スーダンの在留邦人の一部が退避開始 | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 ← 車道沿いの細長い花壇。思いがけず寄せ植え風な雑草(野草)盛り。 (04/23 22:42)

 

 いきなり余談だが、懸念していた「スーダンの在留邦人の一部が退避開始 政府関係者」の一報が昨夜半に。

 

  日曜は吾輩も休日だったが、晴れていたのに買い物以外の外出はなし。出かける意欲が湧かない。その分、下記するように家事に精を出した。金属タワシの使用は久々で、磨き出すとムキになってしまって、腕が痛い。

 

 ← マリオ・バルガス ジョサ (著)『嘘から出たまこと』(寺尾 隆吉 訳 セルバンテス賞コレクション) 「今と違う自分になりたい―それは、いつの世にあっても人類共通の夢。小説の起源はそこにこそある。嘘をつき、正体を隠し、仮面をかぶる―だからこそ面白い小説の魅力を、名うての小説読みが縦横無尽に論じる。」

 

 マリオ・バルガス ジョサ 著の『嘘から出たまこと』を23日(木)に読了。古書店で発掘した。書店ではとっくにお蔵入り。出会えない本。

「面白い小説の魅力を、名うての小説読みが縦横無尽に論じる」という本で、書評集であり、同時に文学論。川端康成(『眠れる美女』)も含め、35作品を扱っている(ちなみに、ガルシアマルケスも川端の同作品に垂涎である!)。

 その半分は一度ならず読んだものだが、半分は未読…どころか全く未知の作品すら散見された。名うての文豪だから仕方ないのだが、ちょっと悔しい。ま、これから読める楽しみが出来たと思うべきか。

 一層悔しいのは、既読作品でもその読みが随分と教えられること。名うての小説読みなんだから仕方ないけどね。

 尤も、訳者である寺尾 隆吉によると、ジョサの読みを称えつつも、「エルネスト・サバトのような深い思索には欠けるし、時として教条的・独断的になりすぎるきらいがないではないが、その分内容はわかりやすく、新鮮な視点を提供してくれる」となる。「ラテンアメリカ各地で文学研究に従事」した専門家ならではの指摘か。ド素人の吾輩は存分に楽しんだし教えられることも多かった。敢えて十日間を費やして読んだのである。

 最後に訳者を紹介:「寺尾隆吉 1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたって、ラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)」

 

 ← 蔵脇の細長い花壇。今年も鈴蘭たちが育ってきた。つい先日まで全く徴候なしだった。草むしりした雑草を堆積させ過ぎたかと心配してた。 (04/23 22:47)

 

 日曜から今日から『バルテュス』(阿部 良雄/与謝野 文子 (訳・編集)白水社)を読み始めた。バルテュス本は二冊目か。同時並行で相変わらずスナウラ・テイラー著の『荷を引く獣たち: 動物の解放と障害者の解放』を読んでる。牛歩で、読みだして十日以上か。

 後者には、「人間、動物、障害など全く新しい視点を与えられた。下手な哲学書より命、肉体を考えさせられている。」

 

 ← 全卓樹 著『渡り鳥たちが語る科学夜話』(朝日出版社) 「不在の月とブラックホール、魔物の心臓から最初の詩までの物語」「真夜中の科学講座、第2幕」

 

 全卓樹 著の『渡り鳥たちが語る科学夜話』(朝日出版社)を20日(木)読了。同じ著者による『銀河の片隅で科学夜話』に引き続いて読んだ。一般向けサイエンス本は大好物。前者は「真夜中の科学講座、第2幕」であり、副題として「不在の月とブラックホール、魔物の心臓から最初の詩までの物語」とある。

 後者は、表題に付して「物理学者が語る、すばらしく不思議で美しい この世界の小さな驚異」とある。表紙の絵とこの副題でこれは車中の友になると書店で見付けて即 買ってしまった。

 小生は子供の頃は、推理(探偵)小説よりSF少年だった。が、やがて、文学や哲学、あるいはアートや音楽に魅せられていった。同時に一般向け科学本は欠かせぬ読書のジャンルだった。

 それは、空想科学の世界に心を馳せるのは楽しいが、科学に限らず現実世界そのもののほうが遥かに未知であり驚異であり底知れぬ暗黒が口を開いていると感じるようになったからだ。

 天頂にも足下にも、そう眼前にも肉の内部にも、あるいはそもそも単調と感じられがちな日常そのものに真っ赤な闇が口を開いている…。それは実感であり実体験でもある。異世界は常にそこにある。

 表紙や扉絵も含め、付せられている豊富な図版が実に素晴らしい。空想瞑想が掻き立てられる。挿画を楽しむだけでも手にするに値する。

「全卓樹(ぜん・たくじゅ)
京都生まれの東京育ち、米国ワシントンが第三の故郷。東京大学理学部物理学科卒、東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了、博士論文は原子核反応の微視的理論についての研究。専攻は量子力学、数理物理学、社会物理学。量子グラフ理論本舗/新奇量子ホロノミ理論本家。ミシガン州立大、ジョージア大、メリランド大、法政大等を経て、現在高知工科大学理論物理学教授、高知工科大学図書館長。著書に『エキゾティックな量子――不可思議だけど意外に近しい量子のお話』(東京大学出版会)、『銀河の片隅で科学夜話』(朝日出版社)などがある。」

 

 

 ← 生け垣の満天星ツツジに小花たちがポツポツと。 (04/23 22:50)

 

 今日は休日。晴れてたがツーリングは自粛。久々自転車で買い物。ドラッグストアで水やお茶、冷凍食品。庭仕事はせず、トイレ掃除。台所の流し台、オーブンレンジ等を磨いた。更に台所の上がり框のドアを磨いた。思えばこの戸は帰郷して15年にして初めて綺麗に。 (04/23 23:02)