![5月8日美ヶ原](https://stat.ameba.jp/user_images/20160508/20/kwakwakwa999/98/ee/j/t02200124_0716040313640895620.jpg?caw=800)
皆さんこんばんは、お茶王です。
今日は昨日の続きです。
えっちゃんと上田に来てえっちゃんのお母さんに花とワインをプレゼントした話を昨日しました。
その後、えっちゃんと帰りは美ヶ原を通って岡谷に帰ろうと言う話でした。
えっちゃんは言いました。
「お茶さん、ちょっとあさつゆ寄ってタラの芽買ってっていい?どうしても欲しくて。」
あさつゆとは上田にある主に農産物の特売店のことです。
タラの芽はてんぷらにして食べるとすごくおいしい栄養価の高そうな植物のことです。
食べる部分が大きく膨らんでいてそこがすごい脂がのっている感じで旨いのです。
今日は大盛況らしく駐車場がいっぱいでした。
実は朝も寄ったのですが警備員の皆さんも出るほど大盛況です。
えっちゃんはタラの芽のコーナーを見つけて言いました。
「これが旨いんだよ。」
タラの芽はてんぷらにして食べると本当においしいですよね。
そのコーナーには主にタラの芽の300円のパックと400円のパックが並んでいました。
「お茶さん、300円のと400円の1パックずつ買ってっていい?」
「いいよえっちゃん。選びなよ。」
えっちゃんは真剣な顔をして300円のパックをそれぞれ見つめだしました。
「やっぱいっぱい入ってるのがいいな。」
えっちゃんはものすごく真剣です。
先ほどのネギトロのパックを選んだのと同じくらい真剣に見て選びだしました。
「お茶さん、こっちのとこっちの。どっちが多く見える?」
見て分かりそうなのもあるのですがえっちゃんのこだわりは強く、ここまで来ると量は同じだし好みの問題かなという感じのものまでこだわります。
「うーん、正直どっちも同じくらいの量に見えるけど。うーん、しいて言えばこっちかな?」
「こっちとこっちどっちが本数多い?」
えっちゃんはタラの芽の本数を数え出しました。
「こっちが11本。こっちも11本だな。」
僕も数えましたがその通りでした。
「うーん、こっちだな。」
えっちゃんは悩んだ挙句、僕がこっちがいいんじゃないかと言ったのと逆の方を選び取りました。
次は400円のパックの方です。
「こっちとこっち。どっちが多く見える?」
えっちゃんは真剣です。
400円のパックの方はさっきの300円の方と比べて1本1本がだいぶ大きかったため、えっちゃんもそれほど苦も無く一番大きなものを選び取ったようです。
それでも僕には深いところでどこがどう違うか全く分かりませんでした。
(・・・えっちゃんのこだわりすごいな・・・。)
(・・・素人がえっちゃんに口出しするのは難しいな・・・。)
お茶王は思いました。
えっちゃんは満足そうです。
それから僕たちはゆっくりと美ヶ原に向かいました。
しばらく行くとなんか急に道が細くなり、傾斜がきつくなってきました。
「うーん、なんかかなりの山道に入るみたいだね。」
「それはそうだよ。ほとんど山だよ。」
「そうなの?」
「だから言ったよ、あまりに険しいからちょっときついかもって。道のりも長いし。」
お茶王不覚でした。
どうも僕は無意識の世界にぼーっと入って行ってしまってあまり人の話を聞いていない時があるのです。
道はどんどん険しくなってカーブも相当きつくなってきました。
このおんぼろ車じゃ山道を登るのは相当きつく、時速30キロ出ればいい方でした。
後続の車の邪魔をしては悪いので途中何度か端に止まって後ろの車に先に行ってもらいました。
えっちゃんは言いました。
「ここ学生時代にキャンプで来たことあるんだよ。ここに釣り堀あって釣った魚を焼いて食べられるんだ。すごくおいしいよ。」
そういえば僕もここの釣り堀に来た思い出があります。
小学校のことなので忘れていたのでしょう。
おいしいニジマスを釣ってすぐに焼いて食べられるところがあるのです。
(・・・えっちゃん物知りだなあ・・・)
しばらく行くとまた相当標高が高くなったらしく景色が相当綺麗に見えてきました。
「この上の方に美術館があるんだよ。前言ったよね。」
確かにえっちゃんから美ヶ原の美術館のことをよく聞いていました。
「山の上の方なんだけどすごい人がいっぱいなんだよ。」
「へぇ。人気なんだねえ。」
「でもそこが山のてっぺんってわけでもないんだ。」
「そうなのえっちゃん?みんな作品見るのにも大変なんだねえ。」
しばらく行くと美術館が見えてきました。
僕らは美術館の駐車場に車を止めました。
確かにここまで高い山にある美術館というのに人は多く大盛況みたいでした。
「あっちの方に行くと景色がすごくきれいだよ。」
えっちゃんが案内してくれます。
崖の方に行くとそこから見下ろした景色は絶景でした。
「あっちが今来た上田の町かもしれないね。でもやっぱ空気いいけど寒いね。」
えっちゃんは本当に寒そうでした。
僕はそこで写真を何枚か取りえっちゃんと共に車に向かいました。
「寒い、寒い。」
崖からの強い風で本当に寒かったのです。
自然の強さを実感できる場所でした。
金欠なので美術館には入らずそこを後にしました。
山を下りて岡谷まで行く帰りの山道で珍しいものを見ました。
カモシカです。
道路わきでゆったりと餌を食べているカモシカを見たのです。
僕とえっちゃんは車で見つつそのまま行ってしまったのですが、少し立ち止まって見ていればよかったかなと後で後悔しました。
えっちゃん曰く、すごく珍しいんだそうです。
写真の1枚でも取っておけばよかったです。
でもいいものが見れました。
縁起物ですね。
そこから1時間くらいして岡谷に帰ってきました。
えっちゃんは安い明太子がほしいと言ったので岡谷のスーパーに見に行きました。
僕は母の日を思い出し母親に家庭菜園で使うであろう野菜の種と母親が好きなコッペパンを買いました。
えっちゃんは200円くらいの安い明太子を買いました。
(・・・えっちゃんまたどれが一番大きい明太子か品定めしたのかな?・・・。)
別行動で商品を見に行ったのでわかりませんがいつものえっちゃんなら200円の商品にでさえも品定めに本気です。
えっちゃん笑顔でした。
良かったねえっちゃん。
写真は美ヶ原の美術館のところでとった景色です。
空気がおいしいところで撮った絶景です。
えっちゃん本当にありがとう。
今度行くときは美術館にぜひ立ち寄ってみたいですね。