがもっているスーパーパワーってなに? 私たちはそれをどう使えばいいんだろう? 世界的ベストセラー『サピエンス全史』の著者が、未来をになう子どもたちに贈る、驚きの歴史!」

 

 ユヴァル・ノア・ハラリ 著/リカル・ザプラナ・ルイズ 絵『人類の物語 Unstoppable Us ヒトはこうして地球の支配者になった』を4日(金)に読了。仕事の合間の楽しみで。

 出版社の内容案内には、「人間だけがもっているスーパーパワーってなに? 私たちはそれをどう使えばいいんだろう? 世界的ベストセラー『サピエンス全史』の著者が、未来をになう子どもたちに贈る、驚きの歴史!」とある。子供向け。

 小生は、サピエンス全史の簡略版かと勝手に思い込んで予約して入手。

 店頭でパラパラ捲っていたら買うのは躊躇したはず。リカル・ザプラナ・ルイズの挿画多数。著名な挿絵画家らしい。何処かで目にしたタッチ。吾輩の好みの画風じゃない。でも、お子様向けで吾輩には相応しかったかもしれない。

 

 

 我が母校の小学校は、今年創立150年だとか。式典とかないのかな。市内の別の小学校(岩瀬小学校)も創立150年。盛大な祭りのような式典がケーブルテレビで。羨ましい。 (08/07 21:07)調べたら、「創校150周年記念運動会」だけ。淋しい。他の小学校だと、祭りのような祝典で、地元のケーブルテレビで放映されてた。 (08/08 03:16)

 

 昨夜は少々の雨。今日も午後から一時雨。これじゃ全く足りない。草木も熱中症になりそう。午後は庭仕事しようと思ってたが、その矢先の降雨で取り止め。

 このところ猛暑で外出が億劫。三日ぶりのスーパーで買溜め。飲料もたっぷり。お茶も箱買い。 (08/07 21:03)

 

 ジャン-ポール・サルトル著の『家の馬鹿息子 1: ギュスターヴ・フローベール論(1821年より1857年まで)』の感想を読メで。本書(本巻)が刊行直後に買って読み始めた。フローベール作品は主著も含め読んできた。サルトルの本も少しは。それにしても、敢えて大枚はたいて何故本書を手にしたのか……。

 大作も嫌いじゃないが、本巻は頓挫に終わり、他の多くの蔵書共々売却。惜しいことをしたのか、判断がつかずにいる。 (08/08 01:14)

 

 仕事で着る制服(ジャケット)で謎の出来事。出社し胸の内ポケットを探る。財布とスマホが入ってる……はずなのに、ない?! 出掛ける際、机の上に置き忘れた? いや、確かにいつものように内ポケットに収めた……その手触りはハッキリと。

 が、どうポケットをまさぐってもない。他のポケットに? 間違ってバッグに? 十年来の習慣を間違える?

 しかし何処を探しても、無いものは無い。ズボンのポケットに? 小銭入れはともかく、今まで一度も札入れはズボンのポケットには収めたことがない。無意識でもそんなことはしない。

 もしかして、胸の内ポケットに入れたつもりが、ポケットに入れてなかった?

 制服(上着)を脱いで振ってみた。何だか重い。上着をまさぐると、なんと左の袖の辺りに違和感。手で探ると札入れとスマホの感触。あるいは、胸の内ポケットに確かに収めたが、ポケットに穴が空いてて、そこから札入れなどが袖まで滑り落ちた?

 が、である。内ポケットの中を探っても穴が空いているようには思えない。穴なんてない! じゃ、どうやって札入れとスマホは袖まで滑り落ちたんだ?

 制服(上着)もズボンも5年もの。毎日 着用するのに、ほつれや磨り減りが顕著(会社…グループ会社は儲かってるのに、会社の施設や車にはカネを掛けるのに、乗務員には冷たい)。恥ずかしいので、勤務時間帯を昼間から夜に変更。夕方から丑三つ時。夏の夕方は明るい……暮れることを希求する。でも、制服がボロい……へたっていることは夜でも一目瞭然。クリーニングにも出してるんだが。

 さてそのクリーニング。夏場は制服の上着は着用に及ばないということで、クリーニング店に出した。その際、上記のような異変があったと正直にことわった。

 で、制服には破れがあるに違いないと、店頭で改めて札入れのミステリーを調べた。上着を仔細に探る。すると、胸の内ポケットの上部に穴……破れ目発見! 丁度 札入れやスマホがスーと入る大きさの破れ目。

 札入れなどをいつものように<胸の内ポケット>に収めたが、実は思わぬ穴……破れ目が口を開けていたってわけだ。

 ということで、ワイシャツのボタン付けとクリーニング(ワイシャツも会社からの支給はない)、制服(上着)の補修とクリーニングをお願いしてきたのだった。

 付記しておくと、ズボンもテカテカしてるし(支給されて五年経過)、冬場には生地が薄くて寒いので、同系色のボア付きのズボンを自前で買って穿いてる。 (08/07 15:10)