スハ39 | 狸力の巣

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まぁ…なんとなく作ったモノです。



最近の状況なんかを綴ってみたりしてます。

日本国有鉄道スハ39形3等客車



スハ39

一形式一両の珍車。

同車の略歴


1939(昭和14)年、鉄道省大井工場にてスイテ37040形37042号として、

前年に製造された同形式2両の増備目的で製造された。


1941(昭和16)年10月の称号改正でスイテ49形に改称、戦時中の輸送力増強に伴い使用停止に。

その後1944(昭和19)年に輸送力増強目的により3等車化改造をうけ、スハ39形に改番された。


当初はスイテ49形1~3号全車がスハ39形に改造予定であったが、諸事情により同車のみで改造は中止となった。

同様に当時在籍していた展望車全車両が3等車化改造の計画であったが、実際に施工されたのは同車のみであった。

これは同車が工場内に留置されていた時に他の入場車両と接触事故を起こし、展望デッキ側を中破していた事もその原因の一つであろう。


その後の経過は戦後の混乱期の記録は不鮮明ではっきりしないが、1950(昭和25)年には向日町所属である事が確認できる。


その後1960(昭和35)年に仙鉄局の郡山に転じている、そして1964(昭和39)年11月29日付で廃車となっている。


他の展望車や寝台車等の中には10系に台枠を流用した事例も見られるが、同車は戦時改造時に台枠に歪みが生じていたらしく、流用も無かった。


模型について


模型は同車の原型であるスイテ49(→冷房化改造によりマイテ49)を使用し、デッキ周りを同型の32系客車を使い、デッキ側に増設している。

床下機器は資料が無かった為、スハ32形のままとしている。

屋根周りは改造時の姿としているが、廃車間際にはベンチレータの増設工事を行ったらしいがやはり資料を見つけることが出来なかった。


室内は取り敢えず手元にあったキハ23系列用のクロスシートを配置、1200mmの大窓の中央にクロスシートが配置される独特な姿を表現したつもり…。

一応3等車ということでベニヤ張りの椅子と言うことで黄土色に塗装したら、窓からよく見えるので目的は達成かな?



元々デッキ・展望台・床下・屋根板無しのジャンクボディを使っているので彼方此方に粗が見えますが、この程度で勘弁を。