ミニバスケットボールの練習は土曜日の午前です。車椅子ツインバスケットボールの審判は、運良くほとんどが日曜日。遠くの開催で泊まりになる時でも、ミニバスケットを済ませてからの出発で間に合います。程よい塩梅なのです。
たまに重なる時は、どちらを優先させるか悩みます。ミニバスケットは毎週ありますが、コーチが一人なので僕がいないと休みになる。車椅子ツインバスケットは年に10回くらい。審判は何人かいますが、僕がいないと他の人の割り当てが増える。
二者択一をジレンマといいます。凡人には難しいところです。問題が三つならトリレンマです。たとえば、ミニバスケットとツインバスケットに加えて、孫が遊びに来た。三つのうち二つを選ぶのか、一つだけ選ぶのか。
孫をミニバスケットに参加させる。孫にツインバスケットの見学をさせる。それとも、ミニもツインも捨てて、孫娘と遊ぶ。悩ましいトリレンマです。現実に何度か起きました。いろんな組み合わせをした覚えがあります。
恐ろしく運が良いこともあります。高校の同窓会と、ツインバスケット日本選手権が重なりました。信じられないことに、両者の会場がバイクで30分の距離。土曜の夕方まで審判をした後、高速を飛ばして同窓会へ。翌日も朝から審判。
ツインバスケットの来年度の予定表が届きました。4月に土曜日開催の大会があります。その後、小学校の予定表が届きました。なんと、その日が授業参観に当たっています。運良くミニバスケットは休みなのです。悩む必要ありません。
さらに、太極拳の研修会が11月の土日にありますが、ちょうどその日が小学校の運動会。他にもあります。十年ぶりの中学校同窓会と、綾小路きみまろさんのステージが、一週間違いの土曜日の午後。微妙にずれています。
若い頃、六つ上の兄が「自分とは関係ない理由で人生が変わることがある。そんな時は甘んじて受けるしかない」と不運を嘆いたことがあります。それなら、運が良い時は大いに喜べば良いことになります。「こいつぁ春から、縁起がいいわぇ」なんてね。