左目はほぼ見えず、右目に相当負担が掛かっているのか、一時は完全に失明する恐怖と覚悟を迫られたけど、いろんな人に声をかけてもらい、なんとか右目は小康状態、という感じです。
詳しくはまた書きたいと思いますが、今日は、そんな状態でも、どうしても見たかった
BLUE GIANT
を観たので、その感想を書いておきたい。
書き手おきたい、と思う、とても素晴らしい映画でした。
格付けチェックで、演奏の善し悪しをしばしば間違う、ワタクシ程度のド素人が、こんな言葉を使ってはイケナイと思うのですが、誉め言葉の一環としてご容赦ください。
本物のジャズが流れていました。
スポーツや音楽をテーマにした時、例えばボクシング映画のボクシングシーンは本当にボクシングとしても通用するのか、というのはすごく気になるところです。
とはいえ、本物と、本物らしさは全く違うし、映画として大事なことは本物らしさ、の方で、悪意を込めていえば、ド素人の観客をだまさればそれでいい、ということになります。
逆に、本当のボクサーなどは、ロッキーとか、ちょっと楽しめない部分があるんじゃないか、とか思ったりします。この辺、素人の有利さとかで話しだすと止まらないのでこの辺で。
一番たちの悪いのは、素人のくせに変に自信もってる、ワタクシのようなタイプだと思われます。
今回でいえば、ワタクシ、ジャズ聞いて30年以上浸ってますが、そんなもの、なんの関係せございません。
そのようなワタクシが断言します。
この映画に流れるジャズは、間違いなく本物のジャズです。(許してね。)
BLUE GIANT
という話は、もともとマンガが原作で、マンガは、めちゃくちゃ面白いらしく、ジャズファンの端くれとしても、一応気にはなっておりました。
レンタルとかで借りようかなあ、とかも思ったのですが、探究心不足ですいません。
で、今回の映画が、どの程度マンガを反映させているのか、ということは全くわかりませんが、少なくとも映画を観る限り、ジャズを題材にしてる熱血青春ドラマで、それ以上でもそれ以下でもなく、自分に合わない絵柄が、どうも肌触りが悪いぐらいの感想でした。
ストーリーも、最後の事故からの展開は、どっちかというと、もう呆れるぐらい詰まらなかったんです。さすがに、もうベタベタすぎるでしょ、ストーリー。
ということで、肝心の映画自体は全くもっと退屈したんですが、その退屈な時間が、一端音が鳴り出せば、もう別空間に変わりました。
だから逆に、音が全ての説得力をもって、強引なまでの成功物語も頷けましたね。
さすが上原ひろみさん、石若駿さん。で、肝心の主人公のサックスの音は、馬場智章さんという方なのですが、実はこの方だけ知りませんでした。
まー、エラソーに言ってもこの程度のレベルですね。
んでも、さっそくサウンドトラック、買いましたよ。
この作品ができた、ということは、こりゃこれ以降のジャズ映画大変だなあ。
セッションの1億倍は良かったです。