「愛がしたたる一皿を」/Si | アッちゃんの、BL小説読み紹介ブログ

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読んでいただけると嬉しいですฅ•ﻌ•ฅ刀剣乱舞の初心者、若葉マークの私ですが、髭切膝丸の源氏兄弟に激萌え中です♡


おはようございます


「僕をぜんぶ味わって、夢中になって
噛み殺して。」  
オビに惹かれて新刊で購入したのに

ただ、続々と『カニバ』だったと
レビューか上がっていくので

そぉーーっと、積み本コーナーへ
置いてしまっていました。

攻めが受けを好きすぎて、
「喰らってしまえば、ひとつになれる」 
と、
本気の眼をして言うのは
他の作家さん(宮緒葵さんとかね)でも
あるんだけれどね。
宮緒葵さんだと、甘いワンコだと知っていて
読むので大丈夫なんだけど…

さて、こちらはどうなのか…





愛がしたたる一皿を
Siさん
イラストは葛西リカコさん
2019年1月
ショコラ文庫


<あらすじ>
フレンチシェフの水崎には、十代の頃、
母が殺人鬼に食われたという凄慘な過去が
あり、そのせいで人との接触が苦手だ。
ある日、水崎は新規の客に自分の血が入った
ソースを出すという最悪の失敗を犯す。
だがその客、フードライターの桐谷は
料理を大絶賛した。
優雅だが強引に距離を詰めてくる桐谷を、
苦手にも好ましくも感じる水崎だったが、
彼が例のソースの「隠し味」ーーー
水崎の血の味に魅せられていることを知り。
amazonより〜


ドキドキして読んだのに
カニバではなかったと思う…うん?
なんだか残念そうな言い方になってしまった
残念なのか?私。

このところの新刊に、受けが病んでいる
作品が多いようですね。
ヤンデレといえば、攻めの愛が抑えきれなく
なり心の奥底でマグマが渦巻いて…グツグツ
それが溢れてドロドロ流れてくる
そんな感じだと←個人的感想です。

今作は、トラウマを抱えた受けの歪んだ
愛情の裏返しとして被虐壁として
現れ…それを優しく包み込んでくれる 
攻め。

水崎のビストロの料理を中心に
フリーライターの桐谷と、
ゆっくりと、気持ちを寄せていきます。

そんな桐谷ともっと仲良くなるきっかけが、
初めてお店に訪れた桐谷が、
水崎の料理を気に入ったきっかけの料理の
隠し味が、
失敗して指を切った時の血だったと告白した
ことで
どんな味だったか?
キスをして確認することに←単にキスをする理由にしただけなんだけどね
「ああ、この味だ。確かにこの味だったね。
驚いた。君の血なんて」

桐谷の
「おいしそうだ」
「頬が柔らかそうで、味見したいと
思っていたんだ」
と、睦言によく言う台詞だけど、
水崎の過去のトラウマの引き起こす被虐性と
料理が好きだと
言ってくれた事がごっちゃになって

"食べられたい" 
と、願うようになります。
食べられてしまえば、寂しくない…からと。


「食欲と性欲を取り違えたんだ。つまり、
君は俺に、どろどろになるまで抱かれたい
って思っている、ってことだろう?」
と、
歪んでしまった水崎の愛を
受け止めてくれる桐谷。


この本サスペンスでもあります。
水崎のトラウマになっている
亡き母親の事件が、今もまだ本当に解決して
いなかったのです。
この辺りの表現はカニバだと思いますが…

二人はこれから桐谷が水崎に
優しい愛情の示し方を教えてくれるでは
ないでしょうか。


今回は、おススメ本というよりは
感想レビューという事でアップしました。

単純に、ヤンデレは攻め側の方がいいなぁと
私は思うのでした。


ではではまたバイバイ