ウグイスの初鳴きは半端なまま | 無精庵徒然草

無精庵徒然草

無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 ← ウォルター・アイザックソン著『コード・ブレーカー 下 生命科学革命と人類の未来』(西村美佐子 野中香方子 文藝春秋) 「遺伝コードを支配し、コロナも征服。ゲノム編集技術クリスパー・キャス9を開発しノーベル賞受賞し、人類史を塗り替えた女性科学者ジェニファー・ダウドナが主人公。 今世紀最大のイノベーション、「生命科学の革命」の全貌を描き尽くした超弩級のノンフィクション。 ゲノム編集技術を手にした人類は、自らの種を改変するのか。」

 

 今日は休日。終日の雨。庭仕事もできないし、外出する気にもなれない。車で展覧会へとも思うが、今 自宅で読んでいるマリオ・バルガス ジョサ著の『嘘から出たまこと』(現代企画室)もスナウラ・テイラー著の『荷を引く獣たち: 動物の解放と障害者の解放』(洛北出版)も、とにかく刺激的で面白い。下手な展覧会よりも。

 前者については折々メモって来たが、後者は実に知性(理性)とはとか、正常(健常)と障碍者とはとか、さらに人間と動物とはを根本からの再考を迫る書。内容の濃さや深甚さもあり、人には気軽に読んでとは言えない。でも、障碍者問題に関心があったり動物好きを自負するなら読むべきだろう。

 こんな本があったとは。ゴミ箱で見付けた吾輩は運命の導きで読むことを使命として課されたような気がしている。

 どちらも読み応えがあるし、日々数十頁ずつゆっくり読んでいく。

 

 昨日、ブログ日記を書いている最中に、パソコン画面が突然「ロックします」で真っ暗になった。自分ではロックしてない(したことない)。何が起きた?
 電源を長押ししても反応しない。電源が切れない。
 自棄になって電源コードを引っこ抜いた。で、再度、差し込んでみたら…動いた。一体、何があったんだ?? (04/17 17:08) その後、ブログ日記を書き上げることが出来た。パソコンを書斎から茶の間に移動させた(元の場所に戻した)矢先のアクシデントにびっくり。 (04/18 15:34)

 

 ウォルター・アイザックソン著の『コード・ブレーカー 下 生命科学革命と人類の未来』を14日(金)に読了。「遺伝コードを支配し、コロナも征服。ゲノム編集技術クリスパー・キャス9を開発しノーベル賞受賞し、人類史を塗り替えた女性科学者ジェニファー・ダウドナが主人公。 今世紀最大のイノベーション、「生命科学の革命」の全貌を描き尽くした超弩級のノンフィクション。 ゲノム編集技術を手にした人類は、自らの種を改変するのか」というもの。

 上巻は主にゲノム編集技術クリスパー・キャス9を開発し、やがてノーベル賞を受賞する女性科学者ジェニファー・ダウドナが主人公で、本書の特に上巻は女性が科学を志すものじゃないという風潮の中で志を果たし世界的に活躍する女性科学者の物語としても読める。

「ゲノム編集技術を手にした人類は、自らの種を改変するのか」という下巻こそ、ある意味本書の真骨頂かもしれない。「mRNAワクチンを開発、新型コロナウイルスに勝利した人類。医療はじめ巨大産業創出への期待が高まる。だがプーチンは予言していた。「恐れを知らぬ兵士がつくれる」。そしてゲノム編集された赤ちゃんが誕生する。」

 遺伝病をゲノム編集技術で治すに留まらない。身長や知能や肉体的能力など、可能性としてはありとあらゆるゲノム編集がありえる。そこには想像も付かない倫理などの問題がある。…でも魔の手を得た人類は禁を犯すんじゃないだろうか。

 とにかく読みやすく理解しやすい。技術的専門的な細部には深入りしていない。索引がないのは、専門書じゃないという意味合いなのか。用語の説明は文中にあるものの、あとで出てくる際は既知の用語として使われる。そこはスマホで? 

 

 14日だったか、庭先でウグイス(?)の初鳴きを聞いた。やや拙いけどはっきりと。けれど、この三日、聞いてない。あれは空耳だったのか。ウグイスよ、応えてくれ。

 14日は、ホ~ホケキョじゃなく、ホ~ホケ…で終わってた。そろそろ完全版が聴けると待ってるんだが、生憎の寒さで引っ込んでしまった? (04/17 17:21)

 読み友さんからのコメントで、既に鳴き始めているって。関西とかの方たち。(04/18 02:38)

 

 パソコンを操作する部屋を書斎から茶の間に戻した。書斎はルーター(?)のある部屋から遠すぎるのか、しばしば接続が切れる。茶の間だって、ルーターのある部屋からは近いとは言えないが、書斎の部屋よりは若干近い。さて、どうなるでしょう。 (04/17 17:12) 17日のパソコンでのブログ日記は接続順調だった。(04/18 15:25)

 

証言ドキュメント 日銀 “異次元緩和”の10年 - NHKスペシャル - NHK」を録画で。

 10年 異次元緩和やっても物価2パーセントの上昇は叶わず、20年のデフレが30年のデフレという結果になった。黒田元日銀総裁の発言やマスコミの持て囃しに際し、我輩は実現などありえないと判断してた。黒田バズーカ、ちゃんちゃらおかしい。

 トリクルダウンなんてありえない。株で潤った連中はほんの僅かのトリクルダウンだって見逃すはずがない。貯め込む一方。日本の先行きに期待してない企業も内部留保に終始する。

 人口の減り行く日本に企業は見切りをつけていた。企業は海外へ。これからは人口は自然減どころか若者も海外へ。だって赤字国債一千兆円……国家予算の倍! それが若者の肩にのし掛かる。

 円安政策で企業は技術革新より安売り競争に邁進。農業産品も東南アジアに安売り。安いんだから売れるよね。農水省の手柄じゃない。人件費も削る一方。サービス残業。派遣切り。ブラックバイト。日本の将来に展望を持てるはずがない。

 30年前の最大の間違いは、富裕層の所得税そして法人税下げ。その財源の穴埋めに消費税の導入。

 消費税は、(日本では)消費は悪というメッセージ。福祉や医療費(介護も)は庶民が自己負担しろ、それが消費税の思想。

 上記の録画。黒田一派の敗戦の弁……失敗の言い訳に終始していた。見苦しい。問題点を抉りきれないのは、NHKの限界だね。 (04/17 21:26)

 政府や日銀関係者等は、富裕層老人層の預貯金一千数百兆円を当てにしてる……虎視眈々と狙ってる。その<埋蔵金>で国の赤字を帳消しにしたい魂胆が透けて見える。つまり高齢者層の金を若い世代に渡さず横取りしたいんだ。

 一方、公定歩合が超低いってことは、本来なら利息で国民に渡るはずの年間(最低の金利1パーセントでも)十数兆円が国に横取りされてるってことだ。 (04/18 02:49)

 

 山本 文緒の『ばにらさま』を読みたい本登録した。山本文緒の本だし、最近ヴァニラヨーグルト凝ってるし。 (04/18 03:09)

 

 ←  漆間 元三 (著)『習俗富山歳時記』( (1977年) 巧玄選書)

 

 画像は、漆間 元三 (著)『習俗富山歳時記』としているが、吾輩の手元にある、父の旧蔵書は、昭和32年のもので、高志人社の刊。発行者は翁久允! 残念ながら本のカバーはなく、剥き出し。題名も、『富山県 歳時習俗』である。高志人主宰の翁久允の序が付され、富山大学教授の小寺廉吉の序も。

 14日(金)に読了…というのか、昔年の民俗を偲んでいた。

 さらに、天皇誕生日のものとして、著者の漆間 元三 の「はしがき」が続く。索引も充実している。

 その「はしがき」には、社会科の教育おいて、「いま」を理解するために、「よそ」や「むかし」のことを研究する必要があると書いている。「私は主に県内の全土と更に岐阜県、石川県の一部へ民俗採訪にでかけ、その折々に体験した処を筆録した」としたうえで、「その中でも特に私達の生活に最も身近でしかも子供達の魂をゆすぶって止まぬ年中行事のみをカードの中から抜き書きしたのが本書である」と書いている。

 45項目に渡る歳時習俗行事が四季に則って記されている。それぞれの項目も細部に多彩。恐らくは、これらの大半は地元ですら既に伝承されることなく消え去ってしまったと推測される。自分が無知だとしても、あまりに耳に馴染みのない行事が多い。

 時代の変化…。淋しさの感は否めない。

 ネット検索でも手元の本は見付からなかった。せめてここにこうした本があると記録しておく。

 

 漆間 元三のプロフィール:大正11年富山県下新川郡朝日町に生まる。昭和16年富山県立青年学校教員養成所卒業。現在黒部市文化財審議会委員。富山市文化財審議会委員。主な著書に『田植の習俗』『振茶の習俗』『祭礼行事 富山県』『富山県歳時習俗』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
続 振茶の習俗』より

 

 驚いた。いま読んでいるマリオ・バルガス ジョサ著の「嘘から出たまこと」でジョサがマルローの本作を絶賛してる。ジョイスやプルースト、フォークナーやマンやカフカの小説と並ぶと。若い頃、誰かの評でマルローは読むに価しないと刷り込まれた。真に受けてしまっていた。近いうちに入手し読む。 (04/18 06:19)

 読み友の中でも既読の方が何人か。 (04/18 14:51)

 

 古書店で発掘したマリオ・バルガス ジョサ著の『嘘から出たまこと』を一昨日から読みだしている。
 この書評集にてイサク・ディネセンが扱われている。エッセイ「アフリカの日々」の書き手。 必ずしも高名でない書き手がジョサに評価されてることが嬉しい。彼女は旦那に梅毒を移されボロボロな体になっていく……。 (04/18 12:47)

 この作家については、ヘミングウェイが絶賛とも。 (04/18 14:53)

 

 やはりマリオ・バルガス ジョサ著の『嘘から出たまこと』絡みの呟き。扱ってる作品(30ほど)は、高名な作家の有名な作品ばかり。我輩ですら半分は読んだことがある。こうした優れた読み手でもある作家の批評は、ちと困惑することもしばしば。

 まず、未読の半数の有名な作品を読まないとって、急かされる気になる。それ以上に、既読の作品の吾輩の読解がいかに浅いか思い知らされること。

 それはそれとして、さすがジョサは読み応えある。お勧めの本です。…といいつつ、まだ数十頁しか読んでない。 (04/17 17:07)