孫娘の記念樹、ハナミズキがいっぱい咲きました | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 今年のハナミズキは大当たり、百個ほどのピンクの花が咲き誇っています。この木は孫娘Lちゃんが生まれた時の記念樹です。待望の初孫とあって、美しいグランマもおじいちゃんも喜びはひとしおでした。その証がハナミズキというわけです。

 

 Lちゃんとは生まれて二年ほど一緒に暮らしました。遠くへ引っ越してからも、遊びに来る時は二週間ほど泊まっていきます。夏休み一ヶ月まるまる滞在することもありました。内孫のように、その成長をつぶさに見てきました。

                                                

 会うたびに「Lちゃんはおじいちゃんにとって特別だよ」と話しています。「どうして特別なの?他の孫は?」と聞いてくるときもあります。「そりゃあ、Lちゃんとは長いこと一緒に過ごしているからだよ」「ふ〜ん」

 

 Lちゃんが腑に落ちず生返事するのも無理はありません。世間では、血のつながりをとても大事にするからです。自分の血を引く子に財産を残したいとか、家業を継がせたいとか。その価値観に疑いを持つ人はいないようです。

 

 でも、僕には血のつながりが必ずしも一番重要なことには思えません。離れて暮らす親兄弟よりも、一緒に過ごす妻の方が濃い人間関係となっていったからです。家族の繋がりとは、血の濃さよりも一緒に暮らす時間にあると思うのです。

 

 「生さぬ仲」という言葉があります。継母や養父などのような、血縁関係のない親子のことです。映画や演劇などでは、実母よりも継母の愛が深かったという幕切れが多いです。誰でも本当は、血のつながりよりも大切なことがあると気づいているのです。

 

 同性婚に反対する人は、「家族が壊れる」「子供ができない」と声高に叫びます。養子で子育てをする親のことを、どう思っているんでしょうか。「生さぬ仲」の愛の深さが理解できない人は、想像力が足りないだけです。

 

 ハナミズキの花は、Lちゃんとの愛の深さを表しています。二親等という血の濃さもさることながら、一緒に暮らした時間が何よりも思い出深いのです。花が散ったら、お礼肥をやりましょう。来年も咲いてくれますように。