幼い頃から、人に必要とされなきゃという思い込みが強く、親や先生、そして社会に、認められる人にならなきゃ、と必死で頑張ったり、無理したり・・・。
そして、それが上手くいきそうにないと、今度は反抗的になったりと常にブレブレ。
こうして作り上げられてきた「自分」というセルフイメージは、戦いを繰り返し、疲弊し泣き叫んでいる戦士のようでした。
「戦士(自我)」との同一化の間は、常に、恐怖、不安、忙しなさ、焦燥感に苛まれていました。
いつも「間違ってはいけない」と緊張していました。
平気なふりしてましたが、誤魔化しているだけでした。
正気じゃなかったのです。
セルフイメージを確立させる「役割」を獲得したり、守るために戦ってきましたが、ようやく、これらの不毛さに気付いていきました。
「物質世界に正解などない」
それでも、今度は、これまで築いたセルフイメージを手放すことに勇気がいりました。
自我の努力の結晶と思っていたものが、ガラガラと崩れていくのは怖いです。
作り上げてきたセルフイメージと完全に同化していたので、「自分」がなくなってしまうような恐怖と抵抗があります。
でも、もう限界でした。
この変容の過渡期の数年間は、動揺の中を行ったり来たり。
自分の咀嚼のペースに寄り添いながら。
出会う出来事もセルフイメージを外す手伝いをしてくれていると気づいたので、それに心を開きました。
そのうち、セルフイメージに「ご苦労様でした」と、労う気持ちがわいてきました。
じんわりと蘇る「純粋な空間」が、これまでの疲弊し泣き叫んでいるセルフイメージを、優しく包み込んで溶かしていってくれています。
「戦士」という「役割」から降りたら、「今ここ」という慈愛が流れ込んできました。
セルフイメージから自由になると、物質世界との関わりが驚くほど楽になりました。
不確かな世界に反応する必要がないし、本当は「愛」しかないのだから。
「わからなさ」にゆだねる。
「慈愛」にゆだねる。
ずっと「確かさ」に包まれていたのだなぁと・・・。
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