J-POP PUNKの特徴 | 真実は人を幸福にするか?

真実は人を幸福にするか?

桑田義雄が、うかんだり、もぐったりするブログ

今回はめずらしく音楽評論。
音楽はどんな宗教にも取り入れられている。
音楽ほど魂を揺さぶるツールは無いからだ。
良い音楽は、人の心を良い方向へと導く。

さて、パンクバンドというのが一時(日本では二十世紀の最後)、流行った(日本で金字塔を立てたのがザ・ブルーハーツ)。パンクバンドは基本的に本音をストレートに叫ぶのが特徴。
大衆化されたロックのような「気取り」が無く、ボーカルも上手い必要が無い。
メロディーも、あれば良い、くらいのものだ。
完全にメロディーを捨て去ったのがラップ。
一方、メロディアスなサウンドを取り入れて誕生したのがポップパンク。
日本では言語自体が、メロディアスでしかもテンポの速いポップパンクに合わず、流行しない。
米国でもヒップホップが主流。
現在の日本の音楽シーンは、原点回帰のポップやバラードが主流だが、正直、過去のメロディーの焼き直しが多い。(美しいメロディーラインは20世紀で出尽くしている)
それはそれで良いのかも知れないが、ならば、「昔の歌聴けばいいじゃん」というのが俺の本音だ。
そこで、一石を投じるとしたら、ポップパンクだ。
ポップパンクにもう少し、メロディー性を加えて、工夫を加えた日本語で歌うようにすれば、日本でも流行するのではないかと思う。
ポップパンクよりも20世紀のポップロックのほうがメロディー性では比較にならぬほど優れているが、新しい音楽性は、ポップパンクに期待するしかない。
今さらポップロックを作っても、古い作文の書き直しになるだけなのだから。
ガールズバンドで言えば、プリンセスプリンセスでポップロックは終了した。
だが、私が期待しているこのポップパンクだが、今、すでに行き詰っている。
パターン化が見えている。
それを理解してもらう為に、良くも悪くも、今のポップパンクの特徴を列挙する。


1.歌も演奏も驚異的に上手い。ロックテクニックの集大成だ。
2.「ウォー、ウォー、ウォー」や「ヘーイ!」のコーラスが入る。
3.普通のパンクも同じだが、全員で何かを同時に叫ぶ箇所がある。
4.いきなりハデな演奏で始まる。全楽器一斉演奏のほうが盛り上がる。
5.テンポが早い。
6.最後は全員のコーラスで終わるパターンが多い。
7.泣かせる歌(いわゆる“泣き歌”)が少ない。日本人は泣き歌が好き。
8.そもそもバラードをやるポップパンクバンドがほとんどない。
9.サビを含め、すべて日本語でやろうとすると極端にダサくなる。
10.Aメロ、Bメロがいい加減で、サビだけが重視・反復される。
11.そのサビも過去からの使い回しである。
12.Bメロ自体の無い曲が大半。ちなみに日本人はBメロが大好きだ。
13.あまりサビでシャウトしない。パンクならシャウトすべきだと思う。
14.サビに「アー」と合唱する部分を作ると、とりあえず形にはなる。

15.基本的にサビが淡泊でパンチが無い。

16.サビを含め、完全日本語の曲をやるバンドを、ほとんど見かけない。
17.日本人が英語で歌をうたうと中国語に聞こえる。
18.詞も20世紀でネタが尽きているので、詞に斬新さが無い。
19.二人ボーカルのほうが楽曲に深みが出る。

20.ピアノかキーボードを強調すると面白くなると思う。


界隈の人は、日本のポップパンクの行き詰りを打開し、音楽シーンに風穴を開けて欲しい。


「the audio pool」というバンドによる以下の楽曲は優れている。
ただ、ありがちな話だが、このバンドも色々あったようで、
現在のこのバンドの状態についてはわからない。
この↓楽曲が優れているという事だけは言える。
特に一曲目は私のイメージしているポップパンクに近い。

https://youtu.be/m5UYpLNJ5Qo

https://youtu.be/vado04xXlZs

これ↓も面白い曲。

10-FEET「ヒトリセカイ」
https://youtu.be/rxjKJ_2T9DY

 

 

ちなみに、今、私は札幌でガールズポップパンクバンドをやろうかと考えている。
「ガールズ」なので寿命が短いが、卒業しても次につながる。
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