私がしっかりしなければ!
私が何とかしなければ!
病と闘っている母のために
私に何が出来るだろうか。
気持ちばかりが焦って
落ち着かない日々が続いた。
けれど。
私がどう変わろうと
私がどうあがこうと
母の人生の砂時計は
母のペースで落ちていくんだなぁ。
眠っている母の頭を撫でながら
そう思った。
母の人生と私の人生。
成り代わることは出来ず、
ただ寄り添うことしか出来ないのだ。
私は、
私の人生をしっかり歩むこと。
そう教わった様な気がした。
帰り道。
涙が溢れても大丈夫。
傘をさしているから。
雨を降らせてくれた
神様の優しさに感謝した。