ぼんやり電車に乗っていた時のこと。
一つ目の駅で外国人男性が乗り込み、
私の隣の席にやって来た。
彼は座るなり私に、
「この列車は○○に行きますか?」
と英語で話しかけてきた。
急に話かけられビックリしたが、
中心街の駅で降りたい事が分かった。
しかし、彼がいた駅こそが中心街の駅であり、
この列車に乗るとどんどん離れていく事になる。
私は慌ててそれを説明しようと、
No!No!
This train …is not…いや、
do not…いや、三人称単数?
does not ?(あれ?何だったっけ??)
go to □□ Station!!
私の慌てた様子に
乗り間違えた事を察した外国人男性。
驚いた様子で急に焦りだした。
その後すぐに車内放送が流れ、
次が中心街の駅である事が分かった。
あっ、そうだ!
今日は中心街の駅の二つ手前から乗ったんだ!!
慌てる外国人男性に次だと告げ、
勘違いした事をひたすら謝った。
I'm sorry. I'm sorry. I'm sorry.
胸に手を当てて大きなため息をつき、
首を何度も横にふる外国人男性。
私の前に腕を差し出し、
脈をとれ!といった仕草をしてきた。
必死で笑いをこらえながら私は謝った。
(も~勘弁してくれ~~ )
ほどなく駅に到着。
別れ際に彼はこう言った。
I'm fine thank you.
えっ?それって、
How are you?
に対して返す台詞じゃないの??
またしても私はパニックになり、
何て返して良いのか分からなくなった。
See you. だと又会うみたいだし、
Good-bye. だと軽すぎる。
え~~!?
なんて言おう???
悩んだ挙句、私はこう言った。
Good luck !!
「それはおめ~の方だよ!」
って思っただろうなぁ~。